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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン2_5「ライフ・アフター・デス」(後)

こんにちは! 出戻り初心者ヘッズの望月もなかです。予定外の三分割になりましたが、今度こそ後編です! 

本編の感想というわけではないんですが、今回のエピソードを読んで気になってることがあります。スーサイドさんのソウル・アブソープション・ジツがウキヨには効くのかどうか問題です。彼のジツを使えば、機械は「魂」を獲得できるや否やが証明できちゃうのでは?ってことです。クローンヤクザに有効なことはわかりました。少なくとも、ニンジャ・非ニンジャ・クローンヤクザの区別なく魂を吸い取れることはわかっています。じゃあ、自我を持った機械は、ウキヨはどうなんだ……? 『ストーム・イナ・ユノミ』のエピローグでも提起された哲学的ニンジャ問題の検証が可能かと思うとわくわくしてきました。スーサイドさんはコトブキちゃんにジツ使ったりはしないと思うんですけどね。

ではでは感想です!

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。ラスト!

シーズン2「ライフ・アフター・デス」(後)

ニンジャスレイヤーは、捨て身のジツ破りでスーサイドを振り切りコトブキの元へ走る。コトブキもまた、ゾーイの生みだす刀を手に血路を開く。ソウカイヤの急襲で混乱するシトカの街中を、ゾーイを守りながら逃げきれるか? そして己の内に燻っていた火種に薪をくべ、立ち上がるスーサイド。やがて訪れる巨大な嵐を前に、シトカの運命が大きく動く……!

♯7

「ミテンゾコラー!」「ドコイッタンデスカ!」後にした路地ではヤクザスラングが聞こえてくる。

インシネレイトさんの「上級ヤクザスラング」といい、なんかこの期に及んで新しいヤクザスラングを投入してくるの……やめてほしい……頭がおかしくなる…………

とはいえ「スモトリが突然壁を破って出現」しても頭が真っ白にならなくなったあたり、私も順調に忍殺世界に順応してきるのですよ。ふっふっふ。成長している! 成長? 成長とは? 成長ってなんだっけ?

コトブキは緊迫した面持ちで懐を探り、サワタリ・カンパニーのニンジャ・ピルを取り出す。「あった!」
「……それは」「色々あったのです。ニンジャのカンパニーですから、効果がある筈です!」

「……それは」の前半部分の沈黙、パッケージを見つめて(なんだこれは、あやしい)ってなっているな?
それでも四の五のいわずにコトブキちゃんを信じて飲むところ、信頼ですね! そして効果がある。安心と信頼のサワタリブランドだ。

ゾーイはすがるように言った。「早く戻らないと、アイツが消えちゃう!アタシがいないと……!」 
ニンジャスレイヤーはタキに通信をリクエストする。

ゾーイちゃんの必死な顔見てすぐタキに連絡とるところ、マスラダおまえ、おまえは……あのさあ……

「合流した。経路をくれ。シトカから脱出する」『脱出だと?お前……今こうやって通信を繋げてきて、お前……お前、何がどうなってる?畜生め!』

「お前」って3回も言ったwww わかるわかるよ~、その気持ちわかるよ~! 突然連絡して来たらアイサツもなしに情報だけもらってログオフしてまた音信不通、そしてまた連絡来たと思ったら「経路をくれ」ですよ。タキならすぐに情報をくれる、タキに助けてもらえれば自分は絶対ゾーイを助けられるって信じてるから連絡してるのはわかる、それもまあわかるが、人間にはもっとこう、毎日あいさつをするとか、ちゃんと好きだと伝えるとか、そういう関係性を維持するための努力というものがだね、いやアーティストのマスラダくんにそんなことを言っても無駄なのはわかっているが!! 


『定点の観光カメラを幾つかザップしてるんだがよ!』タキが通信してきた。『お前ら、何をやらかした?あちこちでメチャクチャだぞ!』「それ、半分なんです!」コトブキは抗弁した。

タキさんからしたらほんとにそうですよね、遠くから情報集めてるだけだと(お、お前ら何やっとんじゃ~~!!)ってなりますよねw かわいそう。お疲れさま。庄内メロン食べる?

