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【回顧録】インターンシップで経験した初めてのモノなし生活

もう20年ほど前になるでしょうか?ご存知ないかもしれませんが、わたしも一介の学生をやっていたことがあります。まぁ、気がつけば20年も経っていたとは、驚きです・・・

今もまだ、制度として残っているのかどうか、知りませんが(多分あると思っていますが、調べてないのでわかりません)インターンシップという制度、ご存知ですか?

超簡単に超適当にいうと、学生が企業に実際に趣き、実際に職業を体験するという制度です。わたしも当時、学生だったときにインターンシップ制度を使って、とある企業にお世話になったことがあります。

大学の時の話に遡りますが、当時通っていた大学では、「インターンシップを使えば、単位が●単位分もらえる」というルールがありました。その代わり「2週間ほど、缶詰生活になる」というのもありました。

わたしはというと当時「あぁ〜。単位がもらえるんだったら、やってみるかぁ〜」ってな軽い感じで、応募した記憶があります。バイトとか、友人との遊びとか、一応やることはあったんですけどねw

外れると思ってたんですけど、なんか当たっちゃって。

ということで、夏休みの2週間を利用して、インターンシップの名の下に、とある企業の工場に赴いたわけなんです。

工場訪問。そして工場の寮生活へ

当時まだ、携帯電話で、まだメールくらいしかできなかった頃です。インターンシップを利用して、とある企業の工場へいくことになったのですが、これがまた、かなり奥深いところにあり、新幹線とバスを乗り継いで、やっと辿り着いたって感じの、山深いところにありました。

いわゆる、陸の孤島ってやつですね。

休みの日に散策に出たときに、最寄り駅前に、小さな個人商店が1件あるかないか?ってくらいのところでした。そして駅までが遠い(汗)

日本全国どこへ行っても「コンビニ」くらいはあると思いますが、わたしが訪問したところには、コンビニはありませんでした。工場で仲良くなった人に聞いてみたら、5kmくらい先にあるとか。歩いて行ける距離じゃないですね。

2kmくらい先に小さなスーパーがあるとの情報を入手しました。

工場のすぐ近くに、会社の寮があるので、インターンの間はそこに住んでもらうとのことでした。おそらく人事部の方に連れられて、寮まで連れてこられたのですが、割と新しく数年前にどうやら会社のお金で建てたらしい。

1ルームの2階建で、20部屋くらいはあったでしょうか?

空き部屋があるとのことで、そこに通されました。

中に入ると、もう想像が着くと思いますが、本当に何もない部屋でした。

何もない部屋で2週間の寮生活がスタート

部屋は6畳1間のワンルームにシャワーとトイレがついていました。あとは、布団とテレビが置いてあるだけ。洗濯機はあったかな?忘れましたけど、確か備え付けてあったと思います。

以上。え?これだけ?

ホテルではないので、備品は全て自前で揃えなくてはなりません。必要最低限の生活必需品は持ってきてたからよかったものの、何も持って来なかったらどうなってたんだろう・・・って、当時は不安に思ってました。

まぁ、学生の頃の部屋なんて、人様に見せられるような部屋じゃなかったですからね。モノが多くてw

2週間限定とはいえ、「こんなにモノのない部屋で、生活できるんだろうか?」って思ったくらいです。

まぁ、そんなのは杞憂で終わり、実際には工場の現場に張り付き、実習をしながら、世間の厳しさを目の当たりにして(今考えたら、パワハラで訴えられそうな現場。あ、学生だったわたしには、そういう扱いはされませんでしたけど)、クタクタになるまで仕事をして、帰ってきたら風呂入って洗濯して寝る。

そんな生活だったんで、余暇を楽しむ余裕なんてなかったですけどね。

食事と買い物はどうしていたのか?

工場での労働なので、かなりハイカロリー摂取してても、すぐ体力がなくなりそうな感じでした。まだ若かった頃ではありますが、それでもわたしにとっては過酷な環境。

会社の計らいで、「工場の食堂で3食付き」をいただけることになったので、ご飯をいただいていたのを覚えています。食堂のおばちゃん、元気かな?

寮から工場まで、歩いて3〜5分くらいだったので、朝起きて身支度をして、工場までテクテク歩いていき、そのまま朝食堂に顔を出して、食べて、現場に出る。昼休みは現場のシフトを見計らって、とり、そのまま食堂へ。休憩後にまた現場に出て、夕方、再び食堂へ。

夕食は頼む人が少なかったようで、わたしと、おじさん数人程度の利用でした。人数が少ないと、おばちゃん、帰ってしまうようでした。

食事はこのように2週間、平日はずーっと、工場の食堂でありつくことができたのですが、問題は休みの日の食事でした。

上で書きましたけど、近所にコンビニはありません。2km先にスーパーがあるそうなので、探検がてら、そのスーパーで食料を調達するしかありませんでした。確か日曜日にスーパーまで歩いて行き、弁当とパンと飲み物、そしてお菓子か何かを買って帰ったと記憶しています。

何もすることがない

その工場の周辺に何か見所のある場所もなく、遊べるところもない。山あいの集落みたいなところなので、人も少ない。当然、学生ですからお金もないし、どこかに移動できる足もない。

ここに来なければ、好きなゲームを廃人のように夜通しできたのに・・・少し後悔しながら、ぼーっと過ごしていたのだと思います。

本当に何をしていたのか、あまり覚えていなくて、ただひたすら目の前の実習をクリアすること(真面目だったんですよ、割とw)そして、早く帰りたいっていう一心で過ごしていたんだと思います。

今になって振り返ってみると、20年前に体験していたことが、今はもう当たり前のようになっていて、「モノが少なくても何とかなっちゃうんだよね」と思っている自分がいます。

当時の自分には計り知れない生活だったけど、何年後かに同じような生活をしてみて、割とすんなり受け入れられたのは、もしかしたら「あの時の体験」があったからかもしれませんね。

経験、体験って忘れがちですけど、後になって振り返ってみると、やっぱり今の自分があるのは、そのときの体験がベースになっているのかも。少ない生活、どこかでやっていたりしませんか?思い出してみるのもアリかも、ですね。

それでは、また。

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