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猫三匹(マンチカン・スコ・ウェジー)

「あいうえおnote」の「ね」は「猫」。

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上の投稿は、「100文字の世界」を企画された、猫好きなニャークスのヤマダさんを意識して創った100文字の世界。
本日は、ここに写っている三匹の猫についてを全力で語る。

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2015年11月14日、マンチカンの雌が、当時住んでいたマンションにやって来た。

その年は、施設に入っていた母がもう家に戻って来ることは完全に絶対にない、と安堵した年。
娘と息子と、そして当時の私を支えてくれていた心友が、ほぼ同時期に
「猫を飼ったらいいよ、そうしたら疲れ果てた心が少しは癒されるよ」と助言をくれた。
偶然にも「猫」に一致したことに、ふと私の凝り固まった心も少し緩み、小鳥とハムスターと金魚以外は飼ったことがなかった私は、猫ちゃん獲得に走り出す。

さて、私はいったい何の種類の猫を飼ったらいいのか?
それまで全く猫に興味がなかった私には選びようがない。娘と息子の勝手な姉弟会議が始まり、結果「マンチカン」と決まった。

はて?マンチカン?
どうやら、手足が一般的な猫と比べるとかなり短いらしい。
ふむ。
ペットショップにも自発的には行ったことのない私は、ネットで検索を始める。そして、出会ったのがこの仔猫だった。

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か、か、かわいい。
茅ヶ崎のブリーダーさんの仔猫だ。
茅ヶ崎といえば、私の心友のお父さんとお姉さんが住んでいるところ。心友は度々そこを訪れる。ああ、茅ヶ崎ならいいかも、と私は思う。
娘と息子も、この仔猫に快諾。
ただし、お値段がそこそこお高い。。どうするか。。悩む私。
ふたりからの提案で、3人での割り勘にしよう!と(笑)

次の休日に娘と息子と3人で、電車を乗り継ぎ茅ヶ崎に向かった。
同じ家に住みつつも、当時大学生でバイトにも勤しんでいたふたりとは殆どまともに会話を持つことがなかった私。その車内で、私はそれぞれの「今」を知ることができた。よい道程だった。

茅ヶ崎駅のほど近いところに、そのブリーダーさんのお店はあった。
2階に案内され、その仔猫にご対面。(実は、その仔猫と同じときに生まれたもう一匹の雌もいた。どちらにするかは会ってみて決めようと相談済み)
ひと目で、その子に決まった。そして、その意思をブリーダーさんに伝えた。
そして、3人で名前を考えつつの、ニコニコ・ワクワクな帰り道だった。

後日、色々な手続きを終えたブリーダーさんが車でその仔猫を届けてくださった。
それまでに、ひと部屋その子のために用意し、試行錯誤の末に大き目のサークルやあれこれの必需品を用意完了。
その仔猫を迎えた。

生後2か月のマンチカンの雌
名前は「むーちゃん」(由来は忘れた笑)

☟左下が、迎えた次の日のむーちゃんのねむねむ。
(横にあるハリネズミくんを覚えておいて欲しい)
それ以外の3枚は、冬から翌年春にかけてのむーちゃん。

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☟2016年4月のむーちゃんは、まだ仔猫ではあるものの、かなり鋭い眼差しと図々しい態度になりつつある!

親バカをひとつ。
めちゃくちゃ美人さんでしょう!!! 毛並みもベルベットのよう。

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同年4月7日、むーちゃんは避妊手術をした。
避妊手術については、近所の動物医院をいくつも検討したけれど、日帰りもあれば、2泊3日もある。値段も1万円以下から、上は5万近くまで。どうすりゃいいのかわかりゃしない。

わからなすぎて、茅ヶ崎のブリーダーさんに教えを乞う。
「猫に一番いいのは、いかに負担をかけないか。2泊3日なんてダメダメ~。精神的負担が大きすぎる。
ここまで連れてこられる? そしたら、数時間でやってもらえる病院に連れていってあげる」

