原爆忌
紅葉手を合はす嬰児原爆忌
紺碧へ市ヶ谷鉄塔原爆忌
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今回の「俳句ポスト365」の兼題「原爆忌」。
私はまだ未投稿。
これらの句は、多分出さないとは思う。
二句目の、市ヶ谷鉄塔、とは、防衛省の通信塔のこと。
あの辺は高台でもあり、非常に空も広く、そこに立つあの姿はなかなかの迫力である。
兼題でもあることを考え、この句に関しては、コメントは差し控えてくださるとありがたい。
私自身、人の死、については、個人的にかなりあれこれあったので、自分の心を守るために、これまで、できるだけさらっと通り越そうとしてきた。
そして、この兼題についても、投句を諦めようかとも思った。
だけれども、年齢的にそう逃げてもいられないし、ちょっと別の角度から詠むことも可能かもと、挑戦することにした。
「原爆忌」については、夫が長年、仕事の関係で広島に深い繋がりを持っていたことと、出身が北九州小倉であること、から今回少し話をした。
とても印象に残ったのは、原爆が落とされた日、落とされた場所は「晴れだったこと」(雲がなかったこと)。
北九州市は、本来、その土地柄から原爆投下の目標地であったけれど、その日、空には雲があった。そして空の晴れていた、長崎に投下されたと。
小倉の人々は、そのことに深い思いを持っているとのことだった。
原爆忌を青空で詠む句は多いと思うけれど、単なる青空ではないのだなあと、夫の話を聞いてますます思いを深くした。
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