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US Residency Match

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卒後9年目で挑んだ内科マッチング。2020年にフェローシップマッチに強いuniversity-programにsuccessful match!
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アンマッチになったら不利なのか?PDからの回答。

私のPDがメールでさらっと教えてくれたので共有しておきます。 ・US Grad(以前マッチに参加したかに関わらず、現役ではないUS MD)の場合、MSPEでred flagの有無を調べたり、インタビュー中に直接本人に聞くことはある。 ・Caribbeanの場合、初回でマッチしなかった人は元からcompetitiveなcandidateではない人が多いかもしれない。卒後年数が経てば経つほど不利になっていくかもしれないが、アンマッチ歴があるから次回アンマッチになる可能性が高く

アンマッチになったら不利なのか?NRMPからの回答。

2週間程前にこの内容に関してメールで問い合わせを頂きました。その後いろいろと調べて、NRMPからの回答も今朝届いたので共有しておきます。 「アンマッチ」が意味するものアンマッチと聞くと強いネガティブな印象を持ちます。USMLE 2CSで不合格になるみたいな感じでしょうか。ただ、USMLEの不合格とは異なり、アンマッチとなったapplicantの背景は千差万別です。 たとえば、 ・超competitiveなspecialtyにアプライし、アンマッチ。 ・インタビューは15個

USMLE全て90パーセンタイル越え。私の完全上位互換であるnon-US IMGがマッチした先。

常に上には上がいます。特に日本から出ればいくらでも。 私より1つ前のシーズンですが、私と同じ卒後9年目にも関わらず、内科カテゴリカルでIvy Leagueにマッチしたnon-US IMGがいます。私よりも全然素晴らしい業績の持ち主だったので、どういったcandidateだったか紹介したいと思います。 ・・・ Step1:259 Step2CK:264 Step2CS:1発合格 Step3:マッチング参加時は受験してなかったものの、その後受験して250点ほど獲得。 Oth

ERAS2020を振り返っての反省点と雑感

自分が行った準備に何か改善点はなかったのかどうか等、振り返ってみて感じる点をいくつか残しておきます。 ・・・ ・私は基本的には同じPSを全てのプログラムにassignしました。しかし、個別のPSを用意する方が効果的だと思います。インタビューに誰を呼ぶか決める際まずUSMLEのスコアでフィルターをかけるものの、誰をインタビューに呼ぶか迷った時、PSの中身がプログラムの目指すものと被っている方が有利です。たとえば、underservedな患者さんを診療することを強調しているプ

D.O.がヤバイ。IMGがどんどん不利になっていく理由。

D.O.という言葉を聞いた事がある人は多いかもしれませんが、この学位に関して詳しく知っている人はあまり多くないと思います。ここ数年のDOのトレンドは脅威なので、よく理解しておいた方がいいです。 アメリカ人が医者になる方法は3つアメリカで医者になるためにはM.D.の学位を取得できるmedical school(=allopathic medical school)に入学するのが王道です。しかしアメリカには現在153校しかallopathic medical schoolがあり

Match Weekと第1希望にマッチする割合

毎年3月中旬にMatch Weekがあります。ERAS 2020では3月16日がマッチ結果の発表及びSOAPの開始、3月20日がいわゆる「Match Day」で、マッチしたプログラムの結果発表でした。 SOAPはMatch Weekの初日(月曜)にアンマッチと発表された人が参加する再マッチングシステムです。Match WeekまでにSOAPに関する案内がNRMPから何度も届くのですが、全員に届く案内であり、マッチしていないことを意味する訳ではありませんのでご安心を。 Ma

ROL (Rank Order List)の作成と承認

ほとんどのプログラムが1月中には全てのインタビューを終了し、その後選考委員で会議を開いて誰をランキングに入れるか最終決定するようです。私達もROLの作成が1月中旬から可能となり、applicantもプログラムも2月末(ERAS 2020では2月26日)がROL作成の締め切りとなります。 ROLはレジデンシー申請に使用したウェブサイト(MyERAS)と異なるサイトで行うため、registrationが必要です。9月中にアカウントを作成できるようになりますが、有料です。ERAS

