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22歳

先日、22歳になった。
22回誕生日を迎えたという事実にあまりにも実感が湧かない。

そのぐらい時間が経ったような気もするし、
5歳くらいまではほとんど記憶にないからちょっとなんでも早すぎるんじゃない?というような気もする。


教科書をめくっていた手はいつの間にかマウスを覆いメールを開封するようになったし、
黒の塗装が剥げるまで使っていたSMASHのシャープペンは、ジェットストリームの多機能ペンに替わっていった。
消しゴムは嘘のように減らない。悲しいかな、あんなに好きだった文具に対する拘りは薄れる一方。
最新の文具を持っている人がやけにキラキラして見えたあの頃が懐かしい。

いくら大人になっても感情は変わらない。
いつの時も大切な人を失ったら悲しいし
好きな人に名前を呼ばれたら胸が高鳴るし
朝はできるだけ寝てたいし休みの前の日の夜はどうしようもなくワクワクする。
怒られたくないし、嫌な態度の客が来ればイラっとする。
何も変わっていないはずなのに、大人になっている感覚があるのはきっと対処の仕方が変わっているからだ。

どんなに大切な人とも別れがあると分かっているからこそ、会える時に会うようにするし
仕事の日の朝はけじめをつけてアラームをいくつもセットするし、休みの日は自分の機嫌をとる。
怒られないように日々周りから処世術を盗み、
嫌な態度の客が来れば反面教師にする。
ただやっぱり好きな人には下の名前で呼ばれたい。

変化しているようで変化してないし、
変化してないようで変化している。そんな感覚。自分の“根本”の周りにある砂をハケで払って姿形を常に明らかにして新しい発見をしている反面、「まぁ私だしそうだよな」って思うそんな感じ。
たまに掘り出しすぎて分からなくなることもあるけど、それも人生だよなとか思いつつ生きています。きっとこれからも。

ハッピーバースデー自分

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