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カイロに来て1週間が経ちました

السلام عليكم

早いもので、先週の土曜日でカイロに来てから1週間が経ちました。
最初の1週間は非常に目まぐるしくて、ホテルに滞在しながらルームメイトの友人の家にご一緒させてもらったり、猫に引っ掻かれる事件を起こしたり、アパートの内見をしたりと大忙しでした。

この記事は1週間の軽いおさらいと記録です。
特に有益な情報はないかと思われますが、それでもよければお進みください。

9/12 月曜日はルームメイトと内見に行き、お互いなかなか気に入った物件があったので、早速契約手続きを進め、次の日に入居することにしました。
物件を3〜4個もはしごしたので、帰ってからの疲労は限界を超えており、帰路に着いている際のルームメイトもわたしも、まともな会話はできずゾンビ状態でした。
しかし「家が決まったらホテルの隣のお店でご飯を買ってお祝いしよう!」と決めていたので、帰り際にハンバーガーとジュースを買って、屋上のテラスで乾杯しました🥂エジプトに到着する前から知り合いに物件探しは手伝ってもらっていたのですが、内見の日程調整が進まなかったり、ちょっとしたトラブルがあったりと結局決まらず不安だったので、これで一安心です。الحمد لله

ハンバーガーと搾りたてマンゴージュース
(ルームメイトはサトウキビジュース、おいしいらしい!
試してみたい)


9/13 火曜日は昼間、通う大学の日本語学科の女の子たちに会って、コフタのサンドイッチをご馳走してもらいました。🥹
みんな日本語が堪能なうえに、この上なくやさしくて元気をもらえました。サンドイッチ屋さんのママにもなぜか気に入ってもらえて甘い言葉をかけてもらえたので、(お砂糖ちゃん!みたいな)またすごい猫に食べ物を狙われたのですがとっても心がやわらかくなり、満たされました。
既にチェックアウトして、荷物だけ預けていたホテルに戻ってからは、ルームメイトと合流して、新居に向かいました。アパートはギザ県ドッキーの周辺にあります。大学へはメトロで通うことになります。1時間ちょっとかかるのかな。朝のメトロがどれくらい混雑するのか、全くわかりませんが東京よりはマシと信じます🥶お部屋は一人にしては十分な広さですが、お城のようなおしゃれなドレッサーやチェストがついていてテンションあがります。
今日でちょうど新居に引っ越してから1週間ということになるんですね。早い。

9/14 水曜日は厄日でした。2回目のワクチンを一人で打ちに行ったのですが、Uberで行き先を間違えたり、なんか急に降ろされそうになって一悶着あったり、やっとのことで着いたワクチンセンターは前回よりも混み合っていて時間がかかったりと、シンプルについていませんでした。しかしお医者さんはとっても親切で、日本からアラビア語を学びにきた留学生だと分かると"I'm so happy to see you!!"と言ってくれました🥹しかし不運だったのは今までのに加え、ワクチンを打った後はルームメイトの友人たちとギザの動物園に行く予定で楽しみにしていたのに、時間が押していてキャンセルするほかなくなってしまったことです。とんでもなくしょぼくれたわたしはご飯を買う元気もなくてコシャリをtalabat(Uber eatsみたいなサービス)で頼んで慰めにしました。
まさか初の本場コシャリをこんなシチュエーションで食べることになるとは思いませんでしたが、とってもおいしくてお腹いっぱいになり、ちょっぴり幸福度が上がりました。

もう疲れたのでお行儀悪いですがベッドの上でいただきました。さいこー


9/15 木曜日はルームメイトとジャガイモのシャワルマを食べた後、タハリールにあるJapan Foundationのオフィスでやっていたイベントに参加しました。みなさん将棋をやっていたのですが、お互い未経験で全くわからず、頭にはてなマークを浮かべたまま踵を返すことになりました。チェスはやりますが、将棋の習得はなかなか時間がかかりそう。日本語非母語話者がマスターしている姿には感銘を受けます。また新たにエジプト人の方々と知り合う機会になったのは良かったです。
夜は初めてハン・ハリーリに行きました!🥹
ハン・ハリーリはまさにアラジンの世界のような、迷路みたいな煌めくバザールが続く地域です。
ウンムクルスームに因むカフェに入ったのですが、音楽団のような人たちが演奏しており、ファイルーズをリクエストすると歌ってもらえて少し感激しました。初ハンハリーリ、そんなことからもとても良い夜、素敵な思い出になりました。
よだん: 帰りにはまだ家にないまな板と包丁とハンハリーリで買って帰りました🤣

