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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/サブストーリーS1_1「フラワーズ・フロム・フロスト」

お久しぶりです。
こんばんは、望月もなかです。
この2か月何をしていたかと申しますと『あんさんぶるスターズ!!』新章に注力し、SEECの新作脱出ゲームウーユリーフの処方箋をクリアし、子どもたちと自宅待機しながら『ポケットモンスター剣』を一緒にプレイしはじめました。充実していました。楽しかったです。

一番リソースを食っていたのはやはり『あんスタ』の三毛縞斑ですね。

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彼です。

舞台はアイドル養成学院から、アイドルたちの働くESビルへ。
時計の針が進み、さあ推しにどんな未来が待っているのかと胸を高鳴らせていざ読み始めところ、幼なじみを教祖として祭り上げてきた土着の宗教団体を解体させたかどで、政治権力者の親(宗教の信者で幹部)と冷戦状態になり、仕事を干されていました。(『あんさんぶるスターズ』は女性向けアイドル育成ゲームの皮をかぶった政治・宗教・革命の物語なのでこういうこともよくある)(あるのです)
はぁ、情緒がぐちゃぐちゃですよ……、好きだけど……。

前置きが長い。
ごめんなさい。

とはいえ2か月も経ったら少し気持ちも落ち着いてきて、だんだんピザタキが恋しくなってきたのです。そろそろ続きが読みたい。
ということで、また忍殺感想もゆるっと書いていこうと思います! お茶菓子感覚で気軽にお楽しみくださいね。

では、いつもの前置きを。

前回の感想はこちらです。

これは第1シーズン総括を兼ねた休憩回(マスラダとタキは運命の出会いだから親愛イベントがどうたらという与太話)。


【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

短編なのでリハビリにもよさそうですね。


サブストーリー:シーズン1「フラワーズ・フロム・フロスト」

エメツ輸送船の行き交う港湾都市・シトカ。ある男を訪ねて、ネオサイタマからの使者がやってきます。

♯1

2か月ぶりの忍殺、はじまりはじまり~~!!

◆忍◆倫◆

…………?

◆KARATENOSYS SOUND◆

…………。

……………………?

はっ。

冒頭からフッと意識が遠のいてしまった。
いや、これが映画の最初に出てくる◆映倫◆マークの忍殺版パロディなんだろうということはわかります(忍殺版ってなんだよって理性が喚いてますが……)。最初から厳しいジャブを叩きこまれている……。

私、6年のブランクを乗り越えたと思っていたんですよ。第4部シーズン1を読み通したことで自信がついてきたんです。着実に一歩一歩、忍殺世界への体質改善が進んできたと自負していたのですが。今、ダイエットさぼったあと2か月ぶりに体重計に乗ったときのような気分になっています。もしかしなくてもリバウンドしてますね?
ゆっくりまた慣れていきます。がんばります。

灰色の海と灰色の空が交わるところ、砕けた島々が静かな波を受けて、数隻の漁船が今も黒煙を吐きながら行き来している。岩肌にへばりつくバラック建築物は一軒ごとの境界が定かでなく、青や緑、黄色、思い思いの色で乱雑に塗りたくられたペンキが、人類の文明の存在を主張している。

上質な地の文で心に平穏が戻りました。いつも素晴らしいです。140字でこれだけくっきりと情景を描ける文章力、ほしい。

舞台はシトカ。ロシアヤクザなる名称から、オホーツク海あたりかな~と地図帳を眺めてみたら、アラスカでした。北米大陸の方でしたか。ほうほうなるほど?

「シトカ」なる地名にはどことなく見覚えがあったのですが、『ユダヤ警官同盟』(マイケル・シェイボン)の舞台がシトカだったのでした。1948年のイスラエル建国が失敗に終わり、再び離散したユダヤ人は「アラスカ州シトカ特別区」に移民していた……という歴史改変SF+ハードボイルドミステリです。なんだろう、SF心をくすぐる風土だったりするんでしょうか。

「も寿司」「にみんが」「おマニ」「悠太郎」。標識類や案内板にはキリル文字やアルファベットが用いられるが、ネオン看板といえばやはりネオサイタマ様式だ。人々はネオン看板やワータヌキ像、ケモビールのアニメポスターを通し、かの地を思う。

悠太郎?

ケモビールのアニメポスター??

なにもわからない……。

吊るされたバッファロー肉も謎過ぎる、というかなんでこの世界の人々はそんなにバッファローが好きなんだろう。それとも私が「バッファロー」という字面から想像している生物と忍殺世界の「バッファロー」は別の生物なのでしょうか。呼び名はバッファローだけど見た目は犬だったりとか、そういうことも……ありえる……? だって、ねえ、そんなに数の多い動物でもないのになぜ、なぜ準絶滅危惧種のバッファローがペットにされたり食べられたりしてるんだ……WHY……。

「アニキを呼んでくれ!ニックが殺される!」旅行者は不意に背後の階段を振り返った。上階からゆっくり降りてきたのは、顎髭を生やしたアフロヘアーの男だった。
「助けてくれ……アニキィ……ショーゴー=サン……」「だからよォ、何をやらかしたッてンだ?」

アフロヘアーのショーゴーさん

第一部にいた人だ!!! キョートで飛び降り自殺したらヤモトさんを巻き添えにしちゃった男子高生(その後二人ともニンジャソウルが憑依した)ですよね。彼に関する記憶はヤモトさんを庇ってソウカイヤのニンジャに対峙し、「ここは俺に任せて先に行け」してたシーンで途切れているので、まず生きてたことにびっくりしました。殺られたと思ってました。でも生きててよかったです。

今の今まで名前忘れてましたけど、ショーゴーって名前はなんとなく見覚えがあるので同一人物で間違いなさそうです。うん。

え、でも、男子高校生だった彼が、「年の頃三十絡み」って描写されてるの地味にダメージを受けた。ニンジャになっても普通に肉体は歳を重ねるんですね?

