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ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/シーズン3_13「ナラク・ウィズイン」(前)

こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。 

気持ちを盛り上げるために「ナラク・ウィズイン」聴いてから読みました。いやー何度聴いてもかっこいいです。個人的には「ナラク・ウィズイン-AoM remix-」がほしい。オリジナルでは笛や太鼓で盛り上げてくるところを、もう少しこう……マスラダの旅する海外のテイストを混ぜて……AoMっぽい混沌とシャープさを混ぜた感じで……(ろくろを回す)。 マスラダの戦闘では-AoM remix-が流れるけど、サツバツナイトの戦闘では必ずオリジナルver.がかかる演出とかいいですよね。と夢を見ています。

前回の感想はこちら。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

シーズン3「ナラク・ウィズイン」(前)

ついに、ギンカクのあるハリマ離宮(ライディングマウンテン自然公園)へ辿り着いたマスラダたち。ギンカクを悪用される前に、ナラクの力を取り戻し、ネオサイタマへ帰る。ネザーキョウの手をかいくぐり、目的を果たすことはできるのか。

 ♯1

ネザータタミの敷かれたミニマルな茶室空間に対座するのは、タイクーンその人……アケチ・ニンジャと、しなを作って艶かしく座る女のニンジャ……ティアマトであった。

噂の美女! ティアマトさんだ!

初めてお会いするのかと思ったんですが、それにしては「セト」の名前を出しているし、容姿もなにか引っ掛かる。

髪は黒曜石めいて黒く、その眼差しはけぶるようで、唇はつややか、豊満な胸を強調するように、緩く交差させた腕を膝に置いている。

この容姿……ユカノさんと微妙にかぶってますよね……。

というわけで遡って見たら、シーズン2の予告編とエピローグに出ていました!


真鍮の瞳の男は手を叩いた。「見事なピラミッドだ。圧政の結晶だ!」「フン」黒髪の女は侮蔑的に鼻を鳴らした。そのバストは豊満である。
AoMシーズン2「予告編」

この人! 最初に読んだときはユカノさんかと思っていましたが(黒髪で豊満な女性キャラ、他に知らなかったので)、それにしては性格がユカノさんっぽくないな~とは思っていたんですよね。

バルコニーには既にニンジャの先客がいる。サツガイが連れ来たった女、ティアマトである。しかし今、二者はサツガイの身に何が起こったかを既に知っているのだ。
『アルター・オブ・マッポーカリプス』エピローグ

真鍮の瞳の男=サツガイ、ということですね。どういう意図で連れてきたのかはよくわかりませんが……。

ともあれ予告の謎の女性はティアマトさんだったんですね。ようやくつながりました!

淫らで豊満なティアマトさんがタイクーンと謎の儀式をしているのですが、心が無になってきたので忘れてもいいでしょうか……ニニンバオリってそういうものじゃないですよね……?

ふたたびサツガイの名前が出てきたのは意外でした。肉体が滅びただけで、存在そのものは今でも健在なのでしょうか。

コトブキちゃんの巫女服! かわいい!!

土を抉って、黒帯をしめた巨大なザリガニが行く手を遮った!カラテヤシガニだ!「シャシャーッ!シャーッ!」

ヤシガニを検索した。

なにもかもどうでもよくなった。シャシャーッじゃないよ。
咄嗟にザック少年を抱えて飛ぶマスラダくんはあまりにも最高で立ち上がりましたが、それはそれとしてカラテヤシガニなど認めたくはない。

「これはこれは……騒ぎを聞きつけてみれば、なんと思いがけぬ邂逅か」旅人帽のニンジャのやや風変わりな物言いを、ザックは不審に思った。

コルヴェットさん!
厭世的な気持ちになった私を救ってくれる! やったやったー!!イケオジだー!!!

さっそく餌付けされるザック少年が可愛い。目を輝かせて冒険譚を聞いてくれるのも嬉しいね……ずっとそのままの君でいてね。

「然り、それは電子戦争以前の出来事よ。貴公同様、赤黒の装束を纏い、苛烈なイクサに身を投じ、ニンジャスレイヤーと名乗った者があってな……」「昔の話はどうでもいい」「ムム」

そんな、元カレの話を聞かされた彼氏みたいな反応をマスラダ。(フジキドさんもナラクちゃんの元カレだから気にくわないのか?)

