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転職の成否の確率なんてわからない。でも強引に計算する方法があるよ。

転職や起業で、人生が大きく変わります。

良くも、悪くも。

成功すれば収入アップや自由が実現します。

失敗すれば収入が減ったり、職を失うかもしれません。

だからあなたは、リスクを負うのが怖くて決断できません。当然です。

このような重大な決断は、そうそう簡単にはできないのです。

しかし、決断しなければ現状は変えられません。

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もうこの職場にはいたくない。転職したい。

もしそのようなところまで追い詰められたら、その転職が正しいか間違いか、どうやって判断すればいいのでしょうか。

いい方法があります。

  1. ベイズ統計

  2. サティスファイサー戦略

です。

橘玲さんの著書「シンプルで合理的な人生設計」で述べられている、決断の方法です。

まず「最適解なんてない」と理解しましょう。転職する、しないのどちらが正解かなんてわからないのです。

だから「自分の基準を持ち、その基準を満たせば満足して決める」のがサティスファイサー戦略です。

その「基準」をベイズ統計で求めます。

仮にあなたが今転職を考えているとしましょう。それが成功するかしないかの確率は存在しません。

そこに主観的な確率を使って推論し、新たな情報を得たら確率を更新する。情報を得るたびに、確率は「たぶんそうじゃないか」から「正しそうだ」「かなり正しい」と精度を高めていきます。これがベイズ統計です。

具体的な手法は、本書におもしろい事例が載っているので読んでみて下さい。「タンスの中に自分のものではないパンティを見つけた女性の夫が浮気をしている確率」です。

思い出すと、私が最初の転職を決めたときも、稚拙ではありますがベイズ統計のようなことを考えていました。

転職情報誌を読むと、30代男性の転職成功率は40%ほど。

別の転職情報誌で、持っている資格ごとの転職成功率が載っていて(その詳細は忘れました)、私は何も持っていなかったので成功率を20%ぐらいに修正しました。

しかし、オファーをくれた会社にいた知人に会ってみると、私が働いている業界の専門知識が欲しい、是非来てくれないか、とのこと。

これはつまり、有力な資格を持っているのと同じだろうということで成功率は50%程度にまで上昇しました。

こういったことは、もちろん手帳に書きます。頭の中でぐるぐるしているだけでは迷うだけだから。

その他にも、そもそも今いる職場が面白くない、かなり特殊な私の専門知識を欲しがってくれる会社はもう現れないだろう、年齢が上昇するほど転職の成功率は低くなる、などの条件を書き加えました。

もうこれ以上、転職について書くことはない。そこまでいって、ようやく転職を決めたのです。

新しい職場はそれはそれは大変でした。

転職は失敗だった、とは思いませんでした。あのまま元の職場にいたって腐っていくだけでしたから。楽しいことも多かったし、歯を食いしばってがんばって、成長できたと思います。あの日々のおかげで、今があります。

さて、私は50%の確率で転職を決めました。

半々です。人生の一大事を決めるにはいささかギャンブルが過ぎたでしょうか。

そういえば、もうちょっと確率を上げる要素がありました。

「頑張り抜いて、半々を70%ぐらいに持ち上げようじゃないか」という、とてもベイズ統計とは呼べない根性論です。

これを手帳に書いているときは、怖かったです。震えて歯がガチガチ鳴ったことを、この記事を書いていて思い出しました。

さて、あなたは成功率が何%なら人生を変える決意をします?

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