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FPが自宅の火災保険の更新を検討する(3)戸建て・擁壁

火災保険の話、続きです。
今回は保険会社によって、同じ保険内容でも保険料が違ったり、オプションのつけ外しの自由度が異なることを書きたいと思います。
ちなみに洪水などで自宅が水につかった場合に保険が出る水災の話ですので、マンションの3階?以上に住む方は関係ないと思います。
マンションの地下駐車場にあるクルマが水没したときの保険は自動車保険になりますから、火災保険とは関係ありません。

前回、自宅が坂道にあるので洪水にはならないから水災を外して保険料を下げようか検討していることを書きました。
ただ、坂道の途中にある家なので、擁壁がありますが、これが崩れた時に保険金が出るのか、A社とB社の二社に問い合わせをしました。
その結果
A社: 擁壁および土地の崩壊を防止するための構造物は、 保険の対象に含んでおりませんため、擁壁は補償対象外です。
B社: 建物契約で補償されます。
ということで、B社の方が良さそうに思えました。
しかし、水災で保険金が出る条件は厳しいのです。一般に水災で保険金がでるのは

  1. 保険の対象となる建物や家財に、再調達価額の30%以上の損害が生じた場合

  2. 床上浸水が生じた場合

  3. 地盤面より45cmを超える浸水により損害が生じた場合

なので、そもそもこれに当てはまらない場合は、擁壁に損害があっても保険金は出ません。大雨等で擁壁だけ壊れても家屋自体に影響がなければ保険金出ません。
そうなると、水災なしの契約を選ぶことになります。ところがB社では水災を外すと火災・落雷と風災・雹災・雪災しかつけられないプランしか選べなくなります。我が家は二階建てで二階にも水回り設備があるので、水濡れのオプションを選びたいのですが、どうもそういうプランは標準的にはなさそうです。
結局、A社を選びました。A社は水災の有無は他のオプションの有無とは関係なく自由に選べます。

最近局所的な大雨が増えたので、平地だと予期せず洪水になることもあり得ますので、水災をつけることを推奨するのは分かりますが、我が家のように水災が不要な住宅もありますので、もう少しプランを柔軟にしてもらいたいものです。B社で水災をつけないプランはマンションのみなっているので、マンションにお住まいの方はB社も検討の価値があるとは思います。

平地に一戸建ての自宅をお持ちの方は、自治体のハザードマップをみて、自宅が浸水する可能性がないか確認して下さい。また、河川の氾濫だけでなく、下水のオーバーフローで浸水なんて事も実際ありますから、そこも良く確認して下さい。保険料安くするために水災を外してたら床上浸水になってしまったなんてことになったら泣くに泣けませんから。

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