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朝顔(初秋・植物)


嫁ぎたる子の朝顔やつまの笑み


朝顔よ今日を生きて生きて終われ



季語:朝顔(初秋)

子季語:牽牛花(けんぎゅうくわ)、蕣(あさがほ)

熱帯アジア原産のヒルガオ科の一年生蔓草の花。
奈良時代に遣唐使が中国から薬用として種子(牽牛子けんごし)を持ち帰った。
鎌倉時代以後、観賞用に栽培され、江戸時代に広く親しまれるようになった。
牽牛花は漢名。

俳句歳時記・第五版「秋」P.180


      ・・・・・

一句目

もう一昨年の春になるけれど、嫁いだ上の娘から、父の日のプレゼントに「朝顔の種」が夫に贈られた。

朝顔を種から育てるなどということは、何十年ぶりであろう。
私は、丁寧に育て、無事、トップ画像のように、大輪の朝顔をたわわに咲かせることができた。

夫の笑顔は格別だった。

ごくごく普通の、日記句のよう。

二句目

挑戦句。


本日の季語は、私のチョイス。
朝顔は、そこそこ身近かなと思いました。
お時間があれば、詠んでください。

※決してお題(必ず詠む)ではありません。

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昨日の「七夕」句、推敲句。

七夕の竹撓むほど願ふ君
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君を想ふ七夕の竹撓むほど
(※上五字余りとして訂正)


鏡字の仮名を見つくる星まつり
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鏡字の仮名を見つけり星まつり

鏡字のしの字見つけり星まつり
(リフレイン)


織姫とあたし重ねる今宵かな
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織姫にあたし重ねて髪を梳く

織姫にあたし重ねる今宵かな



私は、これまで、俳句はほぼ自分の実景、あるいは、実景をもとにして、そこに少し別の情報を織り込んで詠んできた。
なので、基本詠む「景の土台」はしっかりしていた。

今回、挑戦で、実景から離れた句を詠んだ。
この場合、とても重要なのは、その句の設定(キャラ設定でもある)をキッチリと決めてから詠まないと、ブレる、ということ。
詠み手がブレれば、当然、読み手もブレる。

そのことをとことん知った。
辛抱強く、私の推敲に付き合ってくださった朋友に、心から感謝する。

非常に有意義なトライアルとなった。

二句目、三句目は、二種残すことに。

いただいたサポートは、次回「ピリカグランプリ」に充当させていただきます。宜しくお願いいたします。