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ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/シーズン3_11「ドリームキャッチャー・ディジタル・リコン」(後)

こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。

ドリームキャッチャーには気持ちがついていけるのに、カラテビーストには拒否感情を抱く己の精神状態について考えています。「話が通じる」と思った瞬間に警戒心が下がってしまった気がする。そう、ウラシマ・ニンジャとドーベルマンニンジャのどちらを受け入れられるかといえばウラシマなんですよね。いやどっちも認めたくはないですが……
ただ、言葉が通じているだなんてこちらの思いこみではないか? という留保は残しておきたいと思う。『葬送のフリーレン』において、魔族が言葉のコミュニケーションを意味もわからず利用している描き方がすごく好きなんですよね。「種族差の絶望的な断絶」に自覚的なファンタジー、昨今珍しいと思います。おすすめです。

前回の感想はこちら。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

シーズン3「ドリームキャッチャー・ディジタル・リコン」(後)

カナダ東南部、エステバンの巨岩地帯。謎の呼び声に導かれ招かれたのは、リコナーが知性を持ったカラテビーストと暮らす隠れ里であった。だが、里は既にWi-Fi狩りの探知網に引っ掛かっていた……。遭難中のヨロシサンCEOとともに、ニンジャスレイヤーとコトブキは、ネザーキョウの精鋭戦士を迎え撃つ。

 ♯6

カラテビーバーまでいるんですか。生物多様性がすごいですね、この谷。

(応答しろ、タキ=サン)『おう。バッチリだ』無感情なタキのIRC音声が返った。一通りの文句は既に聞き流した後だ。

無感情な音声〜! そんな夫婦喧嘩のあとは丁寧語で話すようになるみたいな態度をお前。

(文句を言ったところで、どうせアイツは”やる”ってお互いにお互いを認識しながら、あえて文句vs聞き流しの通過儀礼したんですかぁ? フフ……ウッフフ……


タキさんがガキ野郎!っていうのなんか面白くて笑った。姉貴との下積み時代にそうやって呼ばれたりしたことあります? 姉貴が庇ってくれました?
(しかしマスラダくんとコトブキちゃん、音信不通から復帰するたびに子ども拾ってくるよね……)

ピザタキに臨時収入があるの安心しました。よしよし。メガデモも手放しちゃいましたし、そのくらいの実入りはそろそろタキさんにあっていいと思います!(電子ゴミになりませんように)

『Wi-Fiルーターにメガデモの送信を行ってください』『今送ったぜ!』大容量データ送受信が発生!タイトルは「ギャラクシー胎内マントラ美男子」

……ん、

「ギャラクシー胎内マントラ美男子」は凄まじい量の紫煙パーティクルと銀河星雲の運行をリアルタイム演算しつつ、さらに美男子が胎内をイメージした枯山水でゆっくりと舞踊を踊るという代物で、内容に特に意味はないが、タキが所持するメガデモの中でもっとも巨大なデータ量を持つ。 10

ん。…………えっと、

えっと? 

140字がくるりと頭を迂回していった。咀嚼できなかった。

あー……、ええと、そうですね。……お茶飲んできますね。



・・・15分休憩・・・・



ただいま帰りました。ふう。もう一回読むか……。

「ギャラクシー胎内マントラ美男子」は凄まじい量の紫煙パーティクルと銀河星雲の運行をリアルタイム演算しつつ、さらに美男子が胎内をイメージした枯山水でゆっくりと舞踊を踊るという代物で、内容に特に意味はないが、タキが所持するメガデモの中でもっとも巨大なデータ量を持つ。

………なんですかこれ?

なんでタキさんこんな面白いものを……? ……?? 胎内をイメージした…枯山水……?

