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正しく恐れる(準備物編)

ごきげんよう。
いつまでも、のほほんと暮らしていたい、しろひつじです。

今回は、わたしが地震に対して準備している物の話を書きます。

わたしは、阪神淡路大震災の揺れを経験しました。
幸い、大きな被害はなくて済んだのですが、恐怖心がなかなか抜けなくて。
ずっと地面が揺れているような気がして、ちょっとノイローゼ気味になりました。その頃のわたしは、災害に対してほとんど備えをしていなかったのです。

怖がるだけの期間を過ぎて、やっと自分の暮らしを振り返るようになれた頃
「もし被災しても、家が無事なら避難所へ行かずに、ここで暮らしを続けていくことになる。事が起こる前になんとかしないと!」
そう思うようになりました。


家具の転倒防止

まずは家具の転倒防止から取り掛かりました。
専用の突っ張り棒を少しずつ買い足していき、タンス・本棚・食器棚などに設置しました。

一緒に転倒防止ストッパーを家具の手前が少し持ち上がるように、かましました。

突っ張り棒を設置するときには注意点があります。家具は前に倒れてくるので、後ろが持ち上がらないように壁に近い方に設置するのが良いそうです。完全に転倒防止できるものではないので、倒れてくる家具の下敷きになる前に、逃げる時間稼ぎをしてくれるものと心得ましょう。
突っ張る力は時間とともに緩んでくるので、たまに点検して締め直すといいです。

ガラス対策

次に取り組んだのは、ワレモノ対策です。
上から落ちて頭を怪我しそうなものは下ろし、出来ないものは耐震ジェルマットで貼り付けました。

家中のガラス窓・本棚や食器棚のガラス扉・姿見にはガラス飛散防止フィルムを貼っていきました。

地震で、ワイングラスなどが棚の中で倒れて割れてしまった経験から、今は紙箱にきっちり並べて引き出しのようにして納めています。お皿の下には滑り止めシートを敷きました。

電気の来ていないときにガラスが割れると、掃除機が使えずに、破片が取りきれているか、いつまでも心配なので、事前に対策しておいたほうが安心できます。

明かり

次は明かりです。
長時間使える災害用のロウソクを用意し、各部屋に置ける数のLEDランプヘッドライトを家族分少しずつ買い足していきました。

ライトに必要なサイズの乾電池を各20個以上は常備するようにしました。

トイレには100円均一で買ったポンと押すだけで点灯するタイプのライトを足元の邪魔にならないところに常設しています。普段は点けることはありません。非常用です。同じタイプのライトを洗面所と台所の壁にも付けました。

いつもはコンセントに差したままにしていて停電になったら点灯するライトを子ども部屋と廊下に設置しました。いきなり真っ暗にならないのは、とても有難いです。

手回し発電機内蔵のラジオ(ライト付き)も手に入れました。スマホの充電もできるので重宝します。結構長い時間回す必要がありますが、非常時ですから文句はありません。
これらは、台風による飛来物で電線が切られて停電になった時に大活躍しました。やはり、明かりや情報があると、安心感が違います。

手を出せていませんが、発電機大容量の蓄電池があればいいのになぁと思っています。

次は水です。
買い物の際に少しずつ、2リットルペットボトルを箱買いして貯めていきました。大人一人で1日3リットルを目安に備蓄しましょうと言われています。4人家族で1週間分となると、7箱要るわけです。期限が5年もつ水もありますが、高価なので普通にスーパーで買える水です。賞味期限が過ぎても、飲料以外にいくらでも使い道があるので、買い足すたびに積みあがっていっています。我が家のキッチンと洗面所をつなぐ通路はこの箱によって完全に塞がれてしまいました。

給水車に水を貰うための折りたためる水タンク(容量5リットル)を各自の非常持ち出しリュックに入れました。容れ物がなくても、大きなゴミ袋を2重にして、リュックやダンボールの中に仕込んで口を結べば水を運ぶことができるそうです。旅行用のトランクに仕込むとガラガラ引いて運べそうですね。段差の事を思うと、あまり欲張って重くしない方が運ぶにはいいかもしれません。

ペットボトルの口に付けるタイプのろ過装置も買ってみました。雨水や水たまりの水を飲めるレベルにろ過してくれるそうですが、これは最後の切り札です。ここまで必要のないことを願います。

井戸のあるお宅が羨ましいですね。

食品

水分の次は食べるものです。
非常食と言えば缶詰ですね。それまでツナ缶・トマト缶以外はあまり買うことがありませんでした。サバ缶・サンマの蒲焼缶・ゆで大豆缶。今では普段の食材にも使います。

レトルトおかゆは個人的に一番おすすめしたい非常食です。赤ちゃんでもお年寄りでも、お腹を壊していても、常温保存可能で開ければすぐ食べられて、水分補給も同時にできて、なんて優れもの!と思っています。シンプルなおかゆの方が好きに味付けできていいですよ。寝過ごした時の朝ご飯にもなります(笑)

