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Webtoon事業部を支える若きディレクションリーダー

楽しいと思えることを仕事にしようと考えた

── まず最初に、自己紹介をお願いします。

フーモアwebtoon事業部のディレクションチームリーダー、根本です。
週刊連載作品を3本、立ち上げ中の作品を1本ディレクションしています。
現在は担当作品を後輩に引き継ぎつつ、マネジメント業務も行っています。

── 根本さんは新卒でフーモアに入社されたんですよね。きっかけは何だったのですか。

元々こういう見た目なので、エンタメとかベンチャーとか向いてそうだねと言われてたんですよ。でも私は天邪鬼なので、みんなの予想通りになるのが嫌で、それなら大手金融みたいな全然逆の会社で働こうかと考えてました。元々商学部だったので、金融系を選ぶ人は多かったですし。
就活が始まる時期にwantedly(ベンチャー企業向けの就活アプリ)をダウンロードしたら、フーモアからスカウトをもらって、あれよあれよという間に選考が進み、内定が出たのが大手の就活解禁の前でした。普通の就活をやるかやらないか迷ったのですが、自分が好きなこと、楽しいと思えることを仕事にしたほうが辛くなりにくいのではないかと考えフーモアに決めました。

── リクルートスーツ姿の根本さんは存在しなかったのですね。

ゼミの発表でしか着てないですね…(笑)
フーモアの面接も落ち着いた私服で行きました。
スカウトされたwantedlyのプロフィールには、なぜか過去の髪色をポートフォリオとして載せたりしてました。

大胆なポートフォリオだが、彼女の人柄の良さがにじみ出ている

── (髪色のポートフォリオを見て)これは…美容院で見せる時には役立ちそうですね。
フーモアに入社した際の印象について教えてください。

人事の髪色が緑だったり明るくアクティブな感じだったり、派手めだったので、若い人が多いパリッとした会社なのかな?と予想していましたが、意外とベンチャー企業ならではの「生き急いでいる感」というよりは、地に足つけて落ち着いている印象でした。社員さんも熱血というよりは穏やかな感じで安心しましたね。

── 根本さんは熱血系ではないんですね。

そうですね。
マンガの主人公みたいに、努力すれば上手く行く!というよりは、
努力をしても上手くいかないことはあるので、そこは冷静に分析したいタイプですね。

── 堅実ですね。最初に配属されたエンタメデザイン事業部(現在は事業開発部)からwebtoon事業部に異動したのは入社して2年目のことだったとか。

マンガ事業部からwebtoon事業部が独立して、とにかく人手が足りないということで井本さんから声をかけていただきました。
元々webtoonをよく読んでいたわけではなかったのですが、早いうちに新しい経験をしてみたいと考えていて、新規で立ち上がったwebtoon事業部ならそれができるのでは?と思いOKしました。

自分が良いと確信したらすぐやってみる


── フーモアのwebtoon事業部の特徴について、教えてください。

AD(アートディレクター)の組織がしっかりしていて、高いクオリティが出せるところと、オリジナル企画の作品ではなく、原作をいただいて制作しているところですかね。
ディレクターは、いわゆる「編集者」とよばれる人とはスキルが異なっていて、クオリティや週刊連載を担保するディレクションに特化しています。そのため、ディレクターとしては、結構安定して成長できる環境かなと思います。
メンバーはとにかく穏やかな雰囲気ですね。前向きで、失敗を引きずらない人が多いなと感じます。関係性としては、高校生の時の人間関係が近いかもしれません。

── 高校生のような関係性、というと?

大学生になると、みんなそれぞれ別の授業を取って、別のバイトをして、それが全部被る人はいないですよね。みんな個々人の生活に主軸があるのかなと。そういう状態よりは、高校生が全員で同じ授業を受けてみんなで同じ生活をして団結していくように、同じ目的に向かっていく一つの組織としてまとまっている感じがありますね。

── 個々人の強さを軸にしているというよりかは、組織として強くなっているということですね。上司にはどんな印象がありますか?

井本さん(事業部長)も、芝辻さん(フーモア代表)も、どちらも少年のような心を持っていますね。二人とも強化系パワータイプ!という感じで、芝辻さんは特に猪突猛進な印象です。わたしはどちらかというと、王道ではなく、裏で手を回すいやらしいタイプなので…(笑)

デスクトップは担当作≪デモンズ・クレスト≫のキービジュアル

── (笑)。webtoon事業部での業務はいかがですか。

関わる作家さんが増えたのは楽しいし励みになりますね。以前の事業部では、一人の作家さんと作品を作っていくことが多かったのですが、webtoonは完全に分業制なので。1つの作品で最低5人の作家さんがいるとして、3作品担当していたら15人ですよね。曜日ごとに違う作家さんとコミュニケーションを取るのはすごく新鮮です。
また、ストーリーを伴うクリエイティブを作るのは、一枚絵のイラストを作るのとは脳の違う部分を使っているかのような感覚があります。ストーリーを見せつつ、週刊で連載するための最適な制作ラインやクオリティを考えることは苦労や発見の連続でした。

── 根本さんはフーモアに入る前は自分で絵を描いたりすることはあったんですか。

投稿したりはしていなかったのですが、描くことは結構好きでしたね。
ただ、クリップスタジオは使ったことがありませんでした。

── え、そうだったんですか!?

はい。でも部署に入ったときはなぜかクリスタがめっちゃ使える人間だと勘違いされてて…。
私は負けず嫌いなので、使えないと思われるのが嫌で、全部自分で調べて色々な機能を覚えました。調べれば何とかなりますね。(笑)

── そんなことがあったんですね。他にwebtoon事業部で大変だったことはありますか?