続きを読もうと思ったんですけど、「ギャラクシー胎内マントラ美男子」を目にした途端にブレーカーが落ちるので……待っ、ちょっと待って、落ち着こう。お茶飲んできますね(2回目)。



ふう……、

なんかすごかったな……。
気を取り直して続き行きます。データ内容はともかく、作戦自体は真っ当ですね。複数個所に大量のデータを流すことで、罠と分かっていても相手は戦力を分断せざるを得なくなる。ふむふむ。

CEOとなる以前、彼は旧ヨロシサン製薬で始末屋じみた役目を負わされ、社内の汚れ仕事に手を染めてきたニンジャであった。

えっ!? サトルそうなの!?

ということは、ええと、つまりサワタリさんの天敵だった、……という理解でいいんですよね。といってもサラリマンの仕事としてやらざるを得なかっただけだとすれば、一概に責められないから難しいですね。

とりあえず今のサトルは、CEOとしての己を必死で鼓舞し、一生懸命自己暗示かけながら頑張っているのがわかって応援したくなります。がんばれCEO! ファイトだぞ! 

「アイサツ最中の攻撃はシツレイ故に不可」と矢を止めてしまうところ、ネザーキョウの戦士ならではの態度って感じ。

サブジュゲイターは最小限の手の動きで銃弾を弾き、あるいは身体をずらして躱すと、そのまま轢き殺しにきたネザーメアの眉間にジャンプチョップ突きを食らわせた!「イヤーッ!」「アバーッ!」

サトル意外と強いじゃん! 見直した!!

サトルのピンチにコトブキ王子が颯爽とミサイルぶっぱなして助けに入り、さらにコトブキがピンチになるとニンジャスレイヤーが飛びこんでくれる流れ、最高すぎてサムズアップしてしまった。

コトブキちゃんが破壊されそうになるタイミングでは決して後れを取らず必ず駆けつけるマスラダ……いい……!

 ♯7

クロスファイアさんも仲良くない同僚の死に驚いたりするんだな〜と新鮮な気持ちになりました。驚いている場合じゃない。だいたいわかったマンがツカツカと近づいてくるところだよ。


「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは裏拳を繰り出し、奇襲弾丸を弾き飛ばした。「……貴様の奥の手は、既にわかっているぞ」接近しながら、ニンジャスレイヤーはジゴクめいて呟いた。

マスラダくん怖いよ!

わかっちゃってるマスラダくん、どんな攻撃してもすいすい避けて近づいてくるのでマジで怖いですね。敵対したくないな……フジキドさんは斬っても刺しても殴っても回復して無限にこっち向かってくるから怖いし、ニンジャスレイヤーってこんなのばかりなんでしょうか……。

「立派でした!1人倒しましたね……!」坑道でコトブキが迎えた。「傷を受けたか」ニンジャスレイヤーはサブジュゲイターを横たえ、コトブキの右腕を見た。

死にかけのサトルを置いて、開口一番コトブキちゃんを心配するマスラダ。ズルい。そういうところがズルいんですよ。もう。ほんとにコトブキちゃんのこと大事に思ってるよね……

体勢を整えて奴らは再びやってくる。今度こそは無慈悲に、大軍を伴って。まだ話ができるうちに、ドリームキャッチャーは約束通り「ギンカク」について知っていることをマスラダに伝え……

ニンジャスレイヤーの気配を感じ取ると、巨大な獣はゆっくりと頭を動かした。Wi-Fi角が動き、パラパラと土や石の欠片が下に落ちた。

Wi-Fi角

……ちょっと、ちょっと時間をください。

◇◇

よし。もう大丈夫です。

ドリームキャッチャーは約束通り「ギンカク」について知っていることをマスラダに伝えようとするのであった。

(((A-1よ。そなたがこの不毛の地にリコナーという種を撒いた。(略)。花々はやがて大樹となろう。そなたと私とで、その運命を作り上げたのだ)))

