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子育てとイヌ育て〜お迎えした後のお話。〜


みなさん、こんにちはこんばんは(^^)

ドッグトレーニングWhoopieのたかしまひかりです。

さて、前回から、子育てのイヌ育ての違いについてつらつらと書いています。

前回の記事はコチラ↓


今日は、イヌをお迎えした後のお話を、子どもを出産した後と比較してみたいと思います。


【出産した後=お迎えした後】


〜子どもの場合〜

出産したら、まずは子どもの状態を医師にチェックしてもらいます。
そして、数日間の入院では、助産師というプロのサポートを受けながら、実際の赤ちゃんのお世話に少しずつ慣れていきます。

当たり前のことですが、プレママ教室で聞いた通り・本やネットで勉強した通りにはいきません。
「ミルクは3時間おきに」と言われても「2時間で泣いてるんですけど?!」ってなります(笑)
この期間には、不安なことや心配なこと、分からないことを助産師さんに心ゆくまで聞くことができます。

退院してからも、助産師さんから電話があったり、保健師さんが家庭訪問に来てくれて、些細な質問にも答えてくれます。
ちょっと気分が落ち込んだ時には、ゆっくりお話を聞いてくれたりもするそうです。

何かあったら相談できる先があること
どこに連絡すれば良いかを知っていること。

それは、初めての妊娠・出産で分からないことだらけの私にとっては、まるでお守りを持っているような心強さがありました。



〜イヌの場合〜


イヌの場合は、「どこからお迎えするか」によって大きく変わります。

前回の内容にも重なるところがありますが、ブリーダーさん・保護団体さんの場合はその後の定期的な連絡があったり、飼い主さんの疑問や不安をサポートしてくれたりといった、アフターフォローがあるところも多いです。
ただ、そういったことが全くないブリーダーさん・保護団体さんも存在しています。
ペットショップさんの場合は、そういったアフターフォローがあるお店はさらに少ない印象です。

私は、子育てと犬育てのとても大きな違いはココにあると感じています。

子育ての場合は、こちらが受け身でいても、それぞれのプロに相談したりお話したりする機会が半ば強制的に設けられます。

一方、犬育ての場合は、飼い主さんが能動的に動かない限り、飼い主さんと愛犬さんにとって必要なプロに繋がることは出来ません。
医療機関にかかることすら、飼い主さん次第。
それが、今の日本でイヌを育てる環境です。

事前に勉強をして準備しておくことは、もちろん必要なことです。
ですが、イヌも人間と同じで、勉強した通り・本やインターネットで調べた通りにいかないことの方が多いです。

ですので、お迎えする前の準備と同じくらい、お迎えした後に、その子について一緒に考えたり必要な情報を教えてもらえたりするプロを見つけておくことも必要なことです。


では、そのプロとは一体どんな人なのでしょうか。

イヌのプロといっても、色々なプロがいます。

トリマーさんはスキンケアのプロ。
獣医さん、看護師さんは医療のプロ。
ブリーダーさんは繁殖のプロ。
もちろん、「トリマーさんはスキンケアのプロだからトレーニングに関しては素人」というわけではなく、むしろトレーニングに関してもプロと言えるトリマーさんもたくさんいらっしゃいます。
繁殖に関してもプロといえるトリマーさんや、スキンケアに関してもプロと言える看護師さんなどもたくさんいらっしゃいます。


では、ドッグトレーナーは何のプロなのか。

トレーニング・しつけのプロであるのはもちろんなのですが、私は自分のことを、イヌとの「暮らし」のプロだと思っています。


「暮らし」

もう少しお堅い言葉でいうと「環境」

イヌをお迎えするにあたって、おうちの環境を整える。
いわゆるトレーニングやしつけをしなければならないような問題を予防する環境をつくる。
トレーニングやしつけに取り掛かる前に、まずは今よりも良くない状況にならないようにする環境をつくる。
その上で、その子に必要なトレーニングに取り組む。
これが、私の「トレーナー」=イヌとの「暮らし」のプロとしてのお仕事です。


