「日本は給料も高く、物価が高い」という幻想
日本は給料も高く、物価が高い。こう聞かされて育ってきたので、「そうかな、いやそうなんだろう」で生きてきました。経済的に恵まれていないところと比べたりすると、やっぱりそういう傾向はありますが、その見方は偏っているのではないかと思います。
海外、欧州で暮らしていると、国によっては物価が高い、低いはありますけど、大体「こんなもん」というのはわかってきます。
細かいところを日本と比較すると、出っこみ引っ込みはもちろんありますけど、必ずしも「そうじゃない部分」もあるんじゃないかと思うんですよね。
タイトルに挙げた「日本は給料も高く、物価が高い」ということ、本当のところはどうんなでしょうか?
日本の給料が高い?
平均で比べるのがいいのかわかりませんが、他に思い当たる指標がないので、平均で見てみると意外なことがわかります。
参考にさせてもらったサイトがわかりやすかったです。
日本の平均給与(年収)はおよそ400万円ということです。一方、アメリカは約700万円、欧州各国は約500〜600万円というところでした。
平均が必ずしも潤っているかどうかはわかりませんけど少なくとも、日本とかなり差があるというのは、わかりますよね。
そうなんです。
日本の給与が高いというのは、実は幻想なんです。1位か2位、トップ5くらいに入っているなら、高いんだなぁ、って思いますけど、そこにいないということは、そうでもないということ。
これが事実(ファクト)です。
数値はそうなのかもしれませんけど、わたしも海外に住んでいるので、周りの現地人たちがどれくらいの給与をもらっているのか?やっぱり気になるところです。
面と向かって「いくらもらってるの?」なんていうのは流石に聞けないので、察することか、噂くらいしか情報入手出来ませんが、総合的に判断すると、推測するに「現地人の方が、給料多くもらってるんじゃないか?」と感じます。
日本の物価が高い?
では、日本の物価、本当に高くてどうしようもないところなんでしょうか?
わたしが感じる物価の高低ですが、少なくとも、欧米諸国に比べたら、日本は物価が高いと思わないし、むしろ安い部分も多いんじゃないか?って思います。
まず、生鮮食品なんかは、出っこみ引っ込みありますけど、日本の方が高いとは思いません。手に入りにくいモノは別ですが、一般的なものは、どちらもそれほど大差はないと思います。
旬のものとか、そもそも手に入らず、輸入に頼っているモノは高くなる傾向にありますが、それはどの国も同じ。地産地消の方が安いのは道理ですよね。
一番違いを感じるのは「レストランでの食事」かと思います。これはどちらかというと「日本の方が安い」と感じます。
欧州でちょっとしたレストランに入って、食事をすると、ピンキリありますけど、大体ひとり50€前後になります。多い時は100€ということろも、ザラにあります。
逆に、価格を抑えようとすると、マクドナルドとか、ファーストフード店に頼らざるを得ません。それでも、セットで頼むと10€、1000円超えることもあります。
日本だと、まぁマクドナルドでもいいですけど、1000円超えないような食事をしようと思えば、結構選択肢がいくつもあります。
牛丼、ラーメン、そば、うどん、カレー、etc.
そうなんです。結構、美味しくて安く食事できる環境が整っていると思うんですよね。そう考えると、日本の方が物価が安いんじゃないか?って思うんですよね。
額がちょっと違いますけど、10000円あったら、相当、飲み食いできます。「せんべろ」って言葉があるんですけど、日本にいたときは「せんべろ」を楽しんでいましたw
食べ歩きって、どこの国でもできる気がしますけど、ちゃんとした食事をしたいと考えたら、少なくとも、欧州はちょっと不利な気がします。スイスは物価、高かった。
まとめ
給料が安いのか高いのか?そして、物価が高いのか安いのか?日本の立ち位置はどうなのか?改めて考えてみました。
「日本が高い」というのはどうも幻想のような気がします。最盛期はそういうこともあったかもしれませんが、俗にいう「失われた●年」の間に、少なくとも欧州とは、ずいぶん差がついてしまったのではないかというのを実感します。
逆にいうと、日本は安く、快適に過ごすには、最適な場所なのかもしれません。そう、モノを少なくしても、十分暮らしてゆける、素敵な国。ミニマリストにとっての聖地になる日も近かったりして。
知らんけど。
それでは、また。