A-1とドリームキャッチャーとの別れが哀しい。そして美しい。
暴力に対抗するには力をもってするしかない、混沌の世ではよりいっそう、そうなのかもしれない。でも、意志を持つ人々が滅びないかぎり、静かな抵抗を続けることはできます。通信はただの電気信号に過ぎないけれど、少年と獣をこうして結びつけることができたんですね……。A-1の、ドリームキャッチャーの、各々の静かな決意が胸に染みます。

データの海の中で永遠だという思想は、リコナーにとっての信仰なのか、それともこの世界の成り立ちに関わる重大な真実なのか。個人的にはニンジャと非ニンジャが絆を結んだ先にある100年後の未来、について考えると切なくて悲しくなってしまうことがあるので、そこに希望があればいいなと思うのです。

そして本題。ギンカクの話。

「天には黄金の太陽」頭上を指差し、「地に、銀の炎」タタミの下を指す。すると彼の注意に応ずるように、3つの銀の輝きがひときわ強くおこった。(略)銀の火は他にもあったが、不明瞭だ。

ふむ。ギンカクは8つあるはずですが、輝きは3つ。発見され、露出していない限りは端末としての機能を果たさないという事でしょうか。

ますます聖遺物めいてきましたね。
キリスト教における「聖遺物」とは「天上へのチャンネル」や「アクセスポイント」のようなものである、という説明(『みんな彗星を見ていた』星野博美 より)を読んで感心したことがあるのですが、なんだかそれに近い気がします。


レベリングさんが何言ってるのかわからない。落ち着いて。消化にいいキャベツとか食べてほしい。


 ♯8

お肉大好きレベリング。二体の動く鳥兵器。Wi-Fi肉ってなんなんだ。どうかしてるよこの世界。

伝説において、一匹は火を吐く巨大一角山猫であり、一匹は川を麻薬に変えた巨大サーモンであったという。

与太話すぎる。
そんなことあるわけないじゃないですか……信じてるんですか? そういうあり得ない話をさも本当のことのように噂するのは惰弱じゃないんですか?

ネザーキョウの侵攻を見続けるの、ひたすら心が乾いていくのでしんどい。

「貴様らなど、銀色の皮に包まれたインターネットの肉果実よ。イヤーッ!」

意味がわからない。つらい。

ワンワー!でかわいい小動物がどんどん吹き飛ばされていくのもつらい。うう……。コトブキちゃんがかっこいいのと、マスラダくんのカラテに勢いがあるのが救いです。マスラダくんの動き、コトブキちゃんとの組手の成果か、どんどん精彩を放ち始めてますね。

頭がおかしくなりそうだったのに、最後に

我も必要経費に過ぎなんだか。

こういうくだりを不意にヒュッと挿しこんで緩急を使い分けるの、悔しいくらい上手いですね。

バタバタと死んでいく騎兵を「必要経費だ」「死ぬのが貴様らの仕事だ」と切り捨てていたウォーマスター。彼もまた、より上位の主君にとっては切り捨ててよい必要経費でしかなかった。平成元年の十円玉も、令和元年の十円玉も取り換え可能なただのおカネです。ジョウゴ親王にとってのウォーマスターは、その程度の存在だったのでしょう。これはアケチ・ニンジャの思想ではなく、あくまでジョウゴ親王の考え方なのではないかと思いますが……。これまでのネザーキョウの描写を思い返してみると、ネザーキョウの戦士すべてがこのような使われ方をしているわけではなさそうでしたから。

ではジョウゴ親王はなぜ、他人をそのように扱うのでしょうか。……やはり、己が何かの代替物だと感じているからではないのか。ジョウゴ親王に、オダの面影があるのと無関係だとは思えません。ジョウゴ親王の正体と人となり……シーズン3後半にかけて、紐解かれていくのでしょうか。

 ♯9

リコナーの血脈を絶やさぬよう、ファストストリームは生きなければならない。逃げることも闘いだ。そして彼らを逃がすため谷に残り、決死の覚悟でテツバに立ち向かう獣たち。ニンジャスレイヤーも戦場に残った。――彼もまた、己のために、ドリームキャッチャーとの約束を果たさねばならない。

「お前は俺の目を贖えはすまい。それができるのはニンジャスレイヤー肉よ!

