縦割り110番に"自動車運転免許試験の民間教習所等への移管"の提案と、その結果に対する行政文書開示請求をした件 -縦割り110番編-
政治家に声を届けるウェブサイト"Polipoli"にて、今回縦割り110番で提案したのと同内容の政策提案を行っています。もしよろしければ賛同をお願いします。
縦割り110番に提案してみた
2020年9月17日、河野太郎 行革担当大臣(当時)が自らのサイトに"行政改革目安箱"を設置し、行政改革に関する提案を広く国民一般から募集し始めた。その後、当初の想定を超える反響から中断などもあったものの、内閣府によって規制改革・行政改革ホットライン(縦割り110番)の運用が開始された。これは興味深い施策である。
市中には民間の自動車教習所がたくさんあり、そこの学生も当然免許試験を受けるわけだから、試験リソースも潤沢にあるはずである。ピークもあれば閑散期もあるだろうが、試験リソースに余剰がある時期もあるだろう。何より、同じ試験を実施していてPassすれば同様に公道を走れるようになるのだから、試験業務を警察の免許センターで独占しなければいけない理由はないはずだ。何より、民間でも実現する能力を有する事業を行政が行う、ましてや独占するのは、ある種の民業圧迫でもあると思う。民間にできることは民間に開放されるべきだ。
その思いから、2020年の10月頃だったと思うが、早速提案してみた。
不思議な回答が来た
その後しばらく、何の進展もなかった。たまに縦割り110番のサイトをチェックしていたのだが、提案事項一覧に掲載されることもなく月日は経過した。
2021年の夏ごろ、ようやく提案事項一覧に掲載される。2021年7月20日付けで担当である警察庁に正式に検討要請されたらしい。自分のアイディアがささやかながら国の制度を変えるかも知れない、と思うと、少しドキドキした。
しかし、検討要請がされてもその後一向に回答されることがなかった。これはもしかしてマジメに実現に向けて検討してくれているのか?と期待もしたのだが、検討要請から半年が経過しても回答が来ることはなかった。
結局、回答が来たのは2022年の3月、検討要請から7ヶ月以上も経ってからだった。
ちょっと何言ってるか分からない。
"免許に関する事務の全部又は一部"を、"必要かつ適切な組織及び能力を有すると都道府県公安委員会が認める法人"に委託できるけど、"運転免許試験の結果の判定"は"交通の安全の確保という観点から困難"??
この説明は妙だ。運転免許試験を委託したら"交通の安全の確保"ができない法人はそもそも"必要かつ適切な組織及び能力を有"していないし、それを有しているのであれば"交通の安全の確保"ができるはずだから、技能試験を委託しても問題ないはずである。
主張している内容が全く矛盾している。
こんな明らかに矛盾した回答をするとは、警察庁は7ヶ月もかけて一体何を検討していたんだ? せっかくの"縦割り110番"に寄せられた提案を、マジメに検討なんてしていなくて、現状から何も変えない"結論ありき"で適当に回答してるんじゃないか、これ?
率直に言ってふざけている。
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