飲み物ですが、ビタミン補給を狙って青汁粉末100%野菜ジュース、タンパク質補給にプロテイン粉末豆乳も常備しています。青汁とプロテインは別途水が必要ですけどね。

パック入りご飯・アルファ米レトルトおかずも用意してみました。でも長期間籠城できるほどの数はありません。すぐに食べきってしまいます。

緊急時に使うのは、まず冷蔵庫の中の食材から。傷みやすいものから優先して食べていきます。次に冷凍庫の食材。無駄にしたくないですね。
ちなみに、冷蔵庫には余裕を持った容量を入れるのが良くて、冷凍庫はびっしりギュウギュウに詰め込むのが良いそうです。凍ったもの同士がお互いに冷やし合うので、開閉せずにおけば、停電していてもかなり冷えた状態をキープできるそう。
確かに夏の台風で停電した時、通電するまでの約15時間、開けずにいた冷凍庫の食材は融けていませんでしたよ。

ガスが止まった時の為にガスボンベも多めに備蓄しています。普通の鍋でご飯を炊く方法を知っておかないと、と思っていたのですが、最近土鍋でご飯を炊くようになったので、これでポータブルガスコンロで米飯が出来ると思うと心強いです。あ、お米は洗わなくてもいい無洗米にしています。

暖をとるもの

ガスボンベストーブも手に入れました。我が家の通常は床暖房とエアコンで暖を取っていて、灯油ストーブがないのです。空間を温めるものが全く無いのは辛いですからね。
キャンプの時にテントの床に敷くアルミロールシートも断熱効果があって役に立つと思っています。
よく防災グッズに入っている金や銀色の薄いブランケットシートも人数分以上あり、各自の避難リュックに入れています。
あとは普段の消耗品ですが、ポケットカイロですね。貼るタイプは低温やけど防止のために少し温度が低いそうなので、貼らないタイプを多めに買っています。
湯たんぽも毎冬愛用しています。これも同じお湯を繰り返し温め直せばいいので使えると思います。

トイレ

あと必ず必要なのはトイレ関係!
集合住宅のトイレは、大きな揺れで下水管がどこかの階で外れてしまう可能性があります。だから、流せる水があっても、点検して問題ないことが確認されるまで、流してはいけないのです。理由はわかりますね?外れたのがご自分の部屋の真上だったら…どうでしょう?
なので排泄物を溜めておくための凝固剤の入ったトイレセットが必要です。小・大・回数・人数・日数のことを考えると結構な数が要ることが分かります。なるべく嵩張らずに多く入っているのを備えたいものです。
戸建て住宅でも、断水した場合は必要となるのではないでしょうか。敷地に下水のマンホールでもあれば、直接そこに用をたせて良さそうですが。その点、汲み取りや浄化槽のお宅は問題無くて良いですね。

体を清浄に保つために、大きめのウエットティッシュも用意しておくといいです。赤ちゃんのおしりふきがお手頃です。アルコールとか変な香料とか入っていなくて、肌にも優しいと思います。

トイレットペーパーも、余裕のある内に買い足すように気を付けています。一昨年の不足騒ぎの時も問題なく乗りきれました。

新聞紙ラップもいろいろな事に使える優れものだそうですよ。

伝えたいことがいっぱいあって、わたしには珍しく、なんだかたくさん書きましたが、これが正解というものでもなく、これで万全でもありません。
もっといい方法もあると思いますし、ご家庭によって、必要なものは違ってくるでしょう。自分には何が必要かを考えることが第一歩だと思います。

あなたは、どうなったら安心を感じられますか?

赤ちゃんのいるご家庭だったら、ミルクやおむつやおしりふきももっと必要になるでしょう。もう少し大きな子なら、安心できるいつも食べているお菓子とか、ペットのいる方ならエサや猫砂やおしっこシート(これは人間のトイレにも流用できそうです)を多めに買っておくとか。
決まったお薬が要るかたは、処方箋もすぐ分かるように置いておくと、急に離れた所に避難することになっても、飲んでいるお薬が分かると助かります。
眼鏡の方は、前に使っていた眼鏡を予備として避難リュックに入れておくことをおすすめします。

あの阪神淡路大震災から28年経とうとしています。
わたしは、一つずつ準備するたびに、不安がおさまっていきました。上に書いたものはちびちびと積み重ねてきたものです。一辺に揃えるのは大変です。そのお宅に1番必要な物から手を付ければいいと思います。備えた分だけ「何かあった時の大変さが減ったな」って思えるのが大事かな。備えることで安心できたらいいな、と思います。
少しでも、参考になれば幸いです。

きょうはここまで。
読んでくださってありがとうございました。
大難が小難に転じることを願っております。
どうか皆様、ご無事でお過ごしくださいませ。

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