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絵も文章も書かなくていい 実行したことをひたすら記録するだけのノート術

ノートや手帳に何を書いていますか? マンスリーやウィークリーなら、予定やメモを書けば、紙面はある程度は埋まりますね。

ほぼ日、エディット、フランクリンプランナーなど、1日1ページの手帳だと、書くことがなくて困りませんか。私は遠い昔に、ほぼ日手帳を買ったものの何も書くことがなくて捨ててしまったことがあります。

SNSをのぞけば、美しい絵や文章を書いて楽しんでいるユーザーがいます。マネしてみたい。でも、誰にでもできることではありません。

絵や文章を書かなくていいノート術があります。「やったこと」だけを書くのです。かかる時間と労力はわずか。そして、大きなメリットが期待できます。

つまらない普通の1日を淡々と記録してみよう

このノート術には、ある程度のスペースが必要です。1日1ページのフォーマットの手帳や、ノートがいいでしょう。

起床から就寝まで、実行したことを書くだけ。大げさに言えば、今日1日の生き様をノートや手帳に刻むのです。

6:00 起床
6:08 顔を洗って歯を磨いた
6:29 朝食用意、食べて片付けた
6:52 髭剃り、着替え、歯磨きした
7:10 出勤

例えば、こんな感じです。けっこうざっくり。

出勤後は、記録できるならしましょう。そんなひまがないなら帰宅してから書きましょう。

19:35 出勤して12時間25分後に帰宅
19:50 シャワー浴びて、着替え
20:32 食事用意して食べて片付け、スマホいじり
21:00 明日の準備していると緊急のメールが来ていたので書類作成
22:33 切り上げて寝る準備、ベッドへ

つまらない1日でしょうか。現実はこんなものです。しかし、この記録には大いに意味があります。

「今日は特に何もなかった」ということを記録する

記録せずに、記憶が消えるままに時を過ごす。

記録して、特に何もない1日だったなと振り返って、今日を終える。

記録があれば「特に何もなかった」ということを記録によって振り返れます。

1年後、2年続後も同じような日を過ごしているかもしれません。記録していれば、2年前も同じような日だったな、ということがわかります。記録がないと、それさえわからないのです。

特に何もない日常が積み重なって人生となっていく。それを理解するために、記録し続けるのです。

よかったことを1日1つ上げて書く、というのもいいです。でも、よかったことを無理やり探すのが面倒くさくて書かないようになります。

まずは淡々と記録を付ける習慣を身につけましょう。

あきらめて 期待しないで生きる

1年前も、2年前も、今日も、そんなに面白くもない同じような日だった。それを受け入れましょう。あきらめて、今日を終えます。私はそれを「今日にケリをつける」と呼んでいます。そして、明日に期待しません。

あきらめる。

期待しない。

この二つの言葉にはネガティブな印象があります。でも、実はとてもポジティブです。

期待通りにいかないと、怒りが湧きます。あきらめないと、欲望に苦しみます。

明日は今日とは違うんじゃないか。面白いことが起こるんじゃないか。そんな期待を捨てる。面白いことなど起こらないとあきらめる。その態度を確立するために、記録するのです。

すると、今この瞬間にフォーカスした時間が増えます。集中力が増します。マインドフルネスです。

マインドフルネスで人生が充実する

SNSで他者とのつながりが増えてしまった現代社会では、マインドフルネスこそが武器となります。

自分のタイムラインにどこまで他者を介在させるのか。

マインドフルネスな生き方なら、それをコントロールできます。自分の時間が増えます。充実した生き方が実現します。

逆説的ですが、あきらめて、期待せずに生きるほうが、人生は面白くなるのです。

だから私は記録がやめられません。だから、ノートや手帳に書くことがないという人には記録をおすすめするのです。

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