準備万端 金沢行き

天気予報では「午後から急転悪化」とあったから、頑張って9時には家を出た。4月2日に金沢で取材が決まったので、登戸駅で座席指定を買うためだ。ジパング3割引で購入したいところだが、窓口で延々と並ぶのは目に見えている。交通費実費支給だから何も無理することはないだろう。それなら急いで買う必要もないのでは……と思いきや、北陸新幹線の旅は人気急上昇で全席指定の「かがやき」が取れないことも考えられる。遠出のときには、登戸駅まで歩いて新幹線前売りを買うのはいつもの私の行動である。
でも、やはり体力が落ちていた。ゆっくりゆったり、30分もあれば楽勝の距離なのだが、今日は時間がかかった。案の定、窓口はグルグル並んでいたから、迷わず機械の前に立って座席指定と往復乗車券を購入。
隣の販売機では私と同じような歳恰好の男性が、何度も何度もやり直して、とうとう駅員さんを呼んでいた。そう、販売機での購入はなかなか難しいのだ。次々に表れる画面表示に、年寄りの眼はパッパッと追いついていかない。気付いたら、私の後ろにも同世代の男性が並んでいた。でも、彼らは「チッ」と言ったり迷惑そうな顔はしない。なぜなら、自分たちも自信がないから。それにしても北陸本線で能登に行こうとしている高齢者が多い事よ。    
天気予報はよく当たる。あんなに青かった空があっという間に曇って、雨が落ちてきたし、冷えてきた。

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