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大人買いでは手に入らない!?

子供の頃、お菓子のおまけが欲しくて「箱買いしたい!」なんて思った経験のある人は多かったはず。
しかし実際には、お小遣いで買えるのはせいぜい1個か2個がいいところ。
しかも2個も同じお菓子なんて買った日にゃ「また、無駄遣いして!」とお小言コース確定です。
そんな事情もあり、当時、オマケのシールをコンプリートしていたらヒーロー扱いです。

あれから年月が流れ、欲しいと思ったものが好き放題買える財力が手に入りました(お菓子箱買いの財力ですよ)
といっても理性のタガが外れにくくなっていることもあり、そう気安く箱買いはしませんけどね。

夢の箱買い

さてさて。
当時、お小遣いを握りしめて通った駄菓子屋さん、人の良さそうなおばあちゃんが切り盛りしていましたが、今はどうしてるんでしょう・・・

あら?ここだったはず。
区画整理でいつのまにやら太い道路になってました。
大人になるというのは、そんなもんですね。

気を取り直して、デパートの駄菓子専門店へ。
昔の雰囲気とは違って今風の店構えですが、並んでる商品はたしかに見覚えのあるものばかり。
9つ入りのさくらんぼ餅、紐が付いた飴、パックに入った原色そのもののゼリーとか懐かしいものばかりです。
そして店内には親子連れがたくさんおり、子どもたちの目が輝いてるのは昔と同じですね。

しかしまぁ、今さら買いたいものも無く、様子をみて終了。
繰り返しになりますが、大人になるというのは、そんなもんですね。

大人には買えない!?

いやー、買いたいものが無くってさー
という意味では無く、気付いてしまったんです。

当時欲しかったのは、たしかにお菓子のおまけのシールでした。
でも、シールと一緒に期待感、ワクワク感を買っていたんですよね。

それがいつの間にか、いくらかければ確率的にこれは手に入るはずで・・・と、素直に楽しめない自分がいるわけです。
ガチャの課金でもそうですが、出現率がこれくらいだから、何回回せば〜と計算が先に立ってしまいます。

そう。
大人になると、モノは買えてもワクワク感は買えなくなってしまうんです。
シールは、それ単品でも見せびらかして楽しめるかもしれませんが、一緒に買っていたワクワク感が無くなってしまい、同時にシールの価値は原価分だけになってしまったわけです。

素直に楽しめる純粋な子供と、裏読みばかりで損得を考えてしまう大人ではこんなところに差が出てしまうんですね。

大人買いはコレクターなら良いでしょうけど、楽しみたい向きには全くオススメ出来ない買い方なんだなぁと実感したとある休日でした。


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