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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン2_15「ドラゴン・インストラクション」(前)

出戻り初心者ヘッズの望月もなかです、こんばんは。
スーパーの食品売り場も、すっかり秋の品ぞろえになりました。食品といえば、夏に小ねぎの根っこを庭のすみに埋めておいたんですが、先週そこに行ってみたらどう見ても普通の長ねぎに育っていました。ハハッねぎ……おまえは強いな……俺がいなくても大丈夫だな。スゴイ。ウケル。拍手。(芋煮の具になりました)

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです!
 敵の本拠地に乗り込むぞ。

シーズン2「ドラゴン・インストラクション」(前)

過冬に全面戦争を仕掛けたソウカイ・シンジケート。首魁であるラオモト・チバの真の狙いは、かつてシトカに渡った母の血筋を追うことであった。ソウカイヤの陽動に気を取られた過冬<ワイズマン>幹部カークィウスは、夜明け前の港を煌々と照らす船明かりを見た。轟く汽笛、無数に翻る大漁旗、沸き起こる喚声。虐げられたシトカ市民の、そしてニンジャスレイヤーの反撃の意志は見よ、昇る太陽とともにある!

♯1

シトカの重鎮、オールドストーン氏が初登場。
あ、この人もニンジャなんだ……ニンジャいっぱいいるな……。
片足の船長って『白鯨』のエイハブ船長みたいでカッコいいですね。

オールドストーンは巨大なパイプを咥え、パイプ海藻の紫煙を吐き出した。煙はイタチ、髑髏、「勇」の漢字の形をとり、散ってゆく。

「パイプ海藻」ってなんじゃい。
「逆関節ロボ」みたいに単なるもなかさんの知識不足なのかと思って念のため検索したけどなにも出てこなかった。ですよね、そんな文化は特にないよね。

ダイタチ・メガミ号のエイブくんは生きていました。えっ……よくあの状況から生きて戻れたね!? すごいぞ、エイブくん海の女神に愛されてるじゃん。この先いいこといっぱいあると思うよ!

海上警備ヤクザの高速船が回り込み、行く手を阻もうとする。

海上警備ヤクザってなに? 重装ヤクザ高速船もなに? 確かにたった3文字で陣営を明らかにできる巧みな表現だと思いますけど、だからってなんでもヤクザつければいいわけじゃないからね!? 

「ネギトロ重点キマッタァー!」

あっそういう言葉遣いもやめてくれませんか? 正しい日本語なんてしょせん幻想にすぎませんが、だからといって狂った日本語を甲高く叫びながら突入してきてもいいってわけじゃないですからね?

過冬のニンジャが残虐行為の予感に胸躍らせた時、「相当な疾風怒濤女神」号の甲板に二つの影が着地したのである!赤黒!黒橙!「「Wasshoi!」」決断的な叫びが重なり合う!……KRAAAAAASH!

マスラダ&フジキド相手に2vs1で戦わされる三下ニンジャさん可哀想すぎるよ……いくらなんでもあんまりだ……「圧倒的暴力で苛め抜く」つもりだった直後に自分自身が圧倒的暴力(×2)で苛め抜かれちゃうのはまあ因果応報といえばそうなんですけど、アイサツされたあたりで心は3回くらい殺されてるし物理的にもズタボロにやられてるしオーバーキルじゃありませんか……かわいそう……。

◆ 

「国際探偵だ。故あって参戦する」サツバツナイトは答えた。「探偵だと?探偵がヤクザに何の用だ?」

私もそう思う。

サツバツナイトはイクサのさなか、それ以上の言葉を続けなかった。だが、言わんとする事はわかった。("インストラクション・ワンだ!")ニンジャスレイヤーは舌打ちした。その目が赤黒く燃えた。

舌打ちするなマスラダー! 態度悪いぞ!!
フジキドの説教(?)が脳内で反響したマスラダくんのリアルタイムな気持ちが伝わってくる、カワイイね!

向かい合ってアグラ(やったーーーーー!!)した記憶にニヤニヤしちゃいますね。いいねいいね。フジキドさんお話聞いてもらえたんですね!


♯2

遡ること数時間前。シンウインター戦で負傷したニンジャスレイヤーとサツバツナイトは、傷を治すために向かい合ってアグラしていた。フジキドはマスラダを片目で観察するが、先ほどの塩対応も気になってなかなか話を切り出すことができない……接し方がわからないのである……!

かわいい。


ドラゴン・ニンジャはチャド―の使い手だったそうです。シーズン1でナラクちゃんが(((太古の暗殺術、チャド―の使い手よ)))とか言い始めたときは混乱していましたが、忍殺世界に慣れたので、そろそろ「チャド―」という単語を見ても挙動不審にならなくなってきました。「空手道」とか「柔道」とかそういうやつですよね。だんだん飲みこめてきましたよ!

