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マーケティング発想源 〜経営と商売のヒント〜

日本一のメルマガを決める「まぐまぐ大賞」にて5年連続でビジネス部門第1位を獲得した経営者向けビジネスメディア『ビジネス発想源』シリーズに、さらに高度なnote版が登場! 世の中… もっと読む
「まぐまぐ大賞」で5年連続ビジネス部門第1位を獲得した『ビジネス発想源』シリーズに、フラッグシップ… もっと詳しく
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#商品力

TRs-809:納入先や販売先だけではなく、その先にいる最終的なお客様も意識する。 [トップリーダーズ]

地方の倒産寸前の小さな工務店が、全国に自社ブランドの建築物を拡大して大きく成長したきっかけは、真のお客様の認識が他の工務店とは違っていたことだった! 原材料メーカーが販売先のレストランのことばかり考えて、そのレストランで食べているお客さんのことを考えなければどうなるでしょうか。お客さんに支持されない商品になれば、結果として自社がレストランの信頼を損ねて販売先を失うことになります。 納入先や販売先の向こうには、エンドユーザーがひしめいています。自社が最終的なお客様を意識する

TRs-806:その商品の品質だけでなく、どういう空間の中で突出するのかというトータル視点を持つ。 [トップリーダーズ]

家族経営的な小さな洋服メーカーがやがて世界屈指のアパレル企業へと成長していったきっかけは、必要に応じてバラバラのジャンルで発注してくる小売店のやり方から脱して、トータルのイメージでコーディネートするという発想を取り入れたことだった! 「うちの商品は、品質が良いです」という売り文句は誰だって言えますから、もはや売り文句とは言えなくなっています。これから大事なのは、その商品がどういう空間の中だと突出するのかというトータル視点です。 トータル視点が持てると、自社が開発すべきなの

TRs-798:メイン商品の傍らにあるお客様への心遣いが、新たなヒット商品になっていく。 [トップリーダーズ]

レストランでお客様を退屈させないようにと提供していたものが、全国的に大ヒット商品となって知名度が爆発的に上がり、やがて東証一部に上場するほどまでに事業が拡大していった! メイン商品の品質でお客様に喜んでいただくことはもちろん大事ですが、その商品に付随するサブ商品や、商品を提供する時にお客様にして差し上げるサービスなどもまた、「新しい商品としての価値」を持っている可能性があります。 メイン商品ではなかったものが、お客様に支持されてやがて利益につながっていくほどまでにクオリテ

TRs-778:昔のデザインを回顧するときは、ヴィンテージラインを知っておく。 [トップリーダーズ]

1970年代生まれの子どものおもちゃ好きの傾向と、1980年代生まれの子どものおもちゃ好きの傾向の差は、どんな自動車が売れてどんな自動車が売れなくなっていったかという部分にまで影響があった! 歴史の古いヴィンテージ物は「懐かしい」「レトロでいい感じ」と思えるのに、20年、30年ほど前のものになるとなぜ「ダサい」「古臭い」と感じてしまうのでしょうか。 昔のデザインを参考にしたり、リバイバル商品を作ったりする時には、ヴィンテージかゴミかという境界線はどこにあるのか、確かめてみ

TRs-775: 商品は提供企業だけではなく、お客様も一緒に作ってくれている。 [トップリーダーズSelect]

視聴者を集めて開催する大規模なイベントが社会情勢のためにやむなく中止となったために、会社は莫大な赤字を抱えることになったが、視聴者もスタッフも関係する人たち全てが力を出して支え合い、過去最高となる記録を叩き出した! 製品はメーカーだけのもの、サービスは提供者だけのものではありません。お客さまも外部スタッフたちも、関係する人全ての力によって出来上がり、育てられていくものです。 自社がみんなの上に立つのではなく、みんなと一緒に商品を育てていくような意識を、社員の全員が持つよう

750:ノベルティグッズは「おまけ」ではなく、それ単体にファンが集まるようなものを考える。 [トップリーダーズSelect]

【お知らせ】『トップリーダーズ 〜読書発想源〜』は2022年11月より『マーケティング発想源』へと生まれ変わります。これまでの『トップリーダーズ』はその中の1コンテンツとなります。それまではプレオープン期間となります。どうぞよろしくお願いいたします! +         + ホテルが商品化の予定がなかった業務用の料理を商品化したところ、その商品のファンがとても増え、その商品が他の商品や事業を宣伝してくれる存在へと成長していった! 多くの企業がノベルティグッズを配っていま

737:どんなお客様にも必ずこれを聞く、という定番の質問や確認のフォーマットを持っておく。 [トップリーダーズSelect]

90%以上のお客がリピーターになっている高級オーダーメイド店では、初めてのお客でも「何色のスーツがほしいか」「どんなスタイルのスーツが好みか」ということを商談中にほとんどしていなかった! スピーチが上手な人は、これを必ず話すようにするという鉄板のテーマやエピソードを持っている。相手に伝えるためには何を軸にすればいいのかということがきちんと分かっているから、違う場でもそこから話を組み立てられる。 「毎回これだけは聞いておこう」という質問を作ったり、「毎回これだけは伝えよう」