マスラダくん、自分以外の「ニンジャスレイヤー」の話聞くとムッとしちゃうし、「おれの力」って言いきってるし、邪剣にするわりにナラクちゃんへの独占欲が強いですよね。

マスラダ・カイ、好意を抱いている相手に対して

意志を尊重しつつ、おれを手伝いたいなら好きにしろという態度で頼るパターン(コトブキちゃんやシルバーキー氏)

と、

無限に図々しく扱うパターン(ナラクちゃんとタキ)

と二種類ありますよね……ところで最近ネオサイタマではタキさんが無茶で無謀な新人デッカーの世話を焼いてぼやきながら一緒に冒険したりしてたんですけどマスラダどう思う?

「ユルセナイゼ!」コトブキは反射的に怒りの言葉を発し、拳を固めた。「ニンジャスレイヤー=サン!奴らの狼藉を止めなければ!」

コトブキちゃんwww
コルヴェットさんも再会そうそう大変ですね。暴れ馬が二人増えて……。

(……本当にやるのか)コルヴェットが念を押した。コトブキは頷いた。(助けます)(いいのか、ニンジャスレイヤー=サン)(何がだ)(アニキは、やる気だぜ)

諸手を挙げて賛成もしてくれないけど、なんだかんだでコトブキちゃんの正義感にだいたい協力してくれるカイくん。良い。


 ♯2

ギンカクを求めて潜入したハリマ離宮では、ジョウゴ親王が連日処刑セレモニーを行っているという。憤激したコトブキは処刑を止めようとする。やがて引き立てられた罪人は……ニンジャスレイヤーにギンカクの位置を教えた男――フィルギアであった!

(オダの面影があると申したか、貴様!)カラテで首を締め、殺した。

親王は、やはり織田信長に似ていることを気にしているんですね。「実父」というのはどう解釈していいのかまだわかりませんが、アケチへの対抗心も強い。己ではなく、己を通してオダのことしか見ていないと感じているのでしょうか。アケチがニッタ・カタツキを用いてオダのソウルを捜している様子が描かれたので、可能性はあるかもしれません。器を練り、探してきたソウルを入れたなら、オダがまた戻ってくる、もしやそんな風に考えているとか……?

ゴマグラウンドのネーミングにスッ……と真顔になり、心の距離が100㎞ほど後退した。

「……ワシには魂がない」苛烈な目がクセツを凝視していた。「ワシの全ての空虚と不満は、それが原因なのだ。(略)ワシにはソウルが欠けておる。そして気づいた。クローザーの言葉は、コシャクなれど、ワシの気づきを裏付けるものであった」

ふむ。見た目がオダと瓜二つ、そしてソウルが入っていない。オダのソウル抜き的な状態ってことでしょうか(牛丼ネギ抜きみたいな言い方をするんじゃない)。

朦朧としながら、隣のトムを見る。気絶している。幸いだろう。……逃がせなかった。

「逃がせなかった」と悔いてしまうところがフィルギアさんの真骨頂ですね。死にそうになってもなお色っぽいので怖い。

ジョウゴらはフィルギアを無視し、淡々とそれを食し始めた。艷やかなスシをショーユにつけ、食する。飢えて乾いた囚人に敢えて見せつける……。平安時代より続く雅なる拷問、スシ・トーチャリングである。「アアアア……!」フィルギアは身悶えした。

………………。

また……ネチネチスシイジメプレイが始まったんですが………

あのさぁ……「処刑前の最終拷問」じゃなくてさぁ……ただのネチネチスシ苛めプレイじゃないですか。ネザーキョウは弱肉強食の国じゃなかったんですか? 惰弱文明国家で流行りのマニアックプレイを真似するのって惰弱じゃないんですか。おかしいでしょ。そしてフィルギア氏は身悶えするのをやめろ!!! 魔性をこんなときまで振りまかなくてもよろしい!!!!!! ええいコトブキちゃんはまだか、はやくこの場を全年齢向けの健全な空間に戻してくださいよ!!

「アケチ・ジョウゴ親王殿下の雅な処刑遊戯の場にむさ苦しくも乱入したる卑しき者共よ!名乗りおれ!」

はぁ? なぁあああにが「雅な処刑遊戯」だ特上スシ食ってオモチ配ってただけじゃろーがい。現実を見たまえよ!

