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106万円の壁が撤廃でマイクロ法人の意識低い経営者が思うこと。

パート労働者も厚生年金加入、きついなあ。雇われる側、雇う側の両方にきつい。

ところで、ぼくが独立起業に憧れたのは、橘玲さんの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」を読んでからなんですけど。

著者はサラリーマンを「惜しみなく搾取される人」と呼びます。悔しいけど当たってるよなあ。おれも経済的に自立したいなあ。

そんな苦い思いを抱きつつ、あのころのぼくは働いていたのでした。

この本売れてるんでしょうね。初版は20年ほど昔なんですけど、変化する税制や経済環境に合わせて何度か改訂されてます。

ぼくが買った版には「マイクロ法人は厚生年金加入は見逃してもらえる」と書いてました。

これはデカいですよ。

国のピンハネにムカついていたぼくは、それだけでもマイ法人を設立したくなりました。

で、実際に起業して夢のマイ法人を設立したんですけど。確かに厚生年金に加入しなくてもお咎め無しでした。最初の3年ぐらいは。

でも、収支がきつくなったんでしょうね年金機構。そのうちマイ法人に「厚生年金に入りなはれ」という文書が届くようになりました。こんな小さなできたばっかの法人にですよ。

いやー小さい会社なもんでおかねなくて〜、みたいに返事して、窓口に訪問したりしてお茶を濁してたんですけど、機構って銀行口座の調査とかするんですよね。ある日ヘラヘラしながらもうちょっと待ってくんない? とか言ってたら、おまえの法人は金持ってるじゃないかと指摘されて、あえなく加入した次第です。

だからもう、今はどんな小さな法人だって強制的に加入のはず。そこはもう全部網かけたから次行こうということで106万円の壁を撤廃、なんでしょうね。

ぼくのように「意識低く起業したい」人が読むべき橘玲さんの本がもう一冊あります。

貧乏はお金持ち。いいですね。とっても意識低そうで。

収入をコントロールすることで税や社会保障費を抑えよう、というのがこの本の趣旨の一つです。

ぼくもマイ法人を持って以来、役員報酬をさまざまに変えてみました。85,000円/月程度に抑えて、社会保障費ゼロにしたこともあれば、サラリーマン時代ぐらいにしてみたこともあります。

税理士さんや保険の調査員に聞いた話ですけど、経営者の報酬はいくらがいいかという問いには正解がなくて、めちゃ儲かってるのに絶対税金払わないマンで年収106万円に抑えている社長もいれば、儲かっておかねに困ってないから節税に興味が無い社長もいるそう。

そのへん、自分なりの最適解を探っていかなきゃね。国のピンハネ具合も想定して自分の報酬を決められるのがマイ法人の面白いところなんだから。

で、昨期は調子良かったから今期はちょっと役員報酬をいい感じにしてみたら、途端に大きめの仕事の契約が終了するし、想定してたものの増大した社会保障費の負担はやっぱきつくて、頑張って稼がないとな、みたいな。

独立起業って、まずはそこですからね。稼いでなんぼ。

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