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マーケティング発想源 〜経営と商売のヒント〜

日本一のメルマガを決める「まぐまぐ大賞」にて5年連続でビジネス部門第1位を獲得した経営者向けビジネスメディア『ビジネス発想源』シリーズに、さらに高度なnote版が登場! 世の中…
「まぐまぐ大賞」で5年連続ビジネス部門第1位を獲得した『ビジネス発想源』シリーズに、フラッグシップ…
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2022年2月の記事一覧

699: 「予算感」に縛られると他社と似たような発想になり、予防線を張らない他社に追い抜かれる。 [トップリーダーズSelect]

地方の一企業が数々のビジネスアワードを総なめにするほどに飛躍したきっかけは、予算の中で新工場の設計を考えるのではなく、最初に全く予算を気にせずに理想の設計をして、その道の一流の企業とともに理想の実現を目指したことだった! ビジネスには予算が大事ですが、「こういう予算でやろう」という「予算感」はどの企業もさほど変わらないので、案はどこも同じようなものになってしまいます。他社と違う発想をするには「予算感」を捨てなければなりません。 発想や計画だけならばタダ。予防線を張らずにど

698:未完成でも徹底的に試して、業界の人たちにまずその姿勢を認められること。 [トップリーダーズSelect]

世間では「一発屋芸人」と言われているのに、常にテレビ番組に呼ばれて独自のポジションを築いているお笑い芸人は、どの新ネタも完成度が低いながら愚直に試していく姿勢に、多くの芸人も見習うべき存在になっていた! 自分はそんなに好きではないのに活躍の場が与えられている人や、自分が好みではないのにやたら評価の高い商品などを見ると、不思議に思ってしまうが、それだけ周囲から支持されているのには理由があります。 大々的にブレイクするわけではないのに長く生き延びていくような人は、きちんと一定

697:売上の拡大や品質の向上は、漠然とした目標では絶対に大きな結果は出ない。 [トップリーダーズSelect]

異業種から参入した地ビール企業が危機を脱して成功を収めたきっかけは、他の同業者たちが「もっと美味しくしたいんですけど、どうすればいいだろうか?」と考えながら仕事をしている中で、もっとシンプルなことを徹底したことだった! 「売れるためにはどうすれば?」「もっとおいしくなるにはどうすれば?」と考えている企業や人は多いですが、そういう要望は漠然としたものなので、社員の誰も同じ方向を向いていないし、どこに向かっていけばいいか分かりません。 客観的に分かりやすい数値を足掛かりにマー

696:デジタルで容易に手に入るフォントより、自分たちで心を込めて書いて伝えてみる。 [トップリーダーズSelect]

お客様が分かりやすいように、と一介の作業員が自分の判断で案内板を作っていたところ、その表現はネット上でも大きく話題になり、ゲームや映画のタイトルの題字まで手がけるほどの独特の表現者となった! 現在は何でも売っている時代、何でもパソコンでできる時代。会社やお店でお客様に伝える文字が必要であれば、それが書いているプレートを買ってきたり、パソコンで印字したりすれば、誰でもすぐに綺麗な文字を手に入れられます。 しかし、手書きのPOPが売れ行きを左右したり、独特の文字がネット上で話

695:専門分野のことだけではなく、専門以外の知識や経験がどれだけ豊富かが問われる時代。 [トップリーダーズSelect]

国民的な人気を博している作品に多数関わり、アニメ界になくてはならないほどの重要な存在になっているアニメーターたちが、アニメの動きを作るために勉強していることは、むしろアニメ以外のことばかりだった! ゲームしかやったことがない人間がゲームクリエイターになったとしても、これまでになかったタイプのゲームを作り出すことはできません。それ以外のことにいかに通じているかが大事なのです。 専門分野だけをひたすら研究し掘り下げていっても、必ず限界が来ます。たくさんのことから学んでこそ、専

694:指導者は旧来の常識にとらわれることなく、時代に即して進化していかなければならない。 [トップリーダーズSelect]

少年野球でチームの監督たちが当たり前のように教えている守備練習やキャッチボールの時の常識の大半は、数々の記録を打ち立てた名選手であった元プロ野球選手の目からすると、明らかに無駄で非合理的なものばかりだった! 「自分は今までこう教わってきた」「今まではこの業界ではこうだった」などという旧来の常識は、どんどん通用しなくなっていきます。時代に即して古くなっていき、合理的ではなくなっていくのです。 そんな時代遅れの指導者に教えられる新人や若者はかわいそうです。その古い常識が当たり

693:似た年代、似た境遇、似た環境の人たちとだけ集まっていると、成長は止まる。 [トップリーダーズSelect]

50代の時に病気の快復のために始めたトレーニングが、やがて90歳になっても70代などと世界大会で戦い続ける、現役最高齢選手となっていまだに成長を続ける身体になっていた! 同じ年齢の似たような境遇の人ばかりと集まるようになると、自分の挑戦力の衰えだと思わなければなりません。それは若い人たちが自分と似たような人たちとだけで盛り上がっている様子の写真をSNSにアップしているのも、変わりません。 いろんな年齢、いろんな国、いろんな業界の人たちと活発に交流しているからこそ、自分は磨

692:営業メールを撒かなくても、目の前の仕事を全力でこなせば意中の人と接点ができる。 [トップリーダーズSelect]

若い年齢のクリエイターが後に国民的大ヒットとなるシリーズ作品のスタートに大きく関わることができたきっかけは、自分にとって雲の上の心酔する人に自分の想いを心のままに書いた一通の手紙を送ったことだった! 「よかったらご挨拶だけでも」といろんな人に手紙やメールをばら撒いているだけでは、まともな人脈は作れないし、新しい仕事は大してやってきません。むしろそんなことをやらずに目の前の仕事を一生懸命にやっているほうが、意中の人との仕事が実現するものなのです。 「一緒にできたらどれだけ幸

691:ロングテールという幻想に惑わされず、自社の理想の商品点数を把握しておく。 [トップリーダーズSelect]

これまで取り扱ってきた商品群の中から、93%の商品数を減らして大きく絞り込んだところ、売り上げはさほど減らず、在庫の管理が容易になり、配送時間が短縮され、コールセンターの対応も集中でき、一時的に減った売上も結局は商品数を絞る前より増加した! 一時期はロングテール理論がやたら流行って関連本がたくさん出ましたが、amazonの成功例しか取り上げていないものが多く、結局はamazonを超えるネットショップは出てこず、商品数が肥大化しただけのネットショップが大量に増えました。 ネ