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WimHofMethod 公式本の要約 Part 6 スポーツのパフォーマンスを上げるためのヴィム・ホフ・メソッド

ヴィム・ホフ・メソッドは、スポーツのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
アスリートは最高のパフォーマンスを発揮すべきですが、エネルギーレベルや精神的な集中力を向上させる余地がまだあります。体の生化学を変化させることで、さらに総合的な運動能力を向上させることができます。ヴィム・ホフ・メソッドの呼吸法と寒冷暴露は、寒中水泳や雪山登山家を除くと、多くのアスリートにとって盲点であり、改善の余地のあるところでしょう。

アデノシン三リン酸(ATP)と呼ばれるエネルギーは、すべての微生物・植物・動物の細胞内に存在しています。ATPは、細胞の増殖、筋肉の収縮、植物の光合成、菌類の呼吸および酵母菌の発酵などの代謝過程にエネルギを供給するためにすべての生物が使用する化合物です。
 ATPは酸素があると指数関数的に増殖します。そしてATPが増えれば増えるほど、エネルギーも増えます。そのエネルギーは、筋力アップ・代謝アップを通じて総合的な運動能力の向上につながります。

可塑性plasticity とは、環境条件の変化に応じて、筋肉の構造的・機能的特性を変化させる環境に適応する能力のことです。

※訳者注 環境条件の変化は主に3種類に分類されますが、ここでは2つ目では主に2の運動負荷について論じられています。
1 外部環境
 気温・湿度・低酸素・気圧など
2 運動負荷
 筋肉への負荷・心肺系への負荷、短距離か長距離かなど性質の違う負荷など
3 内的環境(精神的負荷)
格闘技やクライミングなど恐怖心と向き合う状況、マラソンで苦しい状況で諦めない事など

アスリートにとって、この可塑性とはトレーニングによる筋肉・腱の損傷を回復する能力のことです。

アスリートはエネルギーを大量に消費するため、体を修復してこの可塑性モードに入るのに必要なエネルギーが不足しています。

より多くのATP分子を作り出し、より多くのエネルギーを生み出すプロセスとして、好気性異化作用があり、酸素があると、酸素がないときに比べて約30倍のATP分子が作られます。

有酸素運動による異化(好気性異化)は、すべて自然で、安全で、有用なものです。

ヴィム・ホフ・メソッド呼吸法を意識的に行う事によって、ATP分子を飛躍的に増やし、修復・回復のためのエネルギーを生み出すことができます。また、気分もよくなります。パフォーマンスや疲労回復の効果以外に、呼吸には体内の有害物質を浄化する効果もあります。
ヴィム・ホフ・メソッド呼吸法を意識的に行うことで、ミトコンドリアのプロセスが加速し、リンパ系のエネルギーレベルが上がります。毒素やその他の老廃物をより速く、より効率的に体外に排出できるのです。

訳者注)水素摂取でATP利用効率が改善しますが、水素のサプリメントを用いなくても、ヴィム・ホフ・メソッド呼吸法でもATP利用効率が改善します。

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