思考の整理術~あたまの負担を軽くする~

今回言いたいことは、次の一言です。

「思いついたことは、頭に留めておこうとするのではなく、積極的に忘れるべき」

え、忘れたら意味ないじゃん、と思われると思います。しかし思いついたアイデア等は、あたまから積極的に追い出すべきだと思うのです。なぜならば、あたまから出すことで、脳の負担が軽くなり、より考えることができるからです。

以下には、その根拠を説明していきます。

1、人はマルチタスクが苦手


人間はマルチタスクができるようにできていないらしいです。
テレビを見ながら勉強をやった経験はありますか? 全然捗らないですよね。マルチタスクは脳にとって大きな負担となり、その働きを大きく低下させます。
また本を読んでいて、「これは生活に取り入れたい」と思う物事が見つかったとします。今はビジネス本が溢れていますので、「これを意識したらもっと良くなる!」といった類の情報はごまんとありますよね。一つや二つは意識しながら生活ができるかも知れません。でも3、4つなると、それらを意識して日常生活を送るのは困難です。気づいたら忘れていた、となるのがオチです。忘れないためには、事あるごとにそれらを思い出してみる必要があります。

人は、作業を同時進行すること、何かをずっと頭に留めておくことは苦手なのです。


2、あたまに留めておこうとすると脳に負担がかかる


考え事をするしたときに、次のような経験はありませんか? まず1について考えていたら、そこから2を思いつき、はたまた3に考えが移った。4を思いついた時には、もう1と2の内容を忘れている、と。

人は、考え付いたことを忘れないように、頭に留めておこうとしますが、そうすると脳にとっては大きな負担となります。何かを頭に留めておきながら、他の考え事をしている状態は、いわば、パソコンでいくつもソフトを立ち上げ、作業を同時に行っているような状態です。当然パソコンは重たくなります。

記憶を一時的に保っているという状態は、脳に少なくない負担がかかっています。そのため、その分考えることにエネルギーが使えず、思考力が低下してしまうのです。

逆にいうと、思考力を最大まで高めるためには、あたまを負担がかかっていない軽い状態、サクサクと動くパソコンのようにする必要があります。そのためには、できるだけ他のタスクー何かを一時的に覚えたおいたり、違う作業をしたりなど、から解放してやる必要があるのです。


3、記憶をあたまから追い出す!

では、どうやったら脳に負担をかけるタスクから解放できるのでしょうか。

それには、その名の通り、思いついたこと、考えたこと、を頭から追い出してやるのが一番です。具体的にはそれらを全部、書きだしてしまうのです。
人間、忘れてしまったら困るという記憶は何とか頭に留めておこうとします。これを意識的でもあるし、無意識的でもあると思います。しかし紙やスマホ等に書き留めたのならば、これで忘れても安心、と頭から速やかに消去することができます。これによってバックグラウンドで動いていた頭のタスクを減らし、思考にエネルギーを集中できるのです。



自分は物覚えが悪い、と嘆いている人がいますが、全然心配する必要はありません。むしろ、人はどんどん一時記憶を頭から追い出してやった方が、良いと思います。思いついたアイデアや、人から聞いたことーそれら何でもですが、一旦メモに書き出すことで頭の負担を軽くし、最大限あたまの能力が使えるように心掛けてみてはどうでしょうか。

読んでくださり、ありがとうございました。

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