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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン2_21「アルター・オブ・マッポーカリプス」(2)

出戻り初心者ヘッズの望月もなかです。こんばんは! 

ドラマアンナチュラルを見ています。めちゃくちゃ面白いです! 脚本に隙がない……緩急はあるのに隙がない、絵づくりもきれいだしLemonは最高だしこれは一世を風靡するわけですね。すごい!
夫くんと見ているのですが、とある主要登場人物が「タキに出会えなかったマスラダ概念」では?と語り合って以降、ニンジャ的にも盛り上がりを見せています。コタツで珈琲飲みながら「マスラダ概念だ……」「コトブキ概念は遅ればせながら現れたけど、タキに出会えてない=コミュ力マイナスのままなので助けてもらえない……だめだ……」「タキに出会えてよかったねマスラダ……」などと呟いています。楽しいです。楽しみを大切に生きていきたいですね。

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。
三分割は無理そうなのでナンバリングに修正しました。

シーズン2「アルター・オブ・マッポーカリプス」(2)

ニンジャスレイヤーは落下するサツバツナイトを掴み、崩れゆく氷の城から脱出した。キンカク・テンプルが、空を黄色に染めている。戦いはまだ終わっていない。ゾーイを助け、シルバーキーの元に送り届けるまでは。

 ♯4

そのころ、シトカ港湾取引管理ビルでは……オールドストーンとホローポイントが、ショーギ盤を挟んで睨み合っていた!(なんで?)

なんで将棋してるんだろうか。誰も答えてくれない。悲しいね。
交渉が行き詰まったので、代理試合の勝敗で決めようとかそういう流れになったんでしょうか……でもなんで将棋なんだろう……オセロされてても困るのでいいですけど……まあ山形県天童市では将棋駒の製作が「戦の盤上訓練である」という建前で武士の内職として公式に奨励されていた、という話もありますしね。代理試合にはふさわしいかもしれませんね。

「コイルド・サーペント!」オールドストーンはドス太い声を放ち、盤面にコイルド・サーペントの駒を張った。
「そこは……アー……ブラインド・ベアが効いてンぜ」ホローポイントはブラインド・ベアでコイルド・サーペントの奇襲攻撃を倒した。

あ、これ、私の知ってる「将棋」じゃないな(チーン)(南無)

死なずに座っていた方が交渉を制する。

しかも死ぬ可能性があるゲームなんだ……へぇ……すごいね(目が死んでる)。

「ギャーテーギャーテー……」ザゼン・チャントを一心に唱えていたニンジャは、目の前を通過するヴァニティに目を剥いた。

ザゼン・チャン……なんですって?(引き続き目が死んでる)

ヴァニティさんガン無視しててえらい。ネオサイタマのチラシ配りもこういう風にヴァニティさんに日々ガン無視されてるんだろうなと考えると興奮します。


モータードクロは圧縮空気を吐き、死んだ蜘蛛じみて身を縮め、動かなくなった。

モータードクロ……。
いや文脈からして殺傷力の高い敵対的攻撃ロボみたいなものだってことはわかるんですけど、字面を見ているとだんだん目を逸らしたくなってくるんですよね。今回だいぶきつくない? 私もそろそろ忍殺世界に慣れてきたと思いたかったんですけどそれにしたって上級者向けじゃありません? 

紫のスーツを着、二本のカタナを腰に帯び、手にはグンバイを持ち、灰色がかった明るい髪を後ろに撫でつけた、伝説じみたヤクザであった。彼はたった今のイクサの痕を見渡し、笑い出した。「ムハハハハハ!ムハハハハハハ!」

あああああぁぁ!!

うわーチバさん御自らお出ましですか!!
これはまさかの展開です、完全に想定していませんでした!

ところでもなかさんは『スズメバチの黄色』から忍殺復帰してるせいで、チバさんの第一印象 = 「一人称「ぼく」の16歳半ズボン美少年」なんですよね。なのでチバさんが一人称「俺」でお話していると(ウフフ……大人になったね……)と謎の親戚目線になってしまいます。


 ♯5

「ムハハハハハ!ムハハハハハハ!」響き渡る傲岸不遜な高笑い! ソウカイ・シンジケートの大首領、ラオモト・チバがついにシトカの地を踏んだのである。浮遊する黄金立方体、ヒャッキ・ヤギョの列……荒れ狂う混沌は、ネオサイタマの烈風を孕み、なお激しく燃え盛る!

ブルハウンドさんまだ生きてる。ほんとに逞しいな。

そして久しぶりのクローザーさん。まだいたのか。まだマスラダくんのこと狙ってるのかな。名もなきニンジャを爆発四散させたときの「空中に緋色の稲妻が微かに帯電した」という表現がかっこいいです。緋色の稲妻!(なお文章はかっこよくても、コトブキちゃんがマスラダくんに駆け寄ろうとしたのを邪魔したことまだ根に持ってますからね……オノレ……呪)

サツガイさんがこんなに喋ってるの初めて見たかもしれません。意外と口調がフランクだね!? 前からこんなでしたっけ?