 ♯3

ガトリングガン撃ちまくるコトブキちゃんカワイイ! 頼もしい! 全年齢!

「おっさん、ワープして、すげえ!」ザックがコルヴェット達に駆け寄る。

素直でよろしい。

ザックくんをこれまで登場したニンジャさんたちに一人一人引き合わせて褒めてもらうコーナーが見たいです。「おっさん、鎖が白く光って、すげえ!」「じいさん、フジツボ痛くねえの? すげえ!」「おっさん! なんかよくわかんねえけどめちゃくちゃ強えな!?」~以下略。

ニンジャスレイヤー組がフィルギアらを無事救出した数時間前、テツバの生き残りは謎のリアルニンジャ武士に畏怖していた。

ザンマ・ニンジャはアケチ・シテンノの1人(シテンノは4人ではない。シテンノは4人でなければならない……そのような惰弱な言葉遊びにアケチは興味がない)。

はぁ?

はぁあ???

シテンノは4人ではない?

何を言っているんですか? 惰弱な言葉遊びとかそういう次元じゃないんですが。新生ソウカイヤのシックスゲイツを見習えよ!! 

ザンマ・ニンジャさん、忍者と武士が悪魔合体したみたいなオモシロ武士さんですね。口調がかわいい。

タイクーンはさんすうせっとを国費で購入してください。

ストーカーヘラルドくんがいつの間にか保護者をゲットしてる件。いったいなにが。(noteで挿入されてる短編で明かされているんでしょうね。そのうち読みます)

このニーズヘグさんって、シーズン1「ソウカイ・シンジケート」♯2で登場した手練れっぽい人ですよね。ザイバツの人ですよね。ってことは家出してストーカーしてたら外回りの保護者に見つかった的な状態なのでしょうか。

ヘラルドさんが丁寧語でぷんすかして窘められてる。新鮮です。マスラダへの恨み骨髄なのは変わっていないみたいですが、バンクーバーのころより精神が安定してきてるみたいでちょっと安心しました。中二病によく効くお薬のひとつ、「ちゃんとした大人」。よかったね。


 ♯4

ギンカクの眠る地、ハリマ離宮。ジョウゴ親王の悲願、クローザーの企み、ザンマの刃、ヘラルドの妄執。運命の地に、数多の意志が集う。ニンジャスレイヤーはすべてを跳ね除け、ナラクの力を取り戻さねばならない!

ザンマは腕を組み、目を閉じた。「この部屋で、ゆるりと過ごせ。貴様のイクサの時が来るまでは」「ザンマは憩う」

なんか可愛い。

フィルギアが言った。「ネオサイタマのギンカクには、奴は近づかない。今は厄介な奴が睨みを効かせてるとわかっているんだ……つまり、サツバツナイト=サンやら、何やらがな」

「サツバツナイト」の名前が出てきてうきうきしてしまったぞ。

ネオサイタマのギンカクはフジキドさんが見張ってるんですか。それは……手を出せませんよねえ……怖いもんね……。

トムさんがめちゃくちゃ優秀で嬉しい。作戦も立ててくれるし、情報も隠さないで積極的に共有してくれる。頼もしい! 戦闘慣れしてる!

「繋がっているぞ。タキ」

しんでしまったんですが とうとつに

なんか……いやなんか……マスラダなんなの?
朝五時に朝ごはんがお皿に入ってないからと寝てる飼い主の枕元でニャーニャー鳴き、(朝早すぎる…うるせぇ……)って狸寝入りしてたら「ごはんまだだぞ!」って猫ぱんちしてきたみたいなムーブを突然しないでくれ その攻撃は私にきく。

あと、話しかけるときにも「タキ=サン」じゃなくて「タキ」って呼び捨てにするようになってる事実に地味にジャブ食らってるんですけど……えっいつから……。もともとマスラダってあんまり本人に対して名前で呼びかけないので比較しづらいのですが、少なくともシーズン1中盤までは「タキ=サン」呼びだったはずなんですよね。コトブキちゃんのことは「ダメージド・グッズ」時点で呼び捨てだったので、もしかしてあのあたりから……そうだったのか?

