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俳句を詠んでみた(桜)

桜咲き出づためらひがちに清らかに  

(さくらさきいず|ためらいがちに|きよらかに)  

壜に挿した桜の小枝が、寒さにためらうかのようにゆっくりと花びらを広げはじめた。
窓にはひらひらと雪、櫻子さんこんなに早く咲かせてしまってごめんね。
そう呼びかけたくなってしまう、可憐で清らかな風情。
ありがとう。

一昨日から、藤田湘子さんの「実作俳句入門」を読んで、かなり落ち込んでいる。
自分にとって耳に痛い叱咤激励が、そこにあった。
読後に自作を振り返ると、情緒に流れ甘ったれている自分が見える。
折角、良書を読む機会を得たのだから、落ち込んでいないで進まなければと思うのだが、衝撃は大きい。

なぜ、俳句を詠むのだろうか。
日々の出来事に触れたときに動く心を、十七音という制約のなかで捉えなおしたい気持ちが、自分の中にある。
趣味とは少し異なるもの。
それは大事にしようと思う。

落ち込んではいるが、同じ著者の「20週俳句入門」を注文した。
こちらを先に読むべきだったのかもしれない。

桜の句、上七音になっているがどうしても直らず、今日はこのままで。