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新卒1年目がWebtoonを制作してみた件について

はじめまして、フーモアwebtoon事業部の車塚です。

最近寒暖差が激しく、服装のチョイスをよく失敗します。昨日は平均気温24度だったにも関わらず厚手の真っ黒いシャツを着て太陽の光を全て吸収しました。非常に暑かったです。季節の変わり目の服装難しい……。

さて今回ですが、私がwebtoon事業部の立ち上げから今日までどんなことをしてきたのかをお話しようと思います!
webtoonスタジオの始まりを包み隠さず書くつもりなのでどうぞ読んでみてください。

①立ち上げ前(2021年2月~8月)

当時私は新卒一年目で漫画事業部に属しておりました。その頃はまだwebtoon事業部はなく、漫画事業部の中でwebtoonを1.2本ほど作っていて、私はそのアシスタント的なことをたまーにやっておりました。(線画や着彩の微調整、写植など)

そんな中フーモアとしてもwebtoonに力を入れていくために事業部として動こう!となったのが8月頃。私は漫画事業部かwebtoon事業部のどちらかを選択することとなりました。もとよりオリジナルマンガを自分で描いていたことや、クリップスタジオの知識がある程度あることからwebtoon事業部への移動を決め、立ち上げタイミングで運よく新規事業部のメンバーになることが出来たのです。
webtoon事業部に配属が決まった時は「今までより活躍できる場面が増えそう!」と期待に胸をふくらませておりました。

②立ち上げ初期(2021年8月~10月)

さて、事業部として一応の形は出来上がりましたが当時私を含めてメンバーは4人で、制作進行で実質動き回っていたのは3人でした。

似顔絵_トリミング用

↑事業部初期メンバー 3人共バイタリティの塊です。

立ち上げ初期はまず、作品を作るための線画作家の獲得に勤しみました。毎日毎日pixivに2~3時間ほどかじりつき、手当たり次第にスカウトメールを送る日々。ただ、webtoonという言葉の認知度がそれほど高くないことから中々上手く進まず……。1日20人にアタックして全て玉砕した日にはデスクに突っ伏して絶望したりもしました。

「分業制でネームは別の人がやるのならばイラストレーターさんでも問題ないのでは……?」
「メール文面に魅力がないのでは?」「メルマガ打って大々的に公募した方が効率良いのでは?」など事業部内で思案し、なんとか作家さんを地道に獲得していく毎日でした。

③立ち上げ中期(2021年10月~2022年2月)

作家も何とか集め、企画も10本ほど同時に走り始め、ついにこの頃から制作が始まりました。webtoonの制作は分業制のため1作品を作るために少なくとも、ネーム、人物線画、背景線画、着彩の工程に分かれます。

結果どの工程でもつまずきました。

まずネーム、横読みを縦にするだけじゃ現在の韓国webtoonには到底かないません。縦読みのメリットデメリットを制作しながら洗い出し、作家さんにFBを出していきました。その他にも現在のヒット作を読み漁り資料を制作しながら個人でもノウハウを貯めていきました。

次は線画です。
これは単純にネームを線画に起こすのですが、問題は納期です。webtoonは1話70コマ(横読みだと14ページほど)の漫画です。週刊連載では妥当物量なのでは?と思うかもしれませんが、線画作家さんがネームを書いてる訳では無いのでキャッチアップが必要です。加えて初期の頃は作家さんに描き馴染みも無いため中々スケジュール通りの進行が難しく……。作品によっては線画アシスタントを入れて2.3人体制での制作に切り替えたりして、何とか週刊で線画があがるように努めました。

最後に着彩。
これはそもそも週刊化を作家さん1人で出来るものではありませんでした。
初めのうちは1人にお願いしていたのですがどの作品も作家さんへの無理を強いた上で成り立っていたので、早急に体制を変更しました。下塗り作家さんの追加です。作品によっては更に仕上げ工程の作家さんを追加してます。なんといっても着彩は最後の仕上げで。作品のクオリティを大きく左右するので人数とコストを割いてでも磐石な体制を作りました。
結果、制作初期は4工程に各1人ずつ作家さんを配置して……と考えていたのですがしっかりしたラインを安定させるにはその1.5倍ほど人員が必要でした。

似顔絵_トリミング用3

週刊でフルカラー70コマの漫画を作る恐ろしさを感じた日々でした。

④現在(2022年2月~5月)

現在は制作ラインの安定を目標にどの作品も進んでおります。半分以上のラインは安定しており、週刊で着色された原稿が出てくるものが増えました。
事業部メンバーも今では作家さんやアルバイトの人を含めると70人ほどの組織になりました。3人で作家集めに血眼になって鬱になっていた頃が懐かしいです。

立ち上げからメンバー全員、それこそ代表の芝辻さんまで巻き込んで試行錯誤した結果、安定した制作ラインの基礎が出来たと感じています。

終わりに

webtoonスタジオが乱立している2022年、エンタメに興味ある若い人にとってはチャンスの年だと思います。

なんといっても新しい事業で誰も正解をもたないから、今参入すれば自分のポジションを作りやすいのです。上記に書いたように本当に手探りの進行になるので若手だろうとなんだろうと考えて動いたもの勝ちみたいな所があります。どんな人でもスタートラインは同じです。
これは新卒一年目で新規事業部に居た私が保証できる唯一のことです。webtoonは今、若手が参入するにはもってこいです。

似顔絵_トリミング用4

ということで……
フーモアでは現在積極的にスタジオメンバーを募集しております!
詳しい概要は下記から⤵︎ ⤵︎

■募集職種
◎制作アシスタント
 各工程における制作アシスタント業務になります。
 ・ネーム(絵コンテ)担当
 ・背景線画担当
 ・着彩担当
 ご応募はこちら

◎アートディレクター(作画監修)
 webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
 ご応募はこちら

作家さん、制作進行管理のディレクター、アート面を支えていただくアートディレクターなど募集中です!
その他にもぜひ一度このnoteの他の記事やTwitterなど見てみてください!!

それではまたどこかでお会いしましょう。
車塚でした。

ぜひこちらもお聞きください⤵︎ ⤵︎


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