無駄だってわかってるくせに軽口叩いて拒否してくるタキも、無邪気に「一緒に頑張りましょうね!」って笑顔で退路を断ってくるコトブキちゃんも素晴らしくて呻いてしまった。はぁ。ピザタキ最高。

 ♯5

祈祷場の守りを突破するためにトム・ダイスが提案したのは、四方を囲む五重塔の爆破であった。結論を見越したかのように突入してきた巨大斧戦士、レッドテラーに応戦するニンジャスレイヤー。一行は散開し、各々の目的を果たすべく駆けだした!

(((マスラダ)))高ぶったニンジャスレイヤーのニューロンに、ナラク・ニンジャの声が再び木霊した。(((この程度のビッグニンジャに何を手こずっておる。はよう参れ、儂のもとへ)))

ナラクちゃん!! 久しぶりの口うるさい高飛車美少女ナラクちゃん!!

よし。
クローザーさんを見習って、声帯確認儀式をやりますか…。

OK、かわいいね。

もう一回。

(((この程度のビッグニンジャに何を手こずっておる。はよう参れ、儂のもとへ)))

かわいいねー!!

(((グググ……オヌシの至らなさに再び直面しておる。何とおぼつかぬカラテか)))(黙れナラク)

あ~~~~~~! 久しぶりの「黙れナラク」!! 感無量!!!

やっぱりナラクちゃんのお説教がうるさくてこそのニンジャスレイヤーですよねー!! スリケンも出た! やったーー!!

「ナラクを黙らせる」マスラダの図も久しぶりで嬉しい。記憶を封じられていた時ならいざ知らず、おれはあれから鍛えてきたしそんなことを言われる筋合いはないフンって自信を持ってナラクに向き合えるマスラダがとても良いです。コトブキちゃんとの組手の積み重ねが、血肉に、自信に、誇りになっているんだな……。

(((感謝せよ!)))ナラクの声が再びニューロンに混線した。(((やはりオヌシはこの程度の弱敵相手にも儂の力が無くば話にならぬのだ……)))

ナラクちゃん、ほんとに高飛車姫メンタルだよね……。

「アーレー」なコトブキちゃんも可愛かったです。最高。いつでも全年齢マークが燦然と輝いている。

ザック少年も優秀で良いです。

「Tシャツのセンスもいいよ」「エッ、わかるのか」ザックはTシャツの「アベ一休」のロゴを掴んだ。フィルギアはにっこり笑い、頷いた。「ワカル、ワカル」「マジで?」「ライブも見たよ」「すごすぎる!」 

ニンジャ褒め殺し実績をまた解除している!!

それはそれとしてフィ氏、自分のこと「お兄さん」って呼ぶのやめましょうよ……。ドン引きだよ。でもザック少年は「普通の兄ちゃん」って言ってくれるんですね。いい子だ。フィルギアさん自分をそういう扱いしてくれる非ニンジャ……好きですよね? 

トムさんが気になるマスラダ。「引き継ぐ」という言葉に反応するマスラダ……。アユミさんのこと思い出してる?

「おれにも……尊敬する人間が居た」「……居た、か」「彼女がやりきれなかった事を、おれが続ける」

アユミ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!

そうか、……マスラダ、そうだったのか……アユミさんのことを尊敬していたのか……アユミさんは「カイはすごいよ」「大した奴だ」って褒めてくれたけど、マスラダもまたアユミさんのことを「すごい」と思っていたのか。

というかひょっとして、アユミさんとカイ、アユミさんの方が年上……だったりする? 読み始めた当初、アユミさん=義妹かと思ってましたが、情報が出そろった今、改めて読み直すと、アユミ=義姉と考えた方が関係性的に自然な気がしてきました。「背が伸びた」って言ってくるところとか、それっぽいですよね(ところで私は義姉弟によわい)(あとはわかるな)

思わぬマスラダの告白、めちゃくちゃ胸に来てしまいました。アユミさんがニンジャとして何をしていたのか、マスラダは調べて知っていたのかな。それで尊敬していたのでしょうか。マスラダはあまり喋らないので明かされることがあるのかはわかりませんが、今のマスラダがやりたいのは「アユミの遺志を継ぐ」ことなのだ、ということだけは伝わってきた。そうか……。

己を殺さんとする親王を前に、ケイトー・ニンジャがついに牙をむいたところで続く。心霊コンサルタントってなんですかマジでホント。


ではでは。
また次回の感想でお会いいたしましょう。

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次の感想はこちら。



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