チャドーとは礼儀作法であり、暗殺拳であり、カラテを生み出す循環の摂理であった。

あ、ごめんなさい。やっぱりまだ飲みこめそうにないです(礼儀作法と暗殺拳が同居できる理屈がわからないよ……)

サツバツナイトとしてのフジキドは、他者に深くかかわらず、必要以上に立ち入らぬようにしてきた。彼は誰にとっても余所者であり、旅の中で関わる者は、いわば一期一会の相手だった。ゆえに、わからないのだ。(いざ目の前にすれば、情けなし!)彼は己を叱責した。

「わからないのだ」って、んも~~~!! 自分の情けなさに凹んでしまうフジキドさんの図、あまりにも珍しくてかわいい。

Twitter連載形式に特化した「ニンジャスレイヤー」のなかでも、もっとも疾走感があり無駄のない動きをしてまっすぐニンジャを殺しにいくスピード感のカタマリ、生ける香車、元ニンジャスレイヤーのフジキドさんが……実に11ツイートかけて延々と悩み悶える姿を見る日が来るとは。何に悩んでいるかといえば「目の前の若者の機嫌を損ねず『心配だ』って伝えたいけど口下手だからなんて切り出せばいいのかわからない」。あ~もやもやうじうじするフジキドおじさんかわいい~!! 

彼がセンセイであった事はない。彼はかつてサラリマンであり……復讐者……そして今は探偵だ。

最後のはちょっとダウトだな……。ガーランドさんのところでちょっと働いてきて考え直してほしい気持ちと、もうフジキドさんがそういうなら探偵でいいか……という諦観とがコーヒーミルクのようにまじりあっている。

あと、

ワラキアの戦いでレッドドラゴンからカラテドレインを受け、彼自身が力を減退させている事も、覚束なさの一因となっている。仮にこのニンジャスレイヤーと戦闘を行ったとして、己はどれ程戦えるだろう?

フジキドさんがワラキアのあれで弱体化している事実がさらっと明かされてヒィッってなりました。(吸血えっち行為も「カラテドレイン」って表現するだけで硬派にみえるから、日本語って不思議だなあとぼくはおもいました。)
弱体化した状態でワイズマン相手に2vs1で戦闘してほぼ互角だったとは、つくづく恐ろしい御方ですよ。

はぁ、めちゃくちゃ面白くて笑っちゃいました。フジキドさんはなにしてても面白いからすごいよ。座っていてもコンテンツ力が高い!

フジキドさんがあんまりチラチラ見てくるからついに「いや何?」みたいに気を使ってマスラダから声かけてきたの笑いました、よかったねフジキドさん(笑)マスラダくんすごい気を使って話を引き出そうとしてくれてる……あのマスラダくんが……がんばって! フジキドさんがんばって!

ただ、彼はマスラダの身を案じたのだ。だがそれを口に出せば、この若者には、いかにも虚しく響くばかりであったろう。

「君が心配だ」の一言がどうしても口に出せずに黙りこんじゃうフジキドーーーー!! もおお! 不器用がすぎる!! でもそんなところが愛しい!

マスラダはフジキドの言葉を撥ねつけはしなかった。「……だが、アンタの人となりは、だいたいわかった」「そうか」「……」「……」「その教えとやら、話すなら、話せ。今なら聞く時間がある」

マスラダくんなんでそんなに偉そうなのwww

でもこれあれですよね、ストリートギャングの取材に通ってた学者とかジャーナリストがさんざんバカにされたあと「まあオッサン悪いヤツじゃなさそうだしさ……一応話だけは聞いてやるよ。今なら時間あるからさ」的な空気で受け入れてもらった瞬間だと思えば、まあ。この態度の悪さもね。わからないでもないですよね。よかったね、よかったねフジキドさん!(涙)

マスラダくんの「アンタのような人間」って言い方、彼なりの敬意を感じるから好きです。

そして舞台は再び夜明けの海上へ。

即ち、インストラクション・ワン!反復と貫徹の概念である。

フジキドさんってインストラクション・ワンの擬人化じゃん……?

マスラダくんの戦いっぷりを船上から腕組みして見守ってるフジキドさん面白くてまた笑ってしまいました。ほんっと、フジキドさんは何をしていても面白いですよね!

ゴウランガ!偶然にもそれはジュドー33段で修得するエクストリーム・アーツ、ジゴクグルマに類似しており……

………急にまたそういう……、

「サンバがうまい美女」号、「誰よりもゴージャスな俺の姫」号、「巨大なホタテ貝が開くとそこに発見するお前」号

いいかげんにしてくださいよ!!! ゴージャスな姫までは目を瞑ってやりすごせましたが巨大なホタテはさすがに許せないネーミングですよ!?! もっと!! もっとマトモな名前を付けてくださいよ愛船ならさあ、頭がおかしくなりそうなんですよ!!! もう! もう!!(机バンバン)

そして必ず来てほしいタイミングで便利な手段を運んできてくれるコトブキちゃん! 最高です!

「上陸したら、あとはブチのめして、ボコボコにします!」

あ゛~~~~~~~!! コトブキちゃんさすが、爽快、素晴らしい! 愛してる! 好き!!

マスラダくんの「来るのか」「そうか」の声音、多分わかる人にはわかるくらいのほんのわずかなトーンの違いがあって、瞳の奥にかすかな穏やかさと信頼感を湛えてコトブキちゃんを見たんだろうなと思ってしまって悶えています。げ、幻覚じゃないですよ。きっとそうに決まっているんですよ。


コトブキちゃんとマスラダくんが無事合流したところで、今回はここまで!ではでは、また次回お会いいたしましょう。

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