まじか? なら行こう。
ということで、私の心友に運転をしてもらって一路茅ヶ崎へ。
道中、心友にはいろいろと当時の私の心を話した、そして泣いた。
そしてむーちゃんの手術中は、心友のお姉さんの家にお邪魔した。お姉さんの家でもわんわん泣いた。

☟元気に帰宅のむーちゃん。
かかった費用は、6000円だった。ありがたし。

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さて、その後むーちゃんの人生(猫生)には早々に機転が来る。

むーちゃんの住み家となったマンションは、実はペット禁止だった。
密かに飼っている方はいらしたと思う。特に猫は散歩もいらない。天井も壁も結構厚い安心設計だったから、きっといけると私は踏んだ。

多分、いけた、そのままでも。むーちゃんおとなしいし。(手足めちゃ短いから、高い所にも登れないし)
でも、その前に私の気持ちが折れてしまった。。。

午前の仕事から帰宅して(勤務先が近かったのでお昼は家で食べていた)リビングに入ると、その隣にある扉の奥から「みゃー、みゃー」とむーちゃんが鳴く。
私が入ると、嬉しそうにもっと鳴く。
サークルから出してあげる。
走り回る。勢いあまって、あちらこちらに突進する、ぶつかる。
「ごめんね、むーちゃん、サークルの中はつまらないよね」
「出してあげたいけれど、自由にさせてあげたいけれど、できないんだ」
短いお昼休みが終わると、またサークルへ。ごめんね。

同じようなことは、朝にも。
外出から帰ったときにも。
それを半年続けていた私の心は折れた。
私の心によかれと思ってのむーちゃんは、いつしかまた心を重くした。

そして、その事情をわかってくれた当時の息子の彼女(今のお嫁ちゃん)がむーちゃんを引き取ってくれることになった!
その別れのとき、息子が咽び泣きをしていたのはナイショ。(というか、彼女の家ならいいじゃん?と思うのだけれど、まあ、毎日見られないもんね)

彼女の家(今は実家)は一軒家で広くて、長年飼っていた犬くんが亡くなってから寂しく思っていたというお家で!
むーちゃんは、普段はサークルの中から出て、自由きままに動ける。眠るのだって、間もなく彼女のお布団のなかになったということで。

よかったね、よかったね、むーちゃん。
大切にしてもらって。

☟首の目立たないリボンがカワイイ。
撮るアングルが面白い!(撮影はお嫁ちゃん)

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☟あんなに美人さんだったむーちゃんは、カメラを向けられると変顔をするようになったらしい。
そして、いまだにあのハリネズミがお気に入り!!!
このハリネズミは、実はお嫁ちゃんからのプレゼントだった。

左下のむーちゃんの顔ったら!!!ウケる! 何に怒ってる?
私と一緒に暮らしていたときからそうだったけれど、むーちゃんはとんでもなく怖がりさん。
玄関の扉が開いていたときに、恐々と外を眺めていたらしい。
あまりに小さいときに私が引き取ったから、猫同士のコミュニケーションが不足だったのかもとふと思ったりもする。

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昨年2月入籍、12月にコロナのために延期になっていた式と宴を終えた息子夫婦の家には、その後いつの間にか新しい仔猫が増えていた。

スコティッシュフォールドの雄、ラテくん
色がカフェラテに似ているからの命名とのこと。多分、1歳くらい。
ラテくんは、とっても落ち着いていて、周りを気にする大人な仔猫。
お顔も穏やかだなぁ。

ラテくんは、ペットショップでなんと店員さんの肩に乗っていたらしい。「肩乗り猫」なんているのか?が第一印象だったそうだ。そして息子の肩に乗せてもらったら、そのまま定着。
そのまま連れて帰ったとのこと(笑)

