科学者の卵
こんにちは、ひびきです。
梅雨の時期、晴れ間が見えると途端に嬉しくなりますね。
梅雨と言えば、小学生の頃は通学路に紫陽花(あじさい)があったので、雨に濡れる「がく」の美しさに目を奪われてました。一見、花びらに見える部分が「がく」であり、中心の小さな部分が花である事を知って、驚いた記憶があります。
さて突然ですが、皆さんはこんなエピソード聞いたことないですか?
科学者、幼少期に時計分解して再度組み立てなおしてがち
電球を発明した事で有名なトーマス・エジソンさんや、ファインマン物理学を確立したことで有名なリチャード・P・ファインマンさんには、「幼少期に時計を分解し、組み立てなおして遊んでいた」という逸話があります。(諸説あり)
ちなみに、エジソンさんは電話を実用化した事でも有名ですが、その仕組みを考案したのはグラハム・ベルという方だそうです。(写真見たら素敵なおじいちゃんで、ほっこりしました。)
かくいう私も研究者を志す身です。
憧れの先輩にならって、時計を分解してみたいと思います。
なにか感じ取れるものがあるかもしれません...!
今回準備したのはこちら
近くの工具店で買えるドライバーと目覚まし時計です。ちなみに、どんな道具が必要か分からなかったので精密ドライバーまで購入しましたが、実際には「ファミドラ8」に入っていた1本だけで全部できました。初心者あるあるですね。
小中学生の頃は大変お世話になっていた目覚まし時計ですが、最近ではスマホのアラーム機能で起床するため、めっきり使わなくなってしまいました。久々に会えて嬉しくなりました。
では、さっそく分解していきましょう
すごい!最近のドライバーは磁力があるみたいです。外したネジを穴から取り出すのに苦労しないし、どっか転がっていってしまう事もなく、大変便利で感動しました。
無事、全部外すことができました。
裏面はこんな感じです。
最後、灰色のプレートに覆われた心臓部(歯車が詰まっている)を落としてしまい、あまり中身を確認できないままバラバラになってしまったので組み立てなおせないかとヒヤヒヤしました。
1時間ほどかけて頑張って歯車をかみ合わせ、針を戻し、電気が通るよう金属板を設置し...
無事に戻すことができました。
電池を入れて無事動いたので、ミッション完了です!うれしい!
やってみた感想ですが、単純に歯車などの部品が組み合わさってるのを見てテンションが上がりました。あと久々にコイル見ました。仕組みを理解しつつ、自分で組み立てられるのも面白かったです。特に、「長針」と「アラーム針」の調整を、一つのねじを押し込んで回転させるか、引き出して回転させるかで行うのですが(腕時計で言う竜頭みたいな感じ)その仕組みが分かって感動しました。今後は、なにも見ずに分解して組み立てられるようになるところまでやってみたいと思います!
また、機械や電子工学に携わったり、ロボコンに出場する方々は、これよりはるかに高度なことを、しかも自分の頭で考えて行っているかと思うと畏怖の念を抱きました。
私は生物系出身で物理や工学にはとても疎いのですが、この経験から敷衍して、電子工学や制御設計にも興味がわきました。実際にものづくりを行うことにも非常に興味があるのですが、理論として、せめて高校物理、できたら大学基礎教養レベルの内容を理解したいです。(実際手を動かしながら学んでいくことができたら嬉しいのですが....。)
そして今回気づいた中で最も大切なことなのですが、エジソンさんやファインマンさんは時計を組み立てることを目的にしてなかっただろう、という事です。
どういうことかというと、彼らは身の回りの物事について、その仕組みを知りたいという好奇心が強く、その発露として時計を分解していただけだという事です。科学者にとって重要な素質は、その好奇心と熱意にあると感じました。
私は現在、有機化学という「分子レベルでのものづくり」に携わっています。うまくいかないことも多い中で、大切な初心を思い出せた気がしてとても貴重な経験となりました。
自分の好奇心を満たしつつ、価値ある製品や仕組みを生み出すことができる「ものづくり」に携われている幸運をかみしめつつ、科学者の卵として、これからも邁進していきたいと思います。ゆくゆくは、新しいサービスなど「形のない」ものづくりにもチャレンジ出来たら面白いだろうと思います。
がんばるぞ!
おわり
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