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短いようで長い、忙しない季節がやってくる

SNSに流れてくる写真や呟きが、だんだんと夏をまとい出している。特に今日は関東が真夏日に近い、体感30度越えの今年一番暑い日だったようで、それをニュースで見たときに「これから、この “ 今年一番 ” が競い合うようにどんどん更新されていくんだなあ」なんてことを思った。

これは、夏と花粉の時期に毎回言われていることだけれど、もう「去年よりは低い(又は少ない)」ということはほとんどなくなってしまった。毎年のように「最高○○を更新して」「去年の〇倍の」という枕詞が使われている。夏と花粉と、あと、ボジョレーヌーヴォーだね。どれも、「今日が人生で一番若い日」みたいな感じで「今年の私が一番最高!」って感じがいいよね。


目が覚めるような青と緑と、トロピカルカラー。

そんなのがSNSに溢れ始めている。見ているだけで眩しくて、私はベッドの上にいるのに、そういう投稿を見かけるとなぜか目を細めてしまう。そういうことってないですか。ないか。楽しい声つきだと、「ああ、満喫しているなあ」と思う。

なんかね、去年も同じようなことを私は感じていて、それを友達に話すと、「あ~わかる。楽しまなきゃいけない、みたいな感じでしんどくなるよね」と言われて、「そっか。そういう見え方もあるか」と思ったんだった。

海に行ったり、バーベキューをしたり、川原で水鉄砲をしたり、音楽フェスではしゃいだり、花火で風情を感じたり。言われてみれば夏はやることがいっぱいで、学生も夏休みだから、いつもどこかが混んでいて。

夏って忙しない。

今では7月~8月だけじゃなくて、6月の下旬から7月、8月、9月、10月上旬まで暑くて、4か月近く夏があるはずなのに、みんな生き急いでいるように見えるのはどうしてなんだろう。

いや、もちろん4か月毎日夏らしいことをしているわけじゃないし、仕事してるし、アルバイトしてるし、留学してるし、勉強だってしているんだろうけど、なんで楽しそうなものばかりが目についてしまうんだろう。

夏のマジック。


”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。