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自分を好きになる事は人に好きになってもらうための第一歩。

皆様こんにちは PICOです。

以前勤務していた職場の看護師さんがこんな事を言ってた。
『自分を大切に出来ない人は人から大切にされない』…と

その理由を聞いて私は思わず「なるほど」と言葉が漏れた。
今回はそんな何気ない会話の一部を記事にしてみたので
宜しければ読んで頂ければ幸いです。


◆相手への好意も苦手意識も相手には伝わる。

誰でも過去を振り返った時に自分にとって「合う人」「合わない人」が居たと思う。
明確な理由は分からずとも、何となく「この人好きだな」「この人苦手だな」と感じるものもあった事と思う。
その「好き」や「苦手」と言う気持ちは自分が感じている以上に相手に伝わってしまっていると言う話なのだ。

そもそも自分が相手に対して感じている「好意」や「敵意」「苦手意識」などを相手はどう感じ取っているのか考えた事はあるだろうか。
自分が相手に対して好意がある場合、無意識に言葉遣いや態度、表情などに出るし、同様に敵意や苦手意識がある場合も無意識に言葉遣いや態度に出てしまっているのではないだろうか。

職場の看護師さん曰く、大体の場合は「相手は自分と同じ様な印象を持っている」と考えていいのではないか…と言うのだ。

勿論例外はあるし、全員が全員そうだとは言えない。
しかし、自分が相手を何となく好いていれば相手も何となく自分を好いてくれており、逆に自分が相手に対して苦手意識があれば相手も自分に対して同様に苦手意識がある事が比較的多いと思うのだ。

正直、コレは限りなく正解に近いのではないかと私は思う。

私が現在の仕事を始めた最初の頃、とある仕入先の会社で従業員の態度があまりにも悪い会社があったのだが、商品を注文して受け取りに行っても毎回挨拶もなく、声を掛けても全員無反応、何度か声を掛けると『うるせぇなぁ…』と言った態度で、最初の頃は毎回『こっちはお客さんだぞ!?』と言う気持ちになりイライラしたものである。

しかし、他の常連であろう客とのやり取りを見ると、そこの従業員は皆口や態度は悪いがユーモアがあり何より冗談や話の切り替えしなどが面白く、頭の回転が速い人達が多い事に気付いたのだ。

そんな彼らのやり取りを見て思わず「この人達と仲良くなれたら面白いだろうな!」と感じたのだ。

それから半年程、声を掛ければ無視されたり舌打ちをされながらも毎回挨拶をして少しでも仲良くなれる様に振る舞っていった。
それは上っ面の表面上の話ではなく本心で彼らと仲良くなりたいと思ったし、仲良くなることで絶対に面白いだろうと確信していたからずっと続ける事が出来たのだと思う。

1年が過ぎた頃、いつも通り入口の扉を開け元気よく挨拶をすると
『いらっしゃい』と言う声が返ってきた。
当たり前の事だが、これまでそんなことはなかったので私は思わず従業員に対してすぐに『挨拶する事あるんですね!』と笑顔で悪態をついてみた。
すると『お前毎回うるせぇんだよ!』と笑顔で返してくれたのだ。

それ以来、その従業員の人は私が店に行く度にちょっとした嫌味や小言を言ってきたり、なんてことのない会話をしてくれるようになっていったのだ。

そのやり取りを見ていた他の従業員とも同様に少しずつ距離が縮まっていき、3~4年経った今ではそこの従業員は社長も含めて皆お友達の様な関係になり多少の無理を利いて貰えたり、聞けば商品知識なども嫌味や冗談を交えて楽しく教えて貰える様な良好な関係になったのだ。

きっと、この関係は上っ面だけのその場でだけ『それなりに愛想よくしておけばいいだろう』と言う気持ちや態度では、何年通い続けたところでここまで良好な関係は気付けなかったのではないだろうかと思うのだ。

本心と表面上。

自分程度の人間がそれらを意識して使い分けているとして、他人がそれに気が付かない訳がないのである。

人はそこまで馬鹿ではないのだ。

表面上の上っ面だけの相手には、自分も同様に表面上の上っ面だけで相手をされていると言う事をしっかりと認識しておくことが大切だと思う。

◆自分を大切に出来ない人は攻撃対象になる。

自分を大切に出来ない人の多くは自分を持っていない人が多いと言う。

他人の顔色を窺い、相手が欲しいであろう回答を探し言葉にする。
時にお道化て自分が笑いものになる事でその場を明るくしたりする。
自分の気持ちは一旦置いておき相手の感情や気持ちを優先する。