トレーナーといっても、私のような「暮らし(=環境)」のプロもいれば、ドッグダンスのプロ、アジリティーのプロ、警察犬を育成するプロ、訓練競技会に出るための行動をイヌに教えるプロもいます。
先述のように、トレーナーの中でも複数のプロを兼ねている人もたくさんいますし、どれか一つを突き詰めているプロもいます。


私の経験上、子犬を迎えた飼い主さんが最初にぶつかるお悩みは、トイレトレーニングと甘噛みであることがほとんどです。
その後、少し月齢を重ねてくると、お散歩で人やイヌに吠える・インターホンで吠える…といった、吠えに関するお悩みが増えてきます。
これらは全て、飼い主さんとイヌが暮らす家(+その周辺)で起こり、飼い主さんの行動によってその行動が定着したり悪化したりすることが多いものです。


つまり…
お迎えした子が、これから最も長い時間を過ごす家の「暮らし」と、飼い主さんの行動を含めた、イヌを取り巻く「環境」のプロであるドッグトレーナーを見つけておくこと。
それが、これらのお悩みを未然に防いだり、これらの行動が現れた時にできる限り早く対応して最小限に留めたりするために、とても大切なことだと言えます。


とはいえ、「ドッグトレーナー」の中にも、ドッグダンスやアジリティーなど、色々な分野のプロがいるのは先ほど述べた通り。
その上、トレーニング方針も様々です。
私は「恐怖や苦痛を与える方法や強制的な方法は一切使用しない」というポリシーを持ってお仕事をしていますが、トレーナーの中には、こういった方法は「場合によってはやむを得ない」と考えている人もいれば、「そういった方法を取らなければイヌにナメられてしまうから、絶対に必要だ」と考えている人もいます。
いざトレーナーを探そうと思っても「どの人がいいの?」となるかもしれません。

だからこそ、お迎えする前に飼い主さん自身が学ぶことが大切です。

飼い主さん自身が、イヌについての正しい知識を持った上で、どんなふうにイヌを育てたいか・どんなふうにイヌと暮らしたいかを具体的に想像することができれば、「どんなトレーナーが私たち家族に合っているか」が自ずと見えてくるはずです。

では、どこで・誰が、そういった知識を教えてくれるのか。
YouTubeやインスタで見るキラキラした面だけではない、イヌが家にいる暮らしを、誰が具体的に教えてくれて、一緒に想像してくれるのか。

これもまた、「暮らし」のプロであるドッグトレーナーです。

金銭面の人生設計を相談するのがファイナンシャルプランナー。
結婚式のイメージを一緒に作り上げたり、具体的な内容を決めたり、金銭面についても相談できるのがウェディングプランナー。

これらと同じように、イヌがいる暮らしを(犬を迎える前から)具体的に想像できるような知識や情報を提供したり、問題が起きることが予想できた時にはそれを未然に防いだりしながら、飼い主さんの希望をできる限り叶えるのが、イヌとの「暮らし」のプロであるドッグトレーナーです。


ですので、イヌを家族に迎えたいなと思ったら、ぜひ気軽にドッグトレーナーに問い合わせをしてみてください。
何ヶ所かの結婚式場の見学に回ったり、何人かのファイナンシャルプランナーさんの無料相談に申し込むのと同じように、気軽に何人かのドッグトレーナーに問い合わせをしてみてください。
その中で「この人の言ってることはスッと入ってくるなぁ」とか、「この人が提案してくれるような暮らしがしたいなぁ」のように思った人に、実際のサポートをお願いすると良いと思います◎

もちろん、私自身も、未来の飼い主さんである方たちと出会う場所をもっともっと作っていきたいなと思っています。
ただ、子どもを出産する時とは違って、「飼い主さんが能動的に動かなければ、必要な情報や知識を得ることが出来ない」というのが現状です。


だからこそ、もっと気軽に・もっと気楽に、そしてもっと早くに、飼い主さんが「私たち家族に合っているな」と思えるドッグトレーナーを探してもらえたらとても嬉しいです◎


今日も長くなりました…(笑)

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!





Dog training Whoopie たかしまひかり

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