719:過去の知識や経験だけを頼りにしても、時代とともに全く通用しなくなってくる。 [トップリーダーズSelect]

世界チャンピオンとなって業界を牽引するバリスタは、流行も品質基準も年々どんどん変わっていくコーヒーの世界で、「世界一美味しいコーヒー」をこのように定義した! 前職で学んだノウハウだけでそのままコンサルティング業を起業するなんちゃってコンサルタントはすごく多いですが、その多くが数年のうちに消えてしまいます。自分の経験と今の時代の流れに大きなギャップが出てくるからです。 知識や経験は時代とともにどんどんアップデートしていかなければなりません。「なまくら刀」になってしまわないよ

697:売上の拡大や品質の向上は、漠然とした目標では絶対に大きな結果は出ない。 [トップリーダーズSelect]

異業種から参入した地ビール企業が危機を脱して成功を収めたきっかけは、他の同業者たちが「もっと美味しくしたいんですけど、どうすればいいだろうか?」と考えながら仕事をしている中で、もっとシンプルなことを徹底したことだった! 「売れるためにはどうすれば?」「もっとおいしくなるにはどうすれば?」と考えている企業や人は多いですが、そういう要望は漠然としたものなので、社員の誰も同じ方向を向いていないし、どこに向かっていけばいいか分かりません。 客観的に分かりやすい数値を足掛かりにマー

691:ロングテールという幻想に惑わされず、自社の理想の商品点数を把握しておく。 [トップリーダーズSelect]

これまで取り扱ってきた商品群の中から、93%の商品数を減らして大きく絞り込んだところ、売り上げはさほど減らず、在庫の管理が容易になり、配送時間が短縮され、コールセンターの対応も集中でき、一時的に減った売上も結局は商品数を絞る前より増加した! 一時期はロングテール理論がやたら流行って関連本がたくさん出ましたが、amazonの成功例しか取り上げていないものが多く、結局はamazonを超えるネットショップは出てこず、商品数が肥大化しただけのネットショップが大量に増えました。 ネ

676:危機的状況や頭打ちになった時には、「そもそも」論から着想を重ねていく。 [トップリーダーズSelect]

瞬く間に売れていく大人気の駅弁が生まれたきっかけは、それまで主力商品だった駅弁が社会情勢により全く売れなくなった際に、「そもそも駅弁とは何なのか?」という基本に立ち返って考えたことだった! 切羽詰まった経営状態になると、何か新しいことをやらなければならない、何か画期的なことを仕掛けなければならないと焦ります。しかし、打開策は最新鋭のことではなく、「そもそもこの本質は何なのだろう?」という基本に立ち返ることになります。 そもそもの楽しさとは、そもそもの必要性とは、そもそもの

672:問題が起きてから解決策に取り組むのではなく、問題が起こる前から研究開発に取り組んでおく。 [トップリーダーズSelect]

世の中で社会問題が起きるたびに、その製品群に注目が集まっていく機械メーカーは、使い道が分からないようなずっと以前から、研究のつもりで取り組んでいた! 問題が起こってから動き出すようでは三流です。問題が起きた時にその軽減や解消のための商品やサービスで脚光を浴びるような会社は、そういう問題が起こる前からそういう問題が起きた時のことを考えて行動していたのです。 目の前の儲けばかりに目が行くのは誰にだってできることです。遠い将来、いずれ必要になるというものを見つめることができるで

663:ネガティブなイメージで困っている人々のために、ポジティブなネーミングで市場を作る。 [トップリーダーズSelect]

困っている人たちのためにブランドを立ち上げようとしても「市場がニッチすぎてお金にならない」「やる価値がない」と周囲からネガティブな意見を聞かされたデザイナーが、ネガティブ表現に失礼を感じてポジティブなネーミングをしたところ、瞬く間にメディアに浸透していって大きな売上を上げた! 「ダメに決まっている」とやる前からネガティブなことをいう人は、前例に囚われてポジティブな未来しか見えない人が大半で、しかも何か責任を取ってくれる人でもありません。 ネガティブなイメージが先行して困っ

661:お客様にとって良くないことを、良いように変えていくのが利益への道筋。 [トップリーダーズSelect]

爆発的な売れ行きとなった靴ブランドを作り上げた社長が、海外旅行に行った時にふと気づき、過ちに気づいてその大人気商品群を思い切って全て捨てたことで、さらにトップブランドへと成長していった! 「道徳と利益のどちらを取るべきか?」と質問する経営者が多くいるが、道徳と利益は対義語ではありません。道徳を取ることで利益を上げるのが、経営の使命とも言えます。 「これはお客様にとって良くないから、良いようにしよう」というのがマーケティングです。「でもしょうがない」という部分を、経営から次