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手帳に書いたことをnoteのテキストにした

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手帳に書いたメモ。ごく私的なこと。読み返して、おもしろいメモを再構成して、noteのテキストに。
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2024年3月の記事一覧

あの文豪に憧れて。今日も万年筆を手帳に走らせる。

ヘミングウェイ。 開高健。北方謙三。 剛健な文章を紡ぐ作家が好きです。彼らは万年筆にもこだわったそう。 ヘミングウェイはパーカーを愛用したそうです。 しかしヘミングウェイと万年筆といえば、モンブランの作家シリーズ第1弾のモデルが思い出されますね。 洗練とは対極の、無骨なそのフォルムがカッコよく、何より「ヘミングウェイモデル」という響きがカッコよく、当のヘミングウェイはまったく察知しないこの一本を、いつか手にしたいのですが、プレミアがついてて、中古ショップやオークショ

建物にも、私の手帳にも、顔はある。

ある建築写真家さんが「建物には顔がある」と言ってて、彼が撮った建築物の写真は確かにカッコいいんだけど「建物の顔」とは何か、わかりませんでした。 私は、ノートのアイキャッチと、インスタに投稿するための手帳の写真を毎日撮影しています。今朝、シャッターを切った瞬間、文具にもコーヒーカップにも顔があるんだ、と気付きました。 恐らく、被写体たり得るものはすべて「顔’」を持っているのでしょうね。

もっといい手を打てたはず。この後悔を、次に生かそう。

決断が遅い。先送りしているうちに選択肢が無くなる。選ぶことさえできなくなる。 経営している法人が期末で、それを実感しています。 ▼関連記事 遅ればせながら、色々と決めています。いや、決めさせられているのです。 これ、もっといい手を打てたよなあ。なんでこれをあのとき決めなかったんだろう。 そんな後悔とともに。 決断はしんどいです。たとえ、選択肢がひとつしか残っていなくて、それしかなくても、決めるのはしんどい。 もっと早く、能動的に決めていれば、このストレスは軽かっ

「進撃の巨人」に学ぶ、決断の大切さ。失敗しても、何が正解かわからなくても、自分で決めたい。決めなきゃ、いずれ誰かに決められるから。

「進撃の巨人」において秀逸なのが「決断」の描き方です。 どうするか、決断する。 あるいは、決断せず、現状維持する。様子を見る。 選択を迫られて、決めて、そのせいで大きな犠牲を払うはめになる。でも、何が正解だったのかは永遠にわかりません。 現状を変えようと決断して、行動する。でも、うまくいくわけではありません。酷い目にあう人物もいます。 決断できず、様子を見ているうちに選択肢が無くなり、どうしようもない状況に追い込まれる。詰んでしまう。そんな人物はだいたい、悲惨な末路

「めんどくさい」を発生した瞬間に断つ。その訓練を積めば怒りが減る。なんでも楽しくなる。

めんどくさいな。 その瞬間に「しまった、またやってしまった」と思うようになりました。 めんどくさい、は怒りです。怒りたくないんです。 ▼関連記事 めんどくさい、は現状に対する反発です。現状は動かせません。 自分は動かせます。だから動かせない現状に、動かせる自分を従わせるしかありません。 絶対に、そうするしかありません。請求書の処理がめんどくさくても、やるしかないのです。 なぜこんなにめんどうなのか、それが不思議で、以前は何度も手帳に書いて考えました。 どれだけ

笑いを共有できる家族がいるから、すでに幸福な人生だ。

笑ったらメモしよう、と昨日の記事に書きました。 ▼関連記事 笑いにもいろいろあります。いちばんいい笑いは、家族との笑いではないでしょうか。 私がよい家族に恵まれたからでしょう。よい家族に恵まれなかった知人の話を聞くと、そう思います。 先日読んだ本で、幸福とは何かを定義づけていました。 金融資本(お金) 人的資本(知識技能能力) 社会資本(つながり) の3つの資本のうち、何を持っているかで人生のおおよその形が決まる、幸福かどうかが決まる、との論です。 そして、

笑ったら手帳にメモしよう。見返して、思い出して、また笑うために。

手帳をパラパラしてたら、 というメモがありました。2週間ほど前のことなんですけど、すっかり忘れていました。メモのおかげで思い出して、また笑いました。 彼女はふだん、パン職人として働いています。店頭にも立ちます。仕事の緊張から解き放たれて、車内に2人になると、リラックスして子供のように振る舞います。このくしゃみも、そのようなときに出たもので、可笑しくて笑ったのでした。 メモしてなかったら、完全に忘れてしまっていた、些細な出来事です。でも、忘却してしまうには惜しいのです。

あなたと私はどっちが上でどっちが下? 日本語はそこに敏感だから、みんな消耗していく。

パン屋に背の高い、白人種のお客さんがやってきました。 入店には整理券が必要な時間です。以下のようなやり取りを、彼としました。 「ナンバーチケット?」 「ノン」 「ウェイト、プリーズ」 最後のウェイトプリーズは、入店待ちの行列を指差して。 単語を並べただけですが、特に失礼はなかったかな、と思います。 そう。失礼。日本人は、みんなこの概念に消耗しています。 尊敬語。謙譲語。丁寧語。日本語のコミュニケーションは、これらをうまく運用しないと、すぐにギクシャクします。

仕事のコミュニケーションがめんどくさすぎる? フリーランスならシンプルでラクだよ。

あなたはAさんです。Bさんに伝えたいことがあります。しかし、直接に連絡はできず、Cさんを経由しなければなりません。仕事においては、よくあることです。 伝えたいことは、A>C>Bと流れていくはず、です。 でも、CさんがBさんに伝えるのは3日後かもしれません。ひょっとしたらCさんとBさんの間にさらに別の人が介在するかもしれません。 CさんがBさんに、伝えたいことを歪めて伝えるかもしれません。いえ、必ず歪みます。Cさんにその自覚がなくても、コミュニケーションにおいて伝わること

迷ったら難しいほうを選ぶ。難しいほど自分を変える力は大きい。

サラリーマン時代の私は、それはもうカッコ悪かったな、と昨日の記事を書いていて、思い出しました。 ▼関連記事 今よりも純心だったし、みじめでした。それが、30代後半で人生の転機となるイベントがあって、視界が一変したのです。 いえ。「イベントがあった」と書きましたけど、そのイベントは自然発生的に起きたのではなく、自分で選んで、起こしたのでした。 選ぶ。みじめでカッコ悪い過去の自分をほめるとすれば、その一点です。 今、読み込んでいる「葉隠」に、以下のような一節があります。