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映画「パンズ・ラビリンス」を観て

 ファンタジー一色かと思ってみたら、なかなか、現実世界の方がスペイン内戦下が舞台なので、グロテスクな拷問シーンありでホラーとかだめな私には苦しいものだった。
 しかし、現状の悲惨さに現実逃避する女のコの話ではなく、女の子の母親が戦争未亡人になり生きていく為に軍曹の子供を身籠る浅はかさの方が際だっていた。
 軍曹と山中の家の基地の新しい家族の生活、主人公の女の子が森で出会った地底人との駆け引きによって自らの殻を破り新たな自分を取り戻すための試練にのぞむ姿、反乱軍と軍曹たちの戦い、重いモチーフがうまく絡んでいて、紹介せずにいられない作品だった。


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