自分の性格は変えられない。成功するには自分に合った物語を作ること。手帳はそのための最強のツールだ。
生まれたときに半分、子どものころの体験で半分が決まる
あなたがどんな人間か、生まれたときに半分は決まっていて、あとの半分は子どものころの「キャラ」で決まっている。
「スピリチュアルズ 『わたし』の謎」という本を、1行にまとめるならこんな感じでしょうか。
にわかには信じがたいですね。
著者は橘玲(たちばなあきら)さん。個人の感想ではなく、膨大な論文と資料を背景にした、エビデンスのある話です。
内向的だからバイクが怖い、手帳の読み書きがちょうどいい
読み進めるうちに、思い当たることがいくつもありました。
たとえば。私は若いころ、バイクが好きでした。ハーレーに乗りたくて、無理して買ったんですけど、いざ乗ってみるとそんなに面白くないのです。正直にいうと、怖いのでした。バイクに乗ってスピードが出ると、刺激が強すぎて。
この本では、人の性格を決めるのは8つの因子と説きます。そのひとつが「外向/内向的」。内向的だと刺激に敏感で、わずかな刺激で脳が満足します。外向的な人は刺激が強くないと脳が退屈してしまうので、バイクでスピードを出して楽しめるのです。
バイクが怖い。スピードが怖い。インドア派。手帳に何かを書いたり、それを読んだりするぐらいの刺激で満足できる。私の内向的なこの性格は、生まれつき決まっていたのでした。
自分を変えると死んでしまう
後天的な努力で性格を変えて、成功を手にする人もたまにいます。でも、そういう人はストレスで寿命が縮まり早死にしてしまうことが、調査でわかっているそうな。
「自分を変えたい」というキーワードはよく目にしますけど、生まれつき決まってるんだから変えられない。無理に変えると死んでしまう。
ならば、人生を成功に導く戦略は、自ずと決まってきますね。
自分を知って、それに合った物語を作れ
と、著者は説きます。
あなたのパーソナリティ。性格や個性のことです。この本の末尾に掲載されている、ビッグファイブによる性格診断で、その傾向は把握できます。
でも、それだけだと大雑把すぎて「自分の物語を創造する材料」としては不足です。そこで手帳です。
常に自分のそばに置き、記録しているはずですから、これほど自分を知るのに適したツールはありません。
そして、自分に合った物語を計画し、実行するためのツールにも、手帳は最適です。
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