(『ライフ・アフター・デス ♯8』でシンウインターさんと会話してたのを読み返してみましたが、最初からわりとフランクですね)

「お前は色々、感慨とかあるんだろ?仕えてたんだから」「我が主は御身ただ一人にございまする、あの決定的な祝福の日……おお……」「忠誠心無いの?引いちゃうな」

言葉遣いがめちゃくちゃ若者っぽいですよ。でも、シーズン1ラストで邂逅したときはもっとこう……言葉の通じない存在っぽかったような。ブラスハートさんと融合したことで自我?を強めたんでしょうか。謎が多いなあ。

0100101……矮小なニンジャはアイサツを返し、鈴を振った。チリン。チリンチリン。「ドーモ、サツガイ=サン。センド・ニンジャです。エイッ……火の用心!」

こいつの存在そのものが許せない……殺そうよニンジャスレイヤー!こいつ殺してよ!!(渦巻き目)ええ……わかっています人は自らの理解を超えた存在にどうしても攻撃的になってしまうモノなんです、多様性は大事と言われてますけど、やはりどうしたって人間にはそういう本能はあるんですよね、自己防衛本能と表裏一体なんですよ。本能をどこまで制御して生きていくのか、我々は人間である前に動物であるからして、その命題とはどこまでも無関係ではいられないのですマグロツェッペリンってなに!!!!!!!(教卓バンバン)

……字面には見覚えある気がするので、おそらく遥か昔に第一部をちょっとだけ読んだときに見たことがあると思うんですよね、きっと乗り物かなにかですよね?だとしても「マグロツェッペリン」という字面が既に全体攻撃の二回攻撃なんですけど……火の用心で弱った精神には耐えられない……。

と思ってたらまさかのザイバツ再登場!!
うっわーお久しぶりです元気にしてたー!? チャオチャオ!!

ほうほうなるほど……。セト(暗黒のファラオニンジャとかいうあんまり思い出したくない概念のニンジャさんでしたっけ)氏がネオサイタマから持ってきたなんかすごい「破片」ってなんだろうな、って思っていたんですが、ザイバツ・シャドーギルドが欲しがってるブツだったということですか。そういう理解で合ってるかな。


◇◇

◇◆ここで自分のための復習コーナー◆◇

1.ダークニンジャ=フジオはニンジャの始祖神を殺したい。
2.ニンジャの始祖神を倒すには、「邪剣ベッピン」という武器が必要。

3.「邪剣ベッピン」は今は不完全な状態らしい。
4.完全復活させるにはいろいろやらなくてはならないことがある。
5.その一環として、ベッピンの餌となるナラクのソウルが必要らしい。(ベッピン×ナラクちゃんというわけですね。百合かな?)
  …以上、「ザイバツ・シャドーギルド♯2」より  

6.今日シトカにやってきたのは、サツガイの持ってる「ベッピンの破片」を奪還するため。

なるほどね。情報整理、終わり。

◇◇

というわけで、リアルニンジャとザイバツニンジャが全面戦争に。

ア・ニンジャってなにかと思ったら阿吽だったのにちょっと(はい……)って気持ちになりましたね。なんで阿吽なのにカラテミサイルを……? あんまり考えてはいけないのか? あ、ヘラジカ・ニンジャのことは認識したくないので考えないようにしています。人間は見たいものだけを見る都合のいい生き物なんだよ!

ザイバツ側も含めてニンジャが大量に出てきたのでメモしながらでも混乱します、数が、ニンジャの数が多い。名前が覚えられない。アガートラムさんは覚えてます! 強かったから!!

かつて考古学者の卵であったダークニンジャの胸中に、何らかの感慨はあったであろうか?

そ、そうなんだ? 初耳です……。フジオ、いろんな人生を送ってきたんだね……いつか読むからそのときにお話聞かせてね……。

そしてついに来ました! 赤黒セスナが飛んできた!!

セスナは実際、赤黒にペイントされ、一方の翼に「忍」、一方の翼に「殺」の漢字が禍々しく描かれていた。

誰がこんなペイントしたんでしょうねwwコトブキちゃんかな?(「ニンジャスレイヤー=サンのマークですよ(`・ω・´) これでビビらせてやります!」「好きにしろ」……的な幻覚で……ろくろを回し……)


 ♯6

闇のニンジャの歴史を勉強すると「忍」「殺」の漢字はヤバいということがわかるそうです。古い時代のニンジャほど効くらしいです。先生!「闇のニンジャの歴史」ってなんですか? 

リムジンで爆走するソウカイヤの皆さん。楽しそうでいね。
チバさんの「奴め」のセリフにファー!ってなっちゃいました。ぜったい凄烈な形相で笑ってる……作画してほしい……。

切り裂かれて散る炎越しに、ダークニンジャは「忍」「殺」のヴィジョンを見る。(中略) 彼の鋭敏なニンジャ知覚力は、ニンジャスレイヤーと共にあるものを感じていた。

この「共にあるもの」ってどう見てもフジキドのことなんですけど、フジオ…………、、おぬしやはりフジキドとの間になにかあるのだな……。

シーズン2になってからフジキドさんを中心とした巨大感情関係が次々とヒャッキ・ヤギョのごとく蘇りつつあるのに震えてしまう。過去の出来事を知らなくても、そこに「何かが在る」ことだけはビンビンに伝わってくる!