むーちゃんに愛嬌を振りまき「好き好き」をアピールし続けるものの、見事に毎回振られる。諦めずの熱烈攻撃にも、むーちゃんはめげない。その繰り返しの毎日が続いたそうだ。

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そしてそして、これまたいつの間にか登場していた。
ノルウエージャンフォレストキャットの雄、シャルくん
シャルシャルって感じだったから命名、というハテナ?な(笑)
まだまさに仔猫ちゃんで、走り回っている。

むーちゃんに振られまくったラテくんは、シャルくんとすっかり仲良しにった。まぁ、雄同士だけど。
そして、シャルくんとむーちゃんはというと、やはりむーちゃんは孤高の女王! シャルくんは相手にもされないらしい。「シャーッ」と怒られて縮こまる。

しかし、美しい。。。

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先月4月半ばに私とゆうさんは、ふたりの住まいを訪ねた。
その際に、私はむーちゃんとほぼ5年ぶりの対面をした。

お嫁ちゃん曰く、猫はかつての飼い主のことは覚えていると。
息子がむーちゃんを預けてから最初にお嫁ちゃんの家を尋ねた時、むーちゃんは独特な反応を示し「なによ、わたしのこと長いこと放っておいたくせに、ふんっ」という感じで短い手でパシっとしたそうな。(手が短いから威力はない)

さて、私にはいったいどんな反応をするのか?
私はむーちゃんをまず抱き上げた。
「むーちゃん、わかる? ごめんね、ずっと会えなくて」
むーちゃんは、なすがままにされ、ひたすら私の顔をくんかくんか。
「誰?何様?わたしに馴れ馴れしくして」
少しして、しらっと下に飛び降りる。「もういいわ」みたいな。

しばらくしたら、むーちゃんは私に怒りだした。
近づくと短い手でバシッと私を叩く。思わず手を引っ込める私。結構痛い。ウ~~~と唸られる。

これで引き下がる私ではない。少ししてから近づいて顔を覗き込んで(引っ掻かれたら流血しそうな近さ)
「むーちゃん、ごめんね、でもむーちゃんかわいいよ」と言うと、喉の奥の奥を「ウ”~~~」と鳴らす。
また、「むーちゃん、かわいいね」で、「ウ”~~~」。
何度やっても、その度に「ウ”~~~」。 わわわ!!お返事?!?!

このツンデレ姫、かわいい!!!!!!
(またもツンデレ出た!笑)

お嫁ちゃんによると、むーちゃんは「かわいい」に反応するらしい。ラテやシャルにかわいい、と言っても、むーちゃんが「わたし?」って!
そしてなんと「お手々短いね」で怒るそうで!
あ~~~、ツンデレ姫、実はラテとシャルが高いところにぴょんと乗るのをどんな気持ちで見ているんだろうか。
ほんと短いもんね、手と足。

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そして、4月末に息子夫婦は新居に引っ越しをした。
私は、むーちゃん、ラテくん、シャルくんが新しい場所でどんな振る舞いをするのかが気になって仕方なかった。

そして3枚の写真と動画が一本送られてきた。

☟ツンデレ姫むーちゃんは、お嫁ちゃんの上着の後ろに隠れている。
(珍しく変顔じゃない)

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☟大人なラテくんは、早速窓に飛び乗り、高らかににゃ~おにゃ~おと鳴いていた。(まさに猫!なラテ)
(動画にはその鳴く姿が!・多分ここにむーちゃんは飛び乗れない)

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☟シャルくんは、固まっていた!!!!!!
(でも顔つき凛々しすぎ)

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9月には新しく新入りが加わるらしい。
息子とお嫁ちゃんの赤ちゃんである!
ツンデレ姫むーちゃんは、長女だ!
どんな一家になるのかな! 楽しみである。

     ・・・・・ end ・・・・・

タイトル画像:お嫁ちゃん撮影のむーちゃん。迫力のポスターみたい!

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