「息」という漢字は、自(みずから)の心と書きます
「息」という字は、自(みずから)の心と書きます。
息は自分の心の状態を反映しています。
はじめてアイスバスに入ったときは、ハーハーと荒い呼吸で心もパニック状態「このまま入っていたら死ぬ」と思ったものですが、、、Winter Expeditionに参加して滝では「ゆっくり長く息を吐きましょう」と教わり、ゆっくり長く息を吐くようにしたら、確かにちょっとだけ落ち着いて浸かっていられるようになりました。
逆に、初心者向けの動画を作るために、わざとハーハー荒い呼吸の演技をしてみたら、心も乱れて、アイスバスがとてもキツい体験になりました。
心が乱れれば荒くなり、心がおだかかなら呼吸もおだやかになります。
「息」は会意文字で、「自」は鼻の、「心」は心臓の象形です。心臓部から鼻に抜ける「気」を意味します。
「自」はみずからではなく鼻という意味だったのです。すると、呼吸とは、心臓部(肺・心臓)から、鼻から出てくるもの、つまり、息=心肺系から吐き出されてくる空気という、西洋的、解剖学的な捉え方もできます。
一方、東洋において「呼吸」とは「気・プラーナヤマ」という
いわゆる”エネルギー”を巡らせる役割を担っていると考えられてきました。
新鮮な「気」を取り入れて古くなった「気」を吐き出すことが、
人を健やかにし、生きてゆく「気力」を養うとコンセプトです。
*参考文献
今日から始める養生訓/帯津良一
絵で読む漢字のなりたち 白川静文字学への扉/金子美都絵
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