ニンジャスレイヤー肉ってなんだよ。
レベリングさん、とりあえず語尾に「肉」ってつければいいと思ってません?「ぷりっ」とか「ゲソ」とかに近いノリで「肉」って言ってませんか? まあ言葉遣いは個人の自由だと思いますけど……変だよ。

「貴様には気合がない! 肉だからだ!」もまったくわからないけど気合だけは伝わってくる……。

カラテ化されぬ自然生命であれば……バイオカエルでなくとも多少のヨロシ遺伝子汚染は含むものだ。

へぇー……って怖!!! ヨロシサン怖ッ!!? この環境破壊邪悪コーポ! 地球の生命体になんてことを!!

かのセンゴク・ダイミョの破竹の快進撃を支えたのは鉄砲ではない。青銅巨人カゲムシャの力であった。

なにをいってるんでしょうか

一言も理解したくないんですけど

「貴方には……二度……助けられましたね」ニンジャスレイヤーに抱えられたサブジュゲイターが呻き、呟いた。「メダルを進呈……」彼は目を閉じた。

えっメダルくれるの?www
見たいですね、ヨロシサン本社に招待されて、メダルを首にかけてもらうマスラダ。ネオサイタマに帰ったら授与式やってほしい。

タキの通信がニンジャスレイヤーのニューロンを騒がせた。『その金ヅルは絶対に離すな。株価なんだ!』

コラーーーーーッ!
タキさん正直すぎる。だめだよ株価のこと金ヅルって呼んだら。

追いつかれるか!『右を見ろ!』タキの通信!その方向、崩れた建物の陰から走り出たのは、モーターサイクルに跨ったコトブキ!その横を無人のシグルーンが並走している!「ニンジャスレイヤー=サン!こっちです!」

…………………(じたばたしている)。

ピザタキトリオの連携でピンチを切り抜けるのサイコー……最高、めちゃくちゃ美味……YES! YES!! YES!!! 拳を振り回してしまう!

は~……最高……ここから動きたくない。ずっとピザタキの連携だけ見て幸せに過ごしていたい~!! 青銅製鳥巨人の存在とか忘れてしまいたい!


  ♯10

巨大な鳥型兵器が2体、濁流に耐え、嘴を開いた。充填される紫の炎。背中を焙られ、焼かれながらも、ドリームキャッチャーは立ちあがり、長い腕で敵を崖に叩きつける。飛沫が上がる。頑張れ……頑張れ! 僕らのドリームキャッチャー、頑張れ!!  変な鳥なんかに負けるなーっ!

「アッ……!アッ……!」ジョウゴ親王は情動に任せてコショウの尻を二度叩いた。コショウは達し、泡を吹いて失神した。

いやジョウゴ親王なにしてんの?
なんでスパンキングしたの。いきなりなんなんですか。今いいところなんですけど。

CEOがナインさんに愛されているのにグッときました。隣に理解者がいてくれる、それは得難い宝物なんだぞ。でも膝枕うらやましいぞ。

ともあれ、ヨロシサンのニンジャが到着し、戦況は上向きに。

「ス、スゲエ!ヨロシサンってヤバいぜ」ザックが驚嘆した。

ここのところずっとヘンなニンジャが変な価値観を振り回して戦っていたので、素直なザックくんにめちゃくちゃ癒されました。ありがとう、少年。そのままの君でいてほしい。

「行け」A-1の肩に手を置いたのは、ニンジャスレイヤーだった。「え」コトブキが訝しんだ。「ニンジャスレイヤー=サン?」「お前達も行け」

あああああぁぁ、、マ、マスラダ~ッ!!
あああぁも~~! 君ってやつはもうもう! 好き!!