ハン・ハリーリの一角
もっと狭い路地がたくさんあります


9/16 金曜日はお昼から大きな日用品や家具、家電など生活用品がなんでも売っている大型店に行って、まだ家にないものを一通り買いました。ルームメイトもわたしも細かいことに結構こだわってしまう方なので選ぶのに時間がかかり、同行してもらったエジプト人に「もう早く決めて‼️」と痺れを切らされてしまいました笑 もうしわけない。
彼女の家で夕飯もいただき、初めてマハシー(野菜をくり抜いて中に味付けしたご飯を入れた煮込み料理)を食べました。「ここにいる時は、自分の家だと思って良いよ、困ったらいつでもおいで」と友人のパパにおっしゃってもらえて、エジプトの温かさをひしひしひしひしと感じました。

9/17 土曜日は昼に友人とドッキーにあるイエメン料理を食べに行きました。ずっと小麦粉ばかり摂取していたので、どうにかお米を食べたいと思い、マンディー(アラビア半島で食べられるビリヤニのような料理)を目当てに行ってきました。久しぶりのお米料理、大変ありがたくとっっってもおいしかったです🥹✨エジプト料理ではないのにこんな感激するなという話ですが。イエメン料理はおいしいです。
夜はルームメイトの友人にお誘いいただき、日本人留学生たちと、語学学校の先生などと10人くらいでハン・ハリーリ(再び)にあるアラビア書道のアトリエに行ってきました。右から読むとアラビア語、左から読むとラテンアルファベットの作品や、人や動物のシルエットを形づくる作品など、クリエイティビティに富んだ作品がたくさんあって見応えがありました。アラビア文字は読めても、書道の複雑に入り組んだ文字になるとなかなか何と書いてあるのか分からないのがすこし悔しいです。ネイティブのように、解読できるようになれたらいいなと思います。

お気に入りの章句(Q2:286)、
ドゥア(祈願)をするひとの形になっている

9/18 日曜日は友人とシタデルに行きました。シタデルはイスラーム地区にあり、塀で囲まれた高地の区域の中に軍事博物館や大きいモスクなどがあります。博物館に行って出口の屋台で売っていたアイスクリームを食べ、ムハンマド・アリーモスク(サムネイル)でお祈りをしました。とっても綺麗で広くて感激しました。博物館は疲れていたのと体調が万全でなかったこともありかなり早足で見てしまいましたが、建物の装飾は美しく、エジプトの歴史を一気見できるのでおすすめです。個人的には軍服のギャラリーがかっこよくて好きでした。ご飯を食べて、アズハルモスクでマグリブの礼拝をしました。この日は豪華なモスクで2回も礼拝ができて心が浄化されました。ずっと食べたかった念願のタアメイヤを食べることができて幸せでした。師岡カリーマ・エルサムニーさんの著書「変わるエジプト、変わらないエジプト」に出てきた丸いボール型のタアメイヤ(彼女によると、平べったい形よりも美味しいらしい)を試すことも今回の滞在中の目標(?)のひとつです😙
実はこの日の朝方、ふくらはぎが腓返りになってしまって朝から泣き叫びそうになりました。笑 日本でも寝てる間に脚が冷えるとたまになってしまうのですが、「痛いよー😭」と叫んでいると母が飛んできてさすってくれていたので、自分でさすさすして元通りにしようとしながら、エジプトに来て初めて心細い気持ちになりました。ワンピース一枚で寝るのは良くなかったみたいです。「社会に揉まれ、都会に飲まれ、親の偉大さを知る」、というやつでした。(一時期前になんか流行ってた歌) 
こうして人間は孤独を知り、強くなっていくのでしょうね。



忘れないようにメモ程度に書いておこうと思いましたが、思いの外長くなってしまいました。

1週間生活して、カルチャーショックはおさまってきましたが、方言の聞き取りにとても苦心しています。早口な上にフスハー(正則語)とは語彙も文法も大きく異なり、新たに学ぶ必要があります。
一応春学期にエジプト方言の授業は取って予習はしましたが、今はあまり太刀打ちできていない状態で、たぶん現地の方からしたらとても不自然なアラビア語を話す人になっていると思います。
(その割には、顔つきからエジプト人に間違えられるので心が折れそう)
Uberに乗ったりスーパーで買い物するにしても、日本よりも人と接する機会が多くその敷居が低いエジプトでは、いくらフスハーを極めたいと言っても、方言をある程度習得することなしに生活するのは不可能です。双方の学習のバランスを計画していくことがこれからの課題になりそうです…。

長くなりましたが、今日はここまで

يوم سعيد🌞

早春

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