しりとり俳句㉛

🎄メリークリスマス🎄
しりとり俳句の日曜日。

「さち・ちり・しの・しりとり俳句」
（下五・下二字、または一字でしりとり）
5月19日スタート、あっという間に40句以上。
ただ呟いているのももったいないので、記録に残こすことにしました。
第一回は、5/19～5/30分。12日、全45句。
季語のあとの、さ＝幸、ち＝ちり、し＝紫乃

「しりとり俳句①」より

第31回は、12/18～12/25（650～670）全21句。

650.　黒髪のサテン黒シュシュ寒鴉
　　　寒鴉（晩冬）し

651.　隙間風言つてはならぬひとことを
　　　隙間風（三冬）ち

652.　戸を開くれば知らぬ顔なり忘年会
　　　忘年会（三冬）さ

653.　会計はちゃっちゃするりと年の暮
　　　年の暮（三冬）し

654.　暮れの挨拶しつかりと千鳥足
　　　千鳥足（三冬）ち

655.　足温めクロスワードの捗りぬ
　　　足温め（三冬）さ

656.　温め飯当直明けの看護師長
　　　温め飯（晩冬）し

657.　町内に温かき色の聖菓
　　　聖菓（仲冬）ち

658.　いかにも食べさうな人と河豚料理
　　　河豚料理（三冬）さ

659.　売り声はボーイソプラノ破魔矢売
　　　破魔矢売（晩冬・暮）し

660.　売り切つて冬夕焼のおほきこと
　　　冬休み（仲冬）ち

661.　ことごとく赤信号や雪達磨
　　　雪達磨（晩冬）さ

662.　ル・マン市の二十四時間狐罠
　　　狐罠（三冬）し

663.　輪なげの輪あちらこちらへ日脚伸ぶ
　　　日脚伸ぶ（晩冬）ち

664.　野太い声の飛び交ふや年の市
　　　年の市（仲冬）さ

665.　一輪のカトレアを添へプロポーズ
　　　カトレア（三冬）し

666.　ポーズとり三秒待つて除夜の鐘
　　　除夜の鐘（仲冬）ち

667.　鐘氷る合唱団の高き声
　　　鐘氷る（三冬）さ

668.　声を限りに君に叫ぶメリークリスマス
　　　クリスマス（仲冬）し

669.　まず単語つぎに熟語と柚子風呂へ
　　　柚子風呂（仲冬）ち

670.　返答はクリスマスカードの中に
　　　クリスマスカード（仲冬）さ

　　　　　・・・・・

十二月に入ってから、この一年で詠んだ自分の句をあたらめて見てみる、という機会を得ました。
自分で、まあまあかな、と思える句は、当然とても少ないのですが、そのいくつかを並べてみると、自分の句の特徴がよく見えてきました。

特に気になるのが、助詞の「の」と、切れ字の「や」で繋ぐ句が多いことです。
初心者が使いやすい助詞と切れ字であるので、当然と言えば当然なのですが、今後は、もっと様々な切れ字を使ったり、型で詠んだりできるようにならないとなあ、と反省。

ただ、この時点で、そのことにに気付けたことだけは、よかったと思っています。

その観点から、今週の自分の句を見て見ても、やはり「の」が多いですね。
今後は、できるだけ、そこに気を付けながらもっと自由に詠むことを目標にしたいと思います。

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今週の紫乃セレクト。

さっちゃん
戸を開くれば知らぬ顔なり忘年会

クロスワードの御句と悩みましたが、こちらを。
この何気ない普通を、うまく句にできるのがさっちゃんの持ち味といつも思います。
「なり」の使い方もいいなあと。

ちりちゃん
まず単語つぎに熟語と柚子風呂へ

受験勉強の一コマ。着地の柚子風呂へ、が意表をついていて楽しいです。
大昔の「でる単」「でる熟」を思い出しました。
（ご存知の方いらっしゃるかしら）

自選
売り声はボーイソプラノ破魔矢売

ふふふ、破魔矢売がボーソプラノって楽しくないですか？
自分で、よく出て来たなあと思っています（自画自賛🤣🤣🤣）

お気に入りの句がありましたら、ぜひコメント欄へ。
三人で、大喜びします！
よろしくお願いいたします。