鋭く尖れ。数字を捨てろ。ビジネスに必要な「世界観」を作るため。
起業して9期目、パン屋を始めたこともあり、事業には勢いが出てきました。しかし実は、数値目標がありません。
「売上◯円」といった目標を設定しようか、と考えますが、それをするとせっかく研ぎあげた「尖り」を丸めてしまうのです。
今、私のビジネスに必要なのは数値ではなく「尖り」です。丸まると、競合に埋もれて選んでもらえないから。だから、手帳には数値でなくて発想を書きます。それをどう形にするかを書きます。
小さなパン屋のKPIは?
売上目標◯円、と書いてみましょう。達成するには、KPIも必要ですね。来客数、あるいは客単価がそれでしょうか。
すると、ポイントシステムや、タイムセールといった施策を打つことになります。しかし、それはしたくないのです。
私のパン屋にはそぐわないから。
必要なのは薪窯と製粉機
おかげさまで、パン屋はオープンからずっと好調です。天然酵母と、高品質な原材料から作るハードパン。これは職人である妻が作った店の世界観です。それがお客さんに受けているのです。
尖ってはいますが、今どきそんなパン屋さんは珍しくありません。つまり、尖り足りません。
妻は「薪窯と製粉機が欲しい」と言います。
生産者から直接、未製粉の小麦やライ麦を買い付け、店で製粉して、薪を燃やす窯でパンを焼くのです。ここまでくると「尖り」が鋭くなってきます。
だから、ポイントシステムやタイムセールよりも、必要なのは薪窯と製粉機です。
それにしても、製粉機はともかく薪窯とは難しい。尖るのも楽じゃありませんね。
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