異動したてでいくつか作品を引き継いだ際に、安定して進行している作品だよと言われていた作品が、フタを開けてみると週刊連載化できていなくて…。
特に着色に時間がかかっていて、着色~仕上げの工程を担当している作家さんにかなりの残業をさせてしまっていました。
新たに中間塗り担当の作家さんをアサインしてみたのですが、その原稿を元々の作家さんが調整するのに時間がかかってしまい、永遠に残業が減りませんでした。かなり大変で、本当にこれを改善できるのかと頭を抱えました。

── そこで出た解決案が、カラーラフですね。

いち早く最新の手法を取り入れ、ナレッジを共有してくれるディレクターの鏡だ

元フーモアの社員だった方からカラーラフという手法を提案していただいて、早速試してみたら、意外と上手くいきましたね。

── 結構何か良い手法とかあったらすぐ試してみたくなるタイプですか?

試すことの方が多いですね。
自分の課題に対してそれが良いアプローチだと確信したらやってみるようにしています。
逆に言うと、「なんかこっちの方が良い気がする」くらいの感覚ではやらないですね。

大切なことはちゃんと状況から判断して考えているかどうかだと思います。
物事を変えるには犠牲が伴うわけじゃないですか。例えば、カラーラフを取り入れるということは、一工程増えるということですよね。その場合、工程を増やすために納品タイミングをずらすので、その月は週刊連載ができていない状態だったりします。そういったネガティブ要素に対して、責任を持つのがディレクターの仕事だと思います。

根本がいたから組織が大きくなったと言われることが目標


──
なるほど。思考を積み重ねたうえでトラブルを乗り越えてきているのですね。根本さんは、プレイヤーとしてはもちろんのこと、
ここ半年はディレクターリーダーとして新人を指導していく立場でもありましたが、そのあたりはどうでしたか?

新しいメンバーが5人入ってディレクター陣が一新して、みんなほぼ未経験だったので土台を整えるのがとにかく大変でしたね。
まずは全員のことを良く知るために会話をしていこうと考えました。1on1の時間では、それぞれ全員がやりたい形で自由に話してもらうことにしました。上司のやり方によって合う合わないがあると思うので、まずは相手にある程度選ばせることで、思考の方向性を見たいなと。
早くプレイヤーとしてできるようになってほしいというのはそこまでなかったですね。でも仕事でできないことが多いって辛いじゃないですか。だから早めに答えを教える。そして答えを教えるために、色々なタスクを振って、わからないことを早く見つけてもらう、そんな風に以前はマネジメントしていました。
最近では少しやり方が変わってきていて、仕事のロジックというか、考え方の流れを説明するようにしていますね。作業だけではなく、メンバーに考える時間を作ってもらえるようにしてほしいと考えています。

どんなに忙しい時もメンバーとのコミュニケーションは欠かさない

── 今後の仕事の目標は何ですか。

一番は、4作品を安定して担当できる人材を育てたいですね。
今はどうしても属人的になってしまっているので、新人メンバーが入社して半年後には、安定して3本担当できるような組織を作っていきたいと思います。
自分の手でヒット作を出したい!というよりは、根本がいたから組織が大きくなったと言われる方がモチベーションになりますね。バラバラの数字を順番通りに並べるような、ぐちゃくちゃになっているものを整理するのが好きなタイプなので。

プレーヤーとしては、やっぱり、担当している作品売れてくれ~!!と思いますね。
しっかり作品を売って、関わってくださっている作家さんの名前を世に出したいなと。
これはフーモアの信念でもあるのですが、そうやって作家さんの活躍の場を広げていきたいなと思っています。

webtoon事業部は勝負の年。どんどん事業を拡大していくので、安心してフーモアに来てほしい。


── フーモアに向いているのはどんな人でしょうか。

明るく前向きで、メンタルが安定している人ですかね。失敗は誰にでもあることなので、
少しのミスで自己否定に入る人よりは、切り替えて頑張れる人が良いですね。
また、チームプレーが好きで、作家さんに敬意を払って仕事できることが重要ですね。webtoonの制作はたくさんの作家さんがいてくれることで成り立っているので。私が私が、という自己顕示欲の強い人よりは、作家さんファーストで動くことが大切になります。

採用の際に見ているのは「他責ではないか」という点は大きいですね。新卒採用だと、学生時代の失敗した経験を聞かれることがあると思うのですが、その失敗の理由を他人のせいにしてしまう人は合わないなと思います。そういう人って、例えば自分の担当した作品が思うように売れなかった時とか、上手くいかなかった時に、自分以外に原因を置いてしまうんですよね。そうではなくて、自分で責任を持って努力していくことを基本的な考え方として持っていただきたいなと思います。意外と技術的なことよりも、自分のことをしっかり分析しているか、ということに重きを置いているので、しっかり自己分析をしてきてほしいですね。

── 最後に、一言お願いします。

今年webtoon事業部は勝負の年です。
ディレクターはとにかくチャレンジを続けていって、どんどん事業を拡大させていきたいですね。
そうやっていけば、2024年には事業部としてのしっかりとした地盤ができてきていると思うので、新しい人には安心してフーモアに飛び込んできていただければと。
お待ちしております!

最後に、弊社募集についてです。
■募集職種
◎制作アシスタント
 各工程における制作アシスタント業務になります。
 ・ネーム(絵コンテ)担当
 ・背景線画担当
 ・着彩担当
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◎アートディレクター(作画監修)
 Webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
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◎ディレクター
 Webtoonの制作進行管理と品質管理になります。
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■問い合わせはこちら
 株式会社フーモア 担当:井本洋平
 TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com

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