思い通りにいかない土日の朝は、信じられないくらいさっぱり起きれる
今日からまた月曜日が始まった。もぞもぞもぞ。私は朝が苦手だ……。
清らかなメロディを流す爆音アラームを止めて携帯を見ると、8時33分だった。
社会人になってからの私の変わった性質の1つに、日曜から月曜にかけて眠れない、というのがある。週が始まることが嫌なのだろうか? いつまでも休日でいたいからなのだろうか?
月曜から火曜も(それに続く平日はもちろん)、金曜から土曜も、土曜から日曜もちゃんと眠れるのに、日曜から月曜がどうしても眠れない。23時には布団に入るのに、ちゃんと目をつぶっているのに、頭がずっと冴えてしまう。
気づくと4時。このあたりからようやくうっすらと薄い睡眠のベールが降りてくる。でもそれは布団のようにどっしりしたものじゃない。薄く、軽い。とろとろとしそうなところで、ガタタタッと隣の部屋の人が起きたような音がする。ちょっと目を開けると空はもう青白かった。
……朝になった。
今、ご縁があって働いている会社はフルリモートで、始業時間もちゃんとは決まっていない。一応私の中の決まりとして、9時30分までに始めて18時30分までに終わることを目標としている。今のところ、その目標は守っている。えらい。
眠れなかった月曜日、私は移動時間のないリモートワークの素晴らしさをMAXで享受しているなと感じる。8時33分からもそもそと行動を開始して、月曜日を準備する。あー寝たい。
月曜日、8時33分起床、眠い。
で、もう1つ、社会人になってからの私の変わった性質が、土日だけアラームをかけてないのに早く起きれてしまう、というのがある。
一昨日の土曜日、金曜の夜にアラームを全部解除して「起きたい時間に起きてやるぞ」、つまり「好きなだけ寝てやるぞ」の気持ちで眠りにつく。
朝、ぴちちちと、素敵な鳥の声で目が覚めた。さっくりと目が覚めた。あーよく寝た。好きなだけ寝れた。そう思ってカーテンをちらりと開けると、思ったよりも青白い空が広がっていた。ん? 携帯をつけるとまだ7時前だった。
なんだろう……いや、早く起きれたから喜ぶべきところなんだよ。なんだけど、なんだろう……この、「起きてしまった」感じ……。もっと寝れたじゃん、という物足りない感じ。
大丈夫、まだチャンスはある。そう思って二度寝に取り掛かった。眠れ、眠れ。もう一度、眠れ。
……寝れないっ!!! 全然寝れない!!!
そりゃそうだ。満足いくまで眠って起きたのが、今なんだもの。これ以上眠りたいと思ってないんだもの。早く起きれた残念感なんてものを感じてるのはたぶん私だけなんだろうな。
そして、昨日の日曜日。またもやアラームを全部解除して目を閉じる。ゆったりどっしりとした重い睡眠ベールが私にかけられる。水中にゆっくり落ちていくような感覚。
次の日、もやもやが晴れるようなさっぱりとした爽やかさで目が覚めた。くぁーよく寝た。カーテンをちらりと開けると透明な水色の空が広がっていた。おー! いい朝。枕元の携帯を見ると8時04分。
……どうして!! どうして早く起きれちゃうんだ!! 嬉しいのに、全然嬉しくない。不思議だ……ほんとうに不思議だ。
起きたい平日は、清らかな音を、まったく清らかでない音量で流さないと起きれないのに。寝てたい土日は、無音でもきれいさっぱり起きれてしまう。働く、という負荷がかかっていないからなのだろうか。いや、だとしたら負荷がかかってるときにさっぱりと朝早く起きれるようになりたい。
やっぱり人生って思い通りにいかないな、と思う。
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。