河合和貴

1968年生まれ。 音大で楽器演奏を学び、卒業後フランス金管メーカーで楽器製造を経験し…

河合和貴

1968年生まれ。 音大で楽器演奏を学び、卒業後フランス金管メーカーで楽器製造を経験し、帰国後進学塾系専門学校でDTM(コンピュータ音楽)の講師を12年間務めた後、40歳から作曲家として独立し、管楽器作品をはじめ、イベント、映像等のBGMの制作を行う。現在15年目。

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第四章 心を音で表現する方法

心と音の関係 良い演奏とは、音を大切にする事。と言われると、 冷たい印象を受けたり、心は関係ないのか。と感じますが、 音楽や芸術に限らず、スポーツから、お店、道路、街並み、 ありとあわゆる目の前の物や物事は、全て心から生まれています。

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    • 第三章 メトロノーム

      この記事はこれまでの続きです。 より理解を深めるために、第一章管楽器のチューニングからご覧ください。 発音の大切さ ここまで、音の出し方を見て来ました。 音をはじめから真っ直ぐ出す理由は、 人は音や言葉を、出だしで判断しているからです。 例えば、「コーヒー」と言う単語を例にすると、 文字では「コーヒー」ですが、母音を表示すると「コォヒィ」になります。 この時、音の出だしが曖昧になると、 子音がつぶれて「*オォ*イィ」になるので、 単語の意味は伝わりません。 楽器の

      • 第二章 音階練習

        この記事は前回の続きです。 より理解を深めるために、第一章チューニングからご覧ください。 チューニングを通じて、一つの音の発音方法を覚えたら、 次は音階を通じて、それぞれの音の幅を覚えます。 ドレミファソラシドは、誰でも知っていますし、基礎練習の定番ですが、 知っている事と、歌える事は別で、実は多くの人が音階を歌えません。 今回のテーマはこのお話です。 内聴をせずに音階を演奏した時、 アンブッシュアの形や、息の量だけで音程を作ると、 隣り合う音程は「何となく近い音」

        • 第一章 管楽器のチューニング

          上手な演奏とは? どうすれば上手い演奏が出来るのか、 何を持って上手い演奏とするのかは、 様々な立場や視点により異なるため、唯一の答えはありませんが、 本書では、まず「上手い」と言う曖昧な表現を具体的に定義し、 それを目標にします。 そこで上手い演奏とは、 「正しい音程」「一定のテンポ」「適切な音量(バランス)」の 3つの要素で演奏する事とします。 これからこの3つの要素を元に、上手い演奏の作り方を見て行きます。 演奏の三要素 = 音程(Hz)・テンポ(Time)・

        第四章 心を音で表現する方法

          新しい時代へ向けた管楽器と吹奏楽のための自分軸の演奏法

          はじめに 昨今、世の中は混沌とし、これまでの常識が通用しない時代が 訪れようとしていますが、 吹奏楽の世界も同様、少子化をはじめ、指導法や目的意識など、 先行きが見えない状況が続いています。 そこでこの記事では、これからの新しい時代へ向けた練習法について、 具体的な解決策を提案させていただきます。 これから書く内容は、従来の吹奏楽界の復活や、維持を目指すものでは ありません。時代の流れを見渡すと、それは不可能だからです。 とは言えこの内容は、吹奏楽の世界を壊すものでは

          新しい時代へ向けた管楽器と吹奏楽のための自分軸の演奏法