KRAAAASH!ドクロ・ニンジャの薙ぎ手は弾かれた!それは一方の翼の上のジェット・ブラックのニンジャが繰り出したセイケン・ツキであった。

さっきまでゼイゼイ息を荒くしながら「足は、動く」とかいってたのに、飛行中のセスナの翼上に姿勢よく立ってリアルニンジャの薙ぎ手をセイケン・ツキで払いのける自称・弱体化中のカラテモンスターさん怖いんですけどなんなんですか?

そしてサツバツナイトはダークニンジャを一度見た。 (中略) ダークニンジャはサツバツナイトを見下ろした。互いの視線が合わさったのはコンマ1秒にも満たぬ。その一瞬に互いのニューロンを走り抜けた思考は筆舌に尽くしがたい。

ああああああぁ~~~~~~!!!

10年前!! 何が! 彼らに起こったのか!? 何もわかりません。私は因縁の始まりのゼロ地点以外の歴史を何も知りませんがしかしっ、そこには確かに深く重く渦巻く情念の残り香が「在る」!!
はぁ……すごい、なにかを「浴びて」いることだけは強制的に理解させられるのに、その正体だけがわからない……

時間が再び流れ始めた。ってことはフジオとケンジの間ではたしかに一瞬、時が……止まっていたということにほかならず……時の流れとは主観的なものであり……はぁ………絶句……。

パラシュートが切れたコトブキちゃんをすぐにキャッチして抱えて(フジキドさんとの間に言葉はいらないアレそれに感情が飽和して身を捩り)安全な場所まで運ぶマスラダ、いつも、いつもそうだお前は……! そういうところが!! そういうところが!!!

「わたしのカンフーで手に負える相手ではありません。下手な援護も邪魔になります」「ああ」

返事するマスラダ……。「ああ」の一言に五分間スピーチできるくらいの真摯さがこめられてるのも、コトブキちゃんの強情さに言い返そうとして遮られちゃうのもむり……私が正気を保つのがだめ。コトブキちゃんの映画語彙と外の世界で生きてきた語彙が混ざりあった言葉で伝えられる「もう絶対あなたを見失いません」という決意にマスラダくんが反論できずに折れるのがもうだめ。

コトブキは手を振り、言った。「後でね」「……!」

ウワーーーーーーーーー!!!!(涙)

も、もうだめなんですけど。
“See you, later.”
これまでのマスラダの人生においてそのような、そのような言葉で「またこの先」を約束して別れる関係が、どれだけあったのでしょうか。きっと多分アユミさんと再会したあとのほんの僅かな日々以外には存在していなくて、そもそもアユミさんとの再会も義父の葬儀による偶然の産物であったということはですよ、青年マスラダ・カイが義父の元から自立したときの別れの言葉は、「またいつか会いましょう」ではなく「元気で、さようなら」だったはずなんですよ。開かずの部屋にいた人形が、独りの生きかたしか知らなかった男に「またあとで会いましょう(See you, later)」 の概念をぶつけるの……すご……、すさまじいよ……。

というかマスラダくんはさ、コトブキちゃんを危険な道(ゾーイちゃんを守るとか)に向かわせるときは「必ず後で合流する」って告げるくせに、いざ自分が言われると「……!」って絶句しちゃうのずるいんですよ!!

ぶっちゃけマスラダくん、サツガイを殺したらそのままおれも死ぬくらいの覚悟はしているんじゃないかと不安なので、コトブキちゃんの笑顔とタキの喚き声でピザタキに連れ戻してほしいですね。

「ギヒッ!ギヒィ!ギヒィ!肉の柔らかさは時代が変わっても共通よのォー!」ヤイバ・ニンジャは輪切りになった無惨な死体を蹴り散らかし、長い舌をのばして身体から生えたカタナを舐めた。「血ッ血ィー……鉄、鉄、鉄の味ィ!」

ヤイバ・ニンジャさん、全身から「サツバツナイトォ~! ボクはここだよォ~!! 殺しに来てよぉッ♪ 」 っていうオーラをエッジカム火山より高く立ちのぼらせてるので、(ウワァ……)って気持ちになっちゃいますね。

「失禁か。俺も大人になるまで寝小便を垂れててのォ。だが、殺人をしたらピタリと止まった!以来、健康の為に殺人!そう決めておるのだ。わかるな、イヤーッ!」刃を投擲!「イヤーッ!」刃は上に撥ね、逸れる!

……ほらぁ。
ほら~来ちゃったじゃん……狂った殺忍者がさぁ。あ~あ。

「健康のために殺人!」っていう名台詞だけでもこの世に残せてよかったですね。さよなら。もうだめだね。ちーん。木魚ポコポン。


ふう。いよいよ最終章も折り返しです。ドキドキするな……読むのが怖いんですが、一気に読んでしまいたい気持ちもあります。マスラダくんの行く先に太陽が昇りますように!
ではまた次回、お会いいたしましょう!


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