Women in Data Science SHIKOKU (WiDS SHIKOKU)の活動をはじめました。

はじめまして。
Women in Data Science SHIKOKU(通称:WiDS SHIKOKU)アンバサダーの山本真理乃です。
現在、香川県にあるデジタルマーケティングの会社でデータ分析の業務に携わっており、WEBや動画を教えるスクールで講師などもやっています。
今後、note にWiDS SHIKOKUの活動について綴っていきたいと思います。
よろしくお願いします。

WiDS(Women in Data Science)とは、米国スタンフォード大学 Institutefor Computational & Mathematical Engineering を中心とする、データサイエンス分野の認知度向上及び性別に関係なく世界中のデータサイエンティストを刺激し、教育し、この分野で活躍する女性をサポートする世界的プロジェクトです。
スタンフォード大学 Women in DataScience WEBサイト:https://www.widsconference.org/

開催国は60か国以上、
開催イベントは200以上、
参加人数は延べ10万人を超えます。

※データサイエンスとは・・・データを用いて統計学やプログラミング、ビジネス知識など様々な領域からアプローチし、そのデータを活用し課題解決に導くためのもの。このデータサイエンス領域を使って課題解決する職業をデータサイエンティストと言われています。

WiDS SHIKOKUアンバサダーになったきっかけ

WiDSアンバサダーは、WiDSの地域大会の企画・実施およびデータサイエンティストの活動全般をサポートする役割を担う者として、スタンフォード大学より任命されます。

日本のWiDSアンバサダーは私を含め現在6名が活動しています。
私以外のアンバサダーの皆さんは、日本の女性データサイエンティストを代表する方々ばかりです。

しかし、私にはカリスマ性もなければ華々しい経歴もありません。ましてや田舎在住、中小企業勤務。
学生時代は音楽とバイトに明け暮れ、社会人になってからは毎日激務で疲弊する毎日。
もっとデータについて勉強したいけど時間がないと自分に言い訳し、日々の業務を深夜まで淡々とこなすのみの毎日。
少しまとまった休みが取れればすぐに海外へ。
日々何も考えず暮らしている私の人生が、ガラリと変わった出来事があったのです。

コロナウイルスが世界中に蔓延した頃、私は2020年度経済産業省 課題解決型AI人材育成プログラム「AI Quest」に参加し、そこで私の人生が180度変わる体験をしました。
私はそこで出会った人たちと"仲間”になれたおかげで、データサイエンス分野に興味を持ち、学ぶ楽しさを知ったのです。

何も分からなかった私が「AI Quest」の仲間と出会うことで、人生が変わり、この経験をきっかけに地元でデータサイエンスに興味のある"仲間”を作りたい!データサイエンスの楽しさや便利さを伝えたい!そう思っていた時にある言葉を言われるのです。

データサイエンスは都市部のもの。地方でやる意味はない。
だから産業もないし地方ではやっても無駄。
それに女性がやっても云々・・・年齢云々・・・。
そもそもデータサイエンスって何?

本当にとてもとても悔しかったです。
それも一人ではなく、たくさんの方が同じように言うのです。
地方に住んでいる方だけでなく、都市部の方まで。
田舎と言われる地方ではデータサイエンス分野の産業が少ないからデータは活かすことは出来ないのでしょうか?
そしてデータサイエンティストをしている女性は全国的に見ても少ない上に、地方だとこういった理由でデータサイエンティストの職業を諦めないといけないのでしょうか?

そんな悶々と悩んでいる時に、WiDS HIROSHIMAアンバサダーの菅由紀子さんに出会います。
菅さんは多くのデータサイエンティストを輩出する為にご尽力され、WiDSの活動を日本で広められた方。
菅さんに色々とご相談させていただいているうちに、私もこの活動をしたい!微力かもしれないけど、声を上げなければ地方は何も変わらないし、自分が楽しく学んでいることを無駄と言われるのは何よりも嫌だ!と思ったのです。
そしてたくさんの方に支えられ、私はWiDSアンバサダーとして活動することを決めました。

