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"機微"を感じられるように生きたい

"機微"とは
「表面上は分かりにくい人の心の微細な動き、物事の移り変わりのこと」

自分が大切にしていきたいものが、自分の心だ。

心を亡くすと書いて「忙しい」
東京での仕事や生活は常に忙しく、心がどんどん失われていく感覚があった。

朝起きて、とりあえず牛乳とヨーグルト、あればバナナを齧って通勤。
病院での仕事は頭をフル回転させて、回していく。時間がないのでとりあえず食事を流し込む。一人一人に関われる時間が少なくて、次々に時間に追われていく。帰宅して、頭の中を空にするためにYouTubeを見る。就寝ギリギリまでスマホを触り、結局眠りも浅くなる。そしてまた怠い朝がやってくる。

嬉しい、悲しい、一つ一つの感情が感じにくくなる。つらいと感じることをなるべく感じないようにするために、感度がとても低くなってしまう。
空を見ても綺麗だなと思えない。
美しいものを美しいと受け取れない。

夜景を見ても
「みんな夜遅くまで社畜だなあ。大変だあ。」と言ってしまう。

そんな自分の心がすごく嫌だった。

美味しいご飯を食べて美味しいと感じる。
朝日が眩しくて、窓を開けたら空気が澄んでて気持ちいい感覚。
洗濯物の柔軟剤の匂いや、干したての太陽の匂い。
文章を読んで、好きな言葉に出会う瞬間。
新しい命が生まれて、安堵する瞬間のお母さんたちの顔。
赤ちゃんの小さな動きや金色の産毛。

目の前にあるものを、美しいものを美しいとそのまま受け取れる、私はそんな心を持ち続けていたいんだ。

いつか来る人生の最期の瞬間に、
悲しいことを悲しいと受け取れなかった、と後悔するのではなく、
素直な感情で幸せをたくさん感じることができた、と満足していたい。

一旦忙しい環境から離れて時間ができた私。

これから生きていく上で、忙しい場面はこれからもあると思うけど、それでも大切したい自分の軸を身失わないように、どうしたら持ち続けられるのか、考えていきたい。

自分の取り扱い説明書の改訂時期。
ご機嫌の取り方をまずは探る。

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