Hal

音楽や映画の、超個人的感想。レビューではない。映画はネタバレ含みます。

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音楽や映画の、超個人的感想。レビューではない。映画はネタバレ含みます。

最近の記事

『Portrait de la Jeune Fille en Feu(燃ゆる女の肖像)』

画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。身分を隠して近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。キャンバスを挟んで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに、恋におちる二人。約束の5日後、肖像画はあと一筆で完成となるが、それは

    • Cheap Queen / King Princess

      King Princessのデビューアルバム「Cheap Queen」。 まさかの、1作目である。 彼女の音楽はどれも、聴けば聴くほどはまってしまういわゆるスルメ系だ。 正直、一番はじめに聴いた時には「おー、ポップだな、いろんな曲があるな」くらいの印象だった気がする。 アルバムのジャケットに写っているのも、ドラァグクイーンに扮した不思議な人で、King Princessという人物もその曲も、なんとなく掴み所がない。 最初に聴いた瞬間からカミナリに打たれた!みたいな衝撃があっ

      • はじめに

        音楽を聴いて、映画を観て、 顔がにやけてしまったり、思わず「ははっ」と笑い声が出たり、 涙が出たり、苦しくなったり、その後しばらく放心状態になったり、 とにかく色々な感情が私の中に押し寄せて、 そして、「ああ、良いなあ、好きだなあ」と感じる。 音楽や映画を通して得られる「ああ、良いなあ、好きだなあ」という感覚が、 私はとても好きだ。 ふと、この「好きだなあ」という感覚を、もう少しよく考えてみたいと思った。 私は一体何に感動してしまったのか? その時どんなことを考えたの

      『Portrait de la Jeune Fille en Feu(燃ゆる女の肖像)』