「タキにうまくやらせろ」に(こらこらマスラダ無茶振り)と苦笑いしつつも、改めて読むと素晴らしいなこのセリフ……ぶっきらぼうな中にも自分にはうまくできない面倒な交渉をタキならやってくれるし、それが結果的にコトブキ達の事も守ることになると信じてるからこそ無茶振りしてる、そんな信頼感がこめられているのがわかる……じわじわくる……そうこれは温泉……遅効性の癒しがじっくりと効く秘湯……と咀嚼している自分もいます。

即座に頷くコトブキちゃんの信頼感も最高だよ~……ピザタキ最高……。

ドリームキャッチャーの眼光にひととき、赤黒の輝きが走った。ドリームキャッチャーが動いた……速い……「オオオオオオーッ!」KRAAAASH!

あっ! えっ、これもしかしてマスラダくんが操縦してる!?

まさかの、巨大ロボsv巨大怪獣(のからだを借りたニンジャ対決)! ニンジャスレイヤーでこんな、こんなすごいのが見られるだなんて! 楽しい!

「マスラダのオヒガンに親和する力」、これはマスラダ自身に属するものなのでしょうか。それとも、元から才能があったマスラダ・カイに、ナラクちゃんが憑依したことで目覚めた力なのでしょうか……。マスラダの作成したエメツの折り紙作品がサツガイの門になったのは、彼が無意識に何かの力を発揮していたからという可能性もあるのかなぁ……エメツのオリガミ、まだ謎が残っていそうな気がするんですよね。気にしすぎかもしれませんが。

ニンジャスレイヤーの意識が白く染まる……「無茶してるな、お前」何かが彼を支えた。 

うわびっくりした!!

シルバーキー氏すごいね、どこにでも現れるね?! これまでピザタキ一行がコトダマ空間でピンチになったとき、ほぼ100%シルバーキー氏が助けにきてくれてません? シーズン2ではだいたいヒロインしていたので気づきませんでしたが、散歩するみたいな気軽さでオヒガン行ったり来たりしてるっぽいシルバーキー氏って実はかなり規格外な気がしてきた。

ところで、「オヒガンで大声上げたらすぐに気づかれた」ってことは、オヒガンで逢引きとかしたらシルバーキー氏に知られちゃうのか……などと下らないことを考えています。

「じゅうぶんだ。頼む」マスラダは頷いた。

とつぜん、そうやって殊勝に「頼む」とか言う……! ほんとズルい!!

ドリームキャッチャーを繋ぎとめようと足掻いてしまうところも好き。そっけないし態度も悪いけど、根っこは情が深くて優しいよね……マスラダ・カイのそういうところが好きなんですよ。

風が止んだとき、追悼が口を突いて出てしまうところ、とてもよかったです。

「ううん、違うんだ。その……アニキ、結構無茶してたじゃないか。だから……」「そうですね」コトブキはゆっくり口にした。

ザック少年、いい子だな……。強いところに憧れているだけじゃなく、脆さもきっと見てくれているんだな。

ザック少年、ガッツはあるし頭も回るし機転もきくし、コミュ力もあるし、なにより「持ってる」のでわりとCEO向きの子だと思う。いけるいける。5~10年もすればきっと立派なCEOになれる!(襲撃から一人だけ生き残ったり、その後、よりにもよってマスラダたちに目をつけたあたりめちゃくちゃ運がいいというか引きがいいというか「持ってる」んですよねザック。社長に必要なのって多分それだと思う)

CEOといえばサトルがちゃっかり業務提携に成功していたので感心しました。サトルすごいね! やればできるじゃん!

マスラダを笑顔で出迎えるコトブキちゃんもよかったです……。盛りだくさんで、最後は切なく美しくて、読み応えのあるエピソードでした。

長くなりましたが、今回はここまで。いよいよ旅も後半に差し掛かってきましたね。読み進めるのが楽しみです。
それでは、また次回の感想でお会いいたしましょう!

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