呪術廻戦で好きなセリフ
今、がんがんに盛り上がっている呪術廻戦。第2シーズンの玉折1話目は夜の11時からソワソワソワソワとして、OPが始まった瞬間に鳥肌がたった。
主要キャラがズズン……ズズン……と更新するシーンは、本誌を読んでいる私からすると「あああーーー!!」と叫び出さずにはいられなかった。クッションをこれでもかと抱きしめて、それこそ画面にかじりついた。
そんな呪術廻戦で、私の心臓にドーンと落ちてきたセリフがある。
第2シーズンの懐玉。呪術師として最強の五条悟が、唯一の親友で敵対関係になってしまった夏油傑を、あと一歩のところで見逃してしまったあとのシーン。
五条悟は自身が最強の呪術師だからこそ、人を救えることができる。だけど、親友であった夏油傑はそんな彼を頼ることはなかった。
呪術師としての大義に迷い、何を守り、何を救っているのかわからなくなってしまったときに、夏油傑は親友であったはずの五条悟に相談の素振りも、悩んでいる姿すら見せなかった。
なかったために、親友だった2人は袂を分かれざるをえなかったのだ。自分一人で迷い、自分一人で自分の道を決めた。
……と、私は解釈している。カルチャーはいろんな解釈や考察があるから、あくまでも私はね。
親友を失い、敵になってしまったときに漏らした五条悟のセリフ。
(ちょっと拡大解釈かもしれないけれど)私もそうだなあと思う。
困っている人がいたら助けたいし、できる限り電車では席を譲りたいし、図々しくアドバイスはできないけど話ぐらいなら聞いてあげたいと思っている。
でも、それは全部、「助けてほしい」という相手からのサインのおかげでもある。わかりやすいのだと重そうな荷物を持っているとか、ご高齢の方、妊婦さんもそう。そして「あのさ」と電話をくれる友達もそう。
「助けてほしい」と無言であったとしても言われているから、私はそのサインを察知している。
そのせいで、多くのSOSを私は見逃しているんだと思う。小さなSOSや、サイレントのSOS。きっと私はそういうのに気がつけていない。
自己保身をするわけでもないし、「助けて」と言わない相手が悪いとも思わないけれど、もし私が助けてほしい立場になったときに、私も助けてもらう準備をしておかないと、きっと届かないのかもしれないなと思ったり。
(私は、サムネイルの冥冥さんのようになりたい……)
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