第六回:エジプトに巣食う名将「アントニウス」 [永遠の帝都・ローマ建国篇]
ローマ共和政末期に彗星の如く現れて消えていった英雄ユリウス・カエサル。その遺志を継いで地中海を掌握する後継者は、副将であった無双の名将アントニウスか、それとも大甥の文弱青年オクタビアヌスか。
「第二次ローマ三頭政治」の崩壊と、エジプトの絶世の美女クレオパトラの登場で、いよいよライバル2人の運命の対決が迫る!
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ローマの帝政開始までを描く「ローマ建国篇」、第六回のスタートです!
▼歴史発想源「永遠の帝都・ローマ建国篇」〜アウグストゥスの章〜
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【第六回】エジプトに巣食う名将、アントニウス
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■ 「第二次ローマ三頭政治」、あっさり崩壊
英雄カエサルの死後、共和政ローマは「第二次ローマ三頭政治」によって支配されることになりました。
カエサルの副将であった猛将アントニウス、カエサルの補佐官であった内政官レピドゥス、カエサルの大甥でカエサルが直接後継者に指名した18歳の青年オクタビアヌスの3人による政治です。
そして、カエサルを暗殺した張本人であるブルトゥスを「フィリッピの戦い」で散々に叩きのめした名将アントニウスが、三頭政治の中でも一番大きな主導権を握り、今後の拡大と発展が期待されるギリシャ・エジプト等の東方の属州の統治権を手に入れました。
残るオクタビアヌスとレピドゥスは西方の統治を任され、カエサルのライバルだったポンペイウスの子セクトゥスがシチリア島で決起したのを鎮圧しました。
この時、軍才が全くないといっていいオクタビアヌスは、親友である勇将アグリッパに軍権を全て任せていました。
ここまでが、前回の話でしたね。
しかし、ここで三頭政治の一角に綻びが生じます。
いったいどこから、その綻びが出てきたのか。
なんと………
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