アンバサダーとして私にできること

私にできること、それはデータサイエンスを学ぶ楽しさを伝えること。だと思っています。
まさにたくさんの"仲間”が私にしてくれたことです。
私は仲間のおかげで学ぶ楽しさを知り、興味を持ち、このような活動をするまでになりました。だからたくさんの人に学ぶ楽しさを伝えたい。
そしてその想いは誰にも負けません。

まずはデータサイエンスは何かを知ってもらい、興味を持つことで、志が同じ”仲間”ができれば、学びは楽しくなります。
そして仲間が増え、各地でコミュニティができることで地方のデータサイエンスの認知度は上がり、データサイエンスのスキルレベルをエリア全体で底上げすることで、地方でもデータを使った課題解決や産業創出が可能となり、地方で活躍できるデータサイエンティスト輩出が可能なのではないかと考えています。

また女性はライフステージや年齢によってキャリアを諦めないといけない場面が出てくるかもしれません。
データサイエンスのスキルさえあれば『場所も年齢も関係なく働ける』ことが可能になるのではないかと考えています。

地方だからやっても無駄なんてことはないはずです。
はじめは小さい輪かもしれないけれど、ワクワクするようなことをしていると人は集まり、それをどんどん大きくしていくことで、『地方だからこそできること』が多くなるのではないのでしょうか。
私はそれをデータサイエンスを学ぶ楽しさを伝えることで叶えたいと思います。

5月14日にシンポジウムを開催します。

WiDS SHIKOKUは2022年5月14日より本格的に活動をスタートします。
それに先立ち、香川県三豊市でWiDS SHIKOKUシンポジウムを開催いたします。
WiDS SHIKOKUシンポジウム参加お申込みはこちら
https://wids-shikoku.jp/

私の人生を変えたもう一人の女性(この話もまた後日)、早稲田大学でロボット工学を学び、現在東京大学大学院で基礎老化学のご研究をされている女優のいとうまい子さんの基調講演
【輝く女性はエイジレス~女優・いとうまい子が研究者として生きる理由~】

そして、農業の生産、流通、アグリテック、人材育成をキーワードに、さまざまな課題を解決する様々な事業を展開している加藤百合子さんの基調講演
【情報は成長のキーファクター~集める・整理する・共有する~】

お二人のご講演いただくタイトルをお伺いした時に、私自身がワクワクするような内容だったので、わぁ~!!早く聞きたい!!と声を上げてしまいました!本当に楽しみです!

大きな初舞台でとても緊張していますが、
今回のシンポジウムでデータサイエンスを学ぶことへの楽しさと勇気と希望を伝えられたらなと思っています。
WiDS SHIKOKUシンポジウムはオンラインでご視聴可能ですので、ぜひ多くの方にご視聴いただけますと嬉しいです。

男女関係なくお申込み可能で、無料です。

開催地でもある三豊市は、現在国内外からとても注目されている日本のウユニ塩湖と呼ばれる「父母ヶ浜」や桜の名所「紫雲出山」など自然豊かな場所。
そして三豊市では、みとよAI社会推進機構「MAiZM」というAI人材育成や課題解決に力を入れている機関があります。また東京大学大学院松尾豊教授のサテライトゼミもあり、市を上げてAI人材育成やデータサイエンス教育に力を入れているのです。
今回私たちの理念にご共感いただき、共催として三豊市様にご協力いただけることになりました。

開催場所はすごく交通の便がいいとは言えない場所ではありますが、
自然豊かな場所で日々の喧騒を忘れ、いつもとは違う場所で学ぶことでワクワクしたり、自分自身を見つめ直してもらったりできるきっかけになってもらいたい。そしてそこで”仲間”と出会ってもらいたい。それが、地方で(それも少し不便な場所で)開催する意義があると思っています。

そして私の人生を変えてくれたたくさんの人に、少しでも恩返しするためにも、一人でも多くの人にデータサイエンスを学ぶ楽しさを伝える活動をしていきたいと思います。

今後活動を通し、少しでもデータサイエンスについて興味を持っていただけましたら嬉しいです。
皆様のご参加お待ちしております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?