一見それは優しい人、親切な人、面白い人という認識をされることもあるが、言い方を変えればそれは『都合の良い人』『便利な人』であって、
良い人でも優しい人でも何でもないのである。

『自分なんか駄目だから』『私はろくな人間じゃないから』
…何かと自分に自信が無い人はそうしたマイナスな発言をすることが多い。
そう言葉にする事で駄目な自分を受けて入れて貰える、優しくして貰えるのではないかと期待を持って発言しているのかもしれないが、これは大きな間違いであり自分は駄目だと口にする度にそれを聞いた周りの人間はこう思うのだ…。

『そうか、お前は駄目なんだな』…と。

基本的に自分に自信が無い人と言うのは不思議と見て分かるのだ。
そして、悪い人達はそうした『都合の良い人』を見つけては
都合よく使おうと集まってくるのである。

これが後の「いじめ」や「パワハラ」「DV」なんかに繋がる
最初の一歩なのではないかと私は思う。

自分なんか何をしても駄目。
自分なんか大した人間ではない。
自分なんか何も持っていない。

そうした自信の無さやマイナスな発言は自分でも気付かないうちに
少しずつ自分自身を傷付けていき、そうした傷付いた人に追い打ちをかけるように悪い人達は集まってくるのだ。

それに気付き少しずつでも前を向き改善していく事が出来れば、
少しずつでも自分の傷を癒し良い方向へ進んでいけるのではないかと思う。

◆大好きな人にとって大好きな人であれ

家族・友人・恋人…自分にとって大切な人達には幸せになって欲しと
願うのは当たり前の事だと思う。

しかし、ここで忘れてはいけない事は「自分が大好きな人にとって自分はどのように映っているのか」と言う事だ。

これまでの話を簡単にまとめると以下の様になる。

・自分の好意や苦手意識は相手に伝わる
・表面上なのか本心かは相手に簡単に見透かされる
・自分を大切に出来ない人は「都合の良い人」
・自分に自信が無い人に悪い人は集まる

これまで自分にとって大切な人に対して自分はどう向き合ってきたのかを
改めて考えてみて欲しい。

相手に対しての好意は表面上だけなのか、本心なのか。
相手は自分の事を「都合良い人」「便利な人」として見ていないか。
自分の周囲を見渡した時、周囲の人達はどんな人達か。

改めて自分自身を見つめなおした時に、自分が自分の大好きな人に対して
大好きでいて貰える自分でいられているだろうか。

自分が大好きな人は、自分を大好きでいて欲しい。
でも、自分を大切に出来ない人は結局「都合の良い人」にしかなれず
大好きにはなって貰うことは出来ないのだ。

相手を大切に思う事は、自分も大切にする事。
相手の幸せを願う自分を、相手もきっと幸せになって欲しいと願っている。
そう考えれば少しだけ幸せと言うモノに近づけた様な気になれるのではないだろうか。

◆最後に…。

改めて日々の生活を振り返った時、自分の大切な人や好きな人の事を考える時間はあれど自分自身の事を考える事は少なかった様に思う。

自分を蔑ろにしているとそれを見た他人はその人の事を
「蔑ろにしていいい人」だと判断するのだろう。

常にお道化て笑いものになっていれば、それを見た他人はその人の事を
「馬鹿にして笑っていい人」だと判断するのだろう。

自分を大切に出来ない人は人から雑に扱われていく。
『優しくして欲しい』『愛して欲しい』『私を見て欲しい』
そんな自分に自信の持てない寂しがりな人達が陥りそうな
日常に潜むちょっとした罠。

他人にとって「都合の良い人」「便利な人」にならない為に自分に出来る事は自分自身を安く見積もらない事。
難しいかもしれないけれど、日々の生活で少しだけ意識する事で少しずつ
変わっていくものだと言う。

特に意識せず過ごしてきた日々の生活で少しだけ振り返る切っ掛けをくれた一言、それが看護師さんとの何気ない会話で出てきた言葉
『自分を大切出来ない人は人から大切にされない』と言う言葉だった。

大切な人に好きになって貰う為には、まず自分自身を好きになる事。
当たり前の様で少しだけ難しい事。

明日の自分が今日より少しでも好きになれますように。


それでは・・・また次回の記事でお会いしましょう。








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