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エンデベッドシステムスペシャリスト(ES) 合格への道 その2

2021年10月10日にES試験を受験してきた。前回記事は、午前Ⅱ試験対策で話が止まっていたので記述対策についての続きはおいおい書いていくこととして、その2ではES試験を受験した感想を主に書いていく。前回記事はこちら。

午前Ⅱ試験について

春の試験で応用情報に受かっているため午前Ⅱから試験を受ける。まずはすでに解答が公開されている午前Ⅱ試験の確認した自己採点結果から。短答試験結果は試験日当日の夜の時点でIPAの公式サイトにて公開されていた。自己採点結果は72点。60点が合格ラインなので、とりあえず午前Ⅱ試験はパスしていた。傾向として応用情報同様に過去問と同一問題が半分程度出題されていた。前回紹介したテキストに加えて「ES過去問」というアプリ(iOS)をインストールして勉強していており、過去問で安定的に7割位取れていたのでほぼ予定通りという結果だった。ちなみに人気の高度情報試験にはweb上の応用情報試験でお世話になった過去問道場があるが、比較的マイナーなESにはなかったので注意が必要。

午前Ⅰ試験の選択問題と感想

午後Ⅰは以前は問1が必答で問2、問3から1問選択という形だったらしいが、現在では3問中2問好きな問題を解けばよいことになっている。全試験日程のうち、時間的には午後Ⅰが一番厳しいので、どの問題を解こうかと悩むのはできるだけ避けたかった。例年だと問1,2がソフト分野、問3がハード分野となる。もともと自分自身はハード系なので、問3を確実に選択、問1,2から解きやすそうな問題を選択することにしていた。今回は「ペットの点滴」「DX活用のレストラン」「スマート畜産システム」で、DXレストラン面白そう(イメージがつきやすそう)ということで問2,3を選択した。

問2は結構オーソドックスな問題で過去問をしっかり解いておけば対応可能だなと感じた。設問1では、基本的な計算問題とシステムで考慮すべき特殊条件への対処の理解が問われ、設問2では、本文の地の文からちゃんと情報を読み取り、各タスクの処理を穴埋めする’定番’の問題が出題された。設問3はシステムの機能追加に伴う問題で、処理を変更したことによる影響範囲をしっかり追えていれば解けたように思う。

問3は今までにない動物を対象とした問題だったが、内容的にはIoTに関する問題だった。設問1,2では牛の首輪をつけて加速度情報から状態を推定したり、消費電力を導出したりした。設問3はビーコンとアンテナでの受信電力を使って牛の位置を推定したりする問題だが、地の文にしっかり説明が書いてあるので慌てずに読めば理解できたと思う(ちなみに現実問題であれば地面や周囲の建物からの反射、その他ノイズの影響がありこんなにきれいに電力測定できないのだが、この辺りは「平坦な地形の牧場への導入を想定」と最初の設問に断りが入っている)。

午後Ⅱについて

午後Ⅱも同様、2問のうち1問を選択する必要がある。午後Ⅱは最初からハード分野である問1を解くと決めていたので「駅構内のロボットシステム」について答えることにした。

午後Ⅱというか、午後Ⅰ含めてロボットや移動する乗り物については過去にも類題が多数出題されており、これらの過去問をしっかり解いておけば対応できたと思う。午後Ⅱの問題としては過去問含めてかなり解きやすい部類だった。問題をややこしくするためにロボを3種類用意(案内ロボ、警備ロボ、移動ロボ)しており、これらのロボは基本部分を同一のプラットフォーム(PF)で設計するとのこと。各種ロボの仕様について設問1で問われ、設問2ではロボPFについての問題があったが、問われていることは自動運転や自律的に移動する旅行カバンに関する過去問の類題だったように思う。設問3で初めて移動ロボが登場し、新しいサービスを提供する際の現状との変化点と対応を記述する問題だった。試験時間は2時間であるが、1.5時間で問題を解き終え解答をすべて冊子に書き込んで途中退出するくらいの余裕はあった。

まとめ

結論から言うと、前回記事で紹介したテキストをしっかりこなし、余裕があればさらに過去問をさかのぼって解くことでES試験は突破できるんじゃないかなという感想だった。高度情報の中では受験者が少ないという話だったが、自分の受けた会場は割と大きめだったうえ、空席はほとんどなかった。やはりIoT分野の資格と銘打っているだけあって近年、人気が上がっているのだろうか。

本記事は受験の感想という形となり、記述対策(午後Ⅰ、Ⅱ)についてはまだnoteで全く触れられていないので、またどこかのタイミングで記載していきたいと思う。もし、不合格だった時のための備忘録のためにも。


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