今更だけどオンラインって

プロフィールに記載してある通り私は大学生である。世間では大学生には人権がないのか?のような趣旨の記事やTwitterでの投稿を定期的に見ている。私はこの大学に行けない現状に嘆くだけであるのは余りにも愚かなことであると思う。

確かに私も大学一年生だからわかるが、友人を作る機会を失ったことは非常に大きいし、新歓や多くのサークルのビラをもらう事も楽しみにしていた。そして今も心のどこかで少しそれを期待している自分がる。なんなら入学式だってやりたいのだ。突然現れた謎のウイルスに世間が動かされて大学もオンラインにすると大学公式サイトで告げられた時は非常に憤りと青春を喪失したような虚無感に襲われた。オンラインでの淡々とした講義が味のないガムを噛んでいるような感覚で非常につまらなかった。本当はキャンパスでみんなで楽しく講義を受け、空きコマで遊び、遊びに行く。この本来の予定が壊された時は心の中で発狂と号哭を繰り返した。少し大袈裟な表現かもそれないが、人との触れ合いが好きでそれを重んじる私からすればそれくらい衝撃が大きかったのだ。でもそんな悲観してばかりの自分に嫌気がさしたのだ。

オンライン講義になって人との関わりは持てないが、自分の時間に当てられる事に少しして気づいたのだ。きっかけは睡眠時間だ。本来は一限があれば朝早く起きて大学へ向かわないといけない。しかしオンライン講義だと講義開始10分前に起きてとりあえず講義に潜れば出席は確保できるのだ。その後に歯を磨いたり朝食を取れる時間のありがたさに気がついた。そしてあとは趣味に没頭した。したというか今もしているが。好きな音楽を漁りに漁りまくったり、好きな漫画を読み返したりしている。作曲にも興味があるから今少し手を伸ばしている。歌詞を書いているだけだけど(笑)それらに加えて、映画鑑賞という素晴らしい趣味も増えた。自分に使う時間が増えたからこそ送られてきた素晴らしい産物である。

趣味にくわえて高校時代疎遠になりかけていた小学校や中学校の頃の友人と遊んだりご飯を食べに行く機会が格段に増えた。みんな考えることは同じなのかもしれない。その人達と過去の思い出を笑い合い、いじったりいじられたりして楽しんでいる。そういう時間が高校時代少なかったから増えたことがかなり嬉しかった。あとは物理的に距離が遠くなった高校の友達と定期的にあって遊んだりもしている。未来に悲観していた自分が過去に讃歌を送る事になるとは思っていなかった。

この1年間(まだ経ってはいないけど)新たな出会いというのは決して多いわけではなかったが、新たな趣味や今ある趣味を謳歌するきっかけや、過去の思い出を新鮮なものにする良いきっかけを与えてくれたという点では相当感謝しているところもある。結局は物の見方なんて角度とふとしたきっかけで大きく変わる物だなと思った。そんなこの頃である。

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