『ウキハシ・ポータルが使えねえから、お前らは簡単にゃ帰ってこれねエんだよ!オレが気ィ回して手配してやってンだ、奴らがニンジャスレイヤー=サンに会うとかどうとか言ってッから……オレに恩に着なきゃいけねえのにお前ら、ガキがどうとか、聞いてねえッつうの!』
「頼む」ニンジャスレイヤーは言った。タキは狼狽した。『そのまま真っすぐ2区画進んで、迂回路を右に行け。何か邪魔な奴がいても、そこまでは責任持てねえ。適当にやれ。貸しだぞ畜生』

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア゛アアアァァァアアア!!!!!!!!!

もう、もう何度読んでもだめ!!! なんで! マスラダ! ずるい!!!!! ばか!!!!!!!!!

多分タキさんは最初はシキベさんとフジキドさんのことは普通に伝えるつもりだったと思うんですよ別に恩に着せたり最初から無理やりオレの手柄にしようとしてたわけじゃなくて、でもマスラダがほら、マスラダが「おまえがおれのために動くのは当たり前」みたいな態度を取りまくるから「うるせーーー!!! それより心配かけやがったんだから何か言え、何かオレに一言あるだろコトブキもニンジャスレイヤーもてめーら揃ってクソクソクソ!」みたいな気持ちになっていちいち恩を着せるような言い方になっちゃうんですよきっと。なんでもいいからオレを褒めろ、ちったぁ労えという気持ちがまわりまわってこういう面倒くさい物言いになってしまい、論理的にはおかしいのでコトブキちゃんは余計に混乱し、そしてマスラダは「頼む」とか言ってくるんですよ!!! なんなんだ! 

私はですね、私は、シーズン3でどうやら大変な事態が待っているということだけはいただいたコメントやらなにやらからぼんやりふんわり想像して、遠い未来には備えていたんですよ。心の準備をね。していたんです。でもこんな、こんなシーズン2の開始早々踏み出した足首をトラバサミで噛みちぎられて横からトラックに突っ込まれて上から植木鉢が1万個降ってくるとは思わないじゃん!? ありがとうございます!!!!!!!

力尽きたので感想ここで終わりでもいい?
(だめだよ)
(まだちょっとだけ書くことがあるから……)

HP:5/999くらいしかない満身創痍のニンジャスレイヤーとコトブキちゃんを助けたのは、ニンジャスレイヤーのHPを奪った張本人・スーサイドでした。コトブキちゃんだけじゃなくてマスラダくんまでポカーンとしてるの和みます。みんなでお団子食べてお茶しばこう。

ゼレズニーイさんがあまりの速さに目を見開くシーン最高だった……マスラダくんが追いつめられたときに閃きと閃光のように速く鋭い一撃で逆転するのいいよね……。


♯8

スーサイドは以後シンウインターに敵対することを宣言し、忠告を残して去った。シルバーキーのもとにゾーイを送り届けようとするニンジャスレイヤー達だったが……。


バイク運転中の、センターラインの白が催眠的に繰り返される。って一文が好き。うまい……。あとコトブキちゃんの背中にぎゅーって額をうずめるゾーイちゃん……オーロラより美しいよ……。


ニンジャスレイヤーは無限の銀の砂浜を見渡した。隣にゾーイが立っている。泣きそうな顔で。では、無事、帰り着いたのか。否。彼は頭上の黄金の立方体を見上げた。 

えーと、この「黄金の立方体」というのが、前にタキさんが見ていたものと同じやつなんですよね。コトダマ空間?にあるオブジェみたいなものでしょうか。たまにキンカクとかギンカクとかいう言葉が出てきますが、ひょっとしてこれがそうなのかな。金色だからキンカクの方?


「でも、死んじゃうよ!消えちゃう!」ゾーイが叫んだ。シルバーキーの後ろには49本の蝋燭が並び、0と1で構成される弱々しい火を燃やしていた。近づく死のヴィジョンである。

おっ落語の死神みたいなビジョン。みんな大好きですよね~この命の蝋燭が燃え尽きると死んじゃうやつ~! 私も好きです。

これ……凄絶なまでにすごいので観てください……蝋燭が見える……。

《ミッション発生》
《シルバーキーが死ぬ前にシトカを牛耳るヤクザのボスを殺せ!》

的な展開になってきました。シルバーキー氏……ヒロインみたいですね。フジキドさんにも助けてもらったことあるって言ってましたし、ひょっとして昔からこうなの? ヒロイン体質だったりする? というのはさすがに冗談ですが「ゾーイちゃんが泣きそう」→「泣かせてる原因を取り除けば解決」という最短経路を躊躇なく選び取るところめちゃくちゃマスラダ。

結果的にサツガイの手掛かりも得られそうですし、もっとも困難な道こそが近道という展開になるのかもしれない。サツガイさんなんでエメツ(ですよね?)食べてるんだろ。おいしいのかな……。シンウインター氏のソウカイヤ解説「非ニンジャが率いている。」にバチクソ興奮してしまいました、ハァ~チバ=サン……!
シンウインターとサツガイどんな関係なんだろうな~。

化石? 化石なんて見てない……と言いたいところなんですがもうなんか、「ニンジャの化石」という概念を飲みこまないことには話を理解できなくなってきている気がする……認めたくない……ニンジャの化石なんて存在しないもん……うぅッ……。化石はともかく、憑依ニンジャにも元となった「実物」が存在するってことは理解しました。ナラクちゃんの本体も世界のどこかに眠ってたりするんでしょうか。

不本意ながらスーサイドさんに頼ることになったマスラダくんがムーってなって「気に入らない」とか文句言いながら歩いてるの、めちゃくちゃKAWAII!!

コトブキは躊躇いがちに言った。「でも、悪い人じゃないと思うんです。わたし、少しの間行動を共にしましたが、弟分の皆さんに慕われている様子は、それは素敵なものでした。まずは可能性を試してみましょう」

やけにスーサイドさんへの好感度高いな~と思ってましたが、弟分たちにアニキアニキって慕われてるのを直に見てたからなんですね。納得です。

「スシを」ニンジャスレイヤーは言った。カウンター席に腰を下ろし、もう一度「スシをくれ」と言った。サイバネ・アイの女は呆れてなにか言おうとしたが、ニンジャスレイヤーはその日はもう動かなかった。

ゾーイちゃんより先に寝落ちしちゃったってこと!? か、かわいい……。マスラダかわいいね……。

そして寝落ちしたということは……タキさん、衝撃の「頼む」→音信不通コンボのあとはマスラダから連絡もなく返事も来ず、しかも翌日復活したマスラダには開口一番「今から数日以内に過冬のボスを殺すから情報をくれ」って言われちゃうんですね、きっと。かわいそう。かわいそうすぎてもはや笑えてくる。

というわけで今回はここまで! タキさんは明日もがんばりましょう!

さて。
さんざん頭がおかしくなりましたが実はたった今(7/16 21:00)、ソロ活動しているはずの推しが別の子と新ユニット組むことが公式から発表されてしまって情緒がはちゃめちゃになっているので、次回までに少し間を……いただくかもしれませんが、新ユニットのイベントは7月末からなのでそれに備えて今のうちにAoMをできるだけ読み進めるかもしれません……もう何もわからない私には三毛縞斑がわからない!! ただでさえピザタキ組のおかげで正気がナイアガラなのに私はどうやって生きていけばいいんでしょう、ううっ…むりむり……でもシトカがどうなるか続きも気になるんですよ……あとカミュ全集そろそろ読み進めたいのに時間が足りない…1日48時間くらいほしい……。

ともあれお付き合いありがとうございました!
また次回の感想でお会いいたしましょう!


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次の感想はこちら。


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