じゃあつまり、女子高生収容所でセーラー服をお召しになっていたヤモトさ…………

「かけがえのない女子高生性」という言葉の重みを噛みしめている。

ショーゴーさんが普通にいい兄貴分やってて感動しました。厳しくて情に厚い良アニキじゃないですか。慕われているのもわかります。

ショーゴーは舌打ちして彼を睨み、そして訝しんだ。「……クローンヤクザか?」「確かに俺には兄弟が多い」旅行者は言った。

DZさん、クローンヤクザにそっくりな顔をしているってこと? それとも文字どおり、そっくりな兄弟がたくさんいるってことなんでしょうか。

まさか、クローンヤクザの始祖体なんでしょうか。「クローン」というからには複製元の肉体が存在していてもおかしくないはずです。だったら燃えるな……クローンヤクザの「オリジナル」って、概念的には存在していてしかるべきだったのに想像したこともありませんでした。面白いなあ!

♯2

港湾都市シトカ。ショーゴー/スーサイドのもとに訪れた男は、ダイ・ゼン……DZと名乗った。だが、スーサイドは舎弟の頼みで、ロシアヤクザ「過冬」とのトラブルに飛びこもうとしているところであった。


タタミの上、膝のそばにはキョート漆器の茶器があり、濃縮マッチャが甘い香りを放つ。視線の先のコンテナにはタイガーの水墨画が配置されている。マッチャの覚醒効果とともに眺めれば激しいサイケ・トリップ体験の入り口となるセッティングだ。

私の知ってる抹茶と違う。抹茶はサイケトリップしない。

灸拷問…………。

ウキヨ……即ち覚醒オイランドロイド……はナギナタとアサルトライフルで武装し、見張り番めいて、この暗黒ゼン灸空間に外敵が近寄らぬよう警戒している。

暗黒ゼン灸空間?

「嫌、嫌です……助けて……」「ズガタッキェー!」「アイエエエ!」ニンジャは怒声を張り上げた。「罪には罰!社会の基本だ!盗人に権利などなし!」

「頭が高い」がこんな味つけでお出しされるの、初めて見ましたね……


最初からカロリーオーバーで結構なお点前ですね。
第四部の予告編を読んで目が死んでいた冬の思い出が蘇ります。またゆっくりと慣れていこうね……この世界のスピードに……と自分に言い聞かせながら六花亭のバターケーキを食べています。とっても……おいしいです……。

・・・・

(コーヒータイム)

・・・・

落ち着きました。

だが紛れもなくニンジャだ。見たところ三十手前だが、ニンジャは外見と年齢が必ずしも一致しない。成長を終えた時点で老化の速度は遅くなり、場合によっては数百歳を数える事もあるという。

おお! そうなんですね。
疑問が解決しました。女子の方が成長が早いからヤモトさんは17歳で成長を終えた! だから女子高生収容所に入っても問題ありませーん! 解決解決!!

しかし……三十絡みのアフロ髭兄さんと17さいヤモトさんが同窓会してたら見た目の犯罪臭がすごいことになりそうですね。ちょっと見たい。(というかヤモトさん、ショーゴーさんが生きてること知ってるんだろうか)(知っててほしいなあ、心のどこかで重荷になっていそうなので)

DZさんの早撃ち格好いい~~~~!!!

これで見た目がクローンヤクザなのズルいな、声帯が玄田哲章なのもズルい。クローンヤクザはソウカイヤ時代からいたはずなので、彼のボスはやはりチバ=サンなのかなって思いました。ヤクザ同士の貸し借りで名前を出さなくても伝わるくらいの大物、って他にいないような気がします。誰かいたっけ。私の知らない3部までの登場人物なのかもしれませんけど。

いや~しかしショーゴーの兄貴、これは慕われますわ。不良少年の大好きなタイプのアニキですよ。

ところでそのアニキがシンウィンターさんに「わからせてやった」って言われてるのなんかいかがわしいんですけど、なにされたんでしょうねえ……(ナニされたのかな)。

スーサイドはDZに伴われて、因縁のネオサイタマへ帰還するようです。大丈夫なのかな。彼のジツが必要って言われてましたけど、スーサイドさんのジツ、正直よく覚えていないんですよね……。エネルギーを吸い取る的な能力でしたっけ?

彼の役割はまだわかりませんが、ヤモトさんが(少なくとも第一シーズン前頃には)ネオサイタマ周辺にいるのであれば、また二人の運命が交わったりするのかもしれませんね。楽しみです。


ではでは、今日はここまで。
また次回の感想でお会いいたしましょう!

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