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やってやってやりまくることでしか、行けない場所

結局、やることでしか、やったことの積み重ねでしか到達できない領域がある。

スケートボードのパリ五輪に内定した、堀米雄斗選手。4年前の東京五輪で初めて内定したスケートボードで優勝した初代王者。しかし、パリ五輪までの試合では予選敗退があったり、調子があがらず「黄色信号」だったそう。しかし直近の大会で優勝し、なんと逆転でパリ五輪に内定。

さっき放送していたテレビ番組で、そんな堀米選手が特集されていて、そこで彼が「この2年間は地獄だった」と語った。ところが最後、彼は言った。「だけど、滑って滑って滑りまくることでしか、できるようにならない」と。

それを聞いた、「ああ、ライターも同じかもしれない」と思った。

ライターはスキルや技術はあっても正解はないし、炎上や間違った書き方はあっても答えはない。わからないし、迷うし、書くのがしんどくなるけれど、それでも書いて書いて書きまくることでしかどこにも行けない。

たった1文字でもいい。1文字でも書かなければ、1,000文字だって書けない。1文字もなければ、それはただの0文字で、ないのと一緒になってしまう。文章とは、1文字から始まるのだ。


そう思うと、学生時代にひたすら問題集を解いていたのもこれと同じ原理だったのかもしれないなと思う。もちろん他の目的もあっただろうけど、いろんな問題を解いて解いて解くことでしか、理解できないものがあったのだと思う。「……あ……! もしかしてこれって」と、そうひらめけるのは問題を解いたからこそ見えた傾向で、「まさか、さっきの問題と……!?」と比較ができるのも、問題をたくさん解いたからこそなのだ。


わからないこと、できないことを突き付けられ続けながらも、やることでしか到達できないことがある。その時間は苦痛だろうし、まさに「地獄」だろうし、終わりすらもわからないけれど、それでも終わりがあると信じてやり続けるしかない。

やり続けた先で、きっとわずかな光明の先で私たちは大きな草原を見るのかもしれない。

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