Residency Interview⑤:Post-interview communication

レジデンシーインタビュー関連記事の最後は「post-interview communication」に関してです。下記2つの方法が主流だと思います。 ①Eメール ②Thank you letterの郵送 対策本にあるように、面接後すぐに(数時間以内に)メールでお礼を伝えるのがいいと思います。その日の内に面接した人を評価し、その後はその評価を変えないからだそうです。なので、メールの下書きをしておき、面接官の名前の追加と、その日話した内容や経験した内容、印象を付け加えてすぐに

Residency Interview④:インタビュー本番!!

「Tell me about yourself」この質問で始まることが多かったです。簡潔に(60秒程度で)この道を歩んだ経歴を話しました。その後は「なぜこの経歴を持った人がこのプログラムにアプライしたのか」について詳しく尋ねる質問に移ることがほとんどでした。私からすれば面接官を頷かせる絶好のチャンス。日本での経歴が多い人こそ「なるほど、面白い」と言ってもらえるconvincingな返事を用意しておくのがいいと思います。そうでない人も、そのプログラムに特有の理由を用意しておくと

Residency Interview③:当日の流れ

大まかな流れは下記の通り。 ・受付(集合時間は様々で、私の場合は早くて7時半、遅くて9時でした) ・Opening、プログラム紹介(軽食付きのことも) ・モーニングレクチャー(チーフ、レジデント、ファカルティによる症例検討会) ・インタビュー開始(インタビュー数は1〜2つで、PDとレジデントの組み合わせが多かったです) ・院内ツアー ・現レジデントと昼食 ・Closing(1−2時頃解散) 気付いた点・集合時間30分前に着くのは早過ぎと感じました。ただ、病院に着いてから指定

③内科レジデンシーのプログラム選択:ABIM Research Pathway

日本の医学教育の都合上、今後日本人IMGがこのpathwayを通してレジデンシーにマッチする可能性はある例外を除きゼロですのであまり参考にならないと思いますが、昨年自分が該当しないかかなり調べて、実際に一部アプライもしたので共有しておきます。 ・・・ アメリカの有名な大学病院(30−50施設程度)はphysician-scientistを育てることに特化したプログラムを用意しており、physician-scientist training program (PSTP)とよ

②内科レジデンシーのプログラム選択(PGY5以上)とマッチ率を上げる方法

驚いたことは、PGY5以上の人でgapのない経歴を持つapplicantはかなり少ないということです。Gapがあるold IMGはobservershipやexternship等を行う事で現場復帰→レジデンシー申請という流れが多いように思いました。そういった人達の多くはアメリカでラボに所属し研究実績を作りたい、あわよくば論文を書きたいと思っているのですが、コネも乏しいのでその方法を取るのはかなり厳しいです。確かに、Stanford等多くの大学は連絡しても無視です。 その次にあ

①内科レジデンシーのプログラム選択(PGY5以下)

アメリカで医師になる理由は人それぞれですが、この記事はレジデンシー後にフェローシップに入ることを目標にしている人向けです。前回少し触れた通り、PGY5以上というだけで途端にインタビューに呼ばれなくなりますので、PGY5以下と以上で分けて記載します。 ・・・ 卒後3年以下を応募条件にしているプログラムも多いです。なので比較するとPGY4-5は実際不利ですが、gapさえなければ全然マッチ可能です(良いプログラムにマッチするかは別問題)。 500を超えるIMプログラムの内、PG

Successful Match!!

用意周到で挑んだ内科レジデンシーのマッチングでしたが、無事フェローシップマッチに強い大学病院にマッチできました。多くの先生方と家族のサポートがなければインタビューはゼロで終わっていたかもしれません。感謝の気持ちでいっぱいです。 このプログラムのこれまでの循環器フェローシップマッチ結果を見るに(Columbia, JHH, Mount Sinai, Yale, etc)、レジデンシー中に努力すればかなり良い循環器フェローシップに入れそうなので、「研究で実績を上げ、グリーンカー