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似て非なるモノ

一般化したモノ、定番メニューというのは大事です。そういうモノがあるから、ある意味わたしたちは、安心して消費・購入ができたりします。

そのモノやサービスに対して、機能が自分の欲していることが大事ですが、同時に「変わらないこと」を担保することも大事です。

品質が良い・悪いの話が出てくることがありますが、これはその延長線上の話になります。つまり、消費者・購入者は「変わらないモノ、変わらないコト」を求めているわけです。

品質が悪いが指し示しているのは、「以前と違う、変わってしまっている」というところに不満があるわけで。購入側からすれば、変わってしまうことが困るのです。

そういう経験をわたしたちはたくさんしてきました。

「変わることも大事だけど、変わらないことも大事である」これ、懸命に「変わろう」としているときに聞くと、はぁ?ってなるけれど、忘れないでおきたい。

変えないでくれ。

これを願うこともあります。


でもですね。


この願いが、残念ながら届かないこともあります。そしてそのことで「失望」してしまうこともある。


似て非なるモノを手にした時、その失望感と言ったらないですよね。

先日こんなことがありました。


わたしの中でのおにぎり(コンビニやスーパーで買う場合のおにぎり)のイメージは、こんな感じです。

・シャリが立っている
・海苔がパリッとしている
・ご飯はほんのり塩気がある(酸っぱくない)
・具とご飯のマッチング

贅沢な話かもしれませんが、おにぎりを買う前はどこか「わたしのイメージが、変わらないこと」を望んでいました。

そして、久しぶりの一口を頬張った時、口の中には酢飯の味と心の中には失望が広がったのでした。

まずくは、ない。

でもこれは、わたしのイメージしていたものとは違う。

このギャップが食べ終わるまで消えることはありませんでした。そして残ったのが後悔と、もう二度とここでは「おにぎりとして」ONIGIRIは買うまいという新たな決意でした。

変わらないことを期待していたときに、梯子を外されると失望の度合いが大きくなってしまいます。

まぁ、万人受けするのはこちらの方なのかもしれない。ちょっと贅沢なことを言っているのかもしれない。

だけどパッケージに、そのものズバリの名前が書いてあったら、知っている人であれば、わたしと同じような想像をしたのではないだろうか?

似て非なるモノ

再現をするならば、とことんこだわって欲しいところだが、そこをあえて変化をつけて、違うモノを提供したい気持ちもわかる。

だけど、購入側は誤解する。

そして失望し、以後、買ってもらえるチャンスを失うわけだ。

買う側、売る側、どちらもハッピーにはならない。ギャップを埋め、どちらも歩み寄ることがもしかしたら必要なのかもしれない。


いずれにしても思うことがある。


日本のおにぎりを